| 水谷： |
彼女とは正確には姪ではなく、ものすご～く遠い親戚という設定なんですけどね。
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| 寺脇： |
あのシーンの一連の芝居は台本には書かれていないことですから、その場で生まれた芝居なんですよ。
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| 水谷： |
右京を真似た芝居もよかったんですが、なんと言ってもあのときの薫のリアクションが面白かった！
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| 寺脇： |
「右京さんが二人いる！」ってね。
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| 水谷： |
監督が右京の仕種にこだわりをもってくれていて、右京の何気ない手つき、紅茶の入れ方、カメラ前に出て人差し指を立てるとかね。
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| 寺脇： |
あの人差し指を立てるというのは結構むずかしいんですよ。僕も、「節約殺人」（第18話）で右京風に推理するシーンがあったんで、カメラの前で指を立てようとすると、何回やっても目が真ん中に寄っちゃう。指を直視しちゃうんです。
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| 水谷： |
それで僕が、カメラの向こうを見るようにアドバイスしたんですよ。
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| 寺脇： |
でも実際やってみたんですけど、カメラの向こうなんて見られないですよ。だから顔を横にして、横目で見るようにしたんですけどね。
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