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―― 年々、右京と薫の掛け合いにも磨きがかかってきているように感じますが?

水谷 長くやっていることで生まれてくるいいところのひとつだと思います。

寺脇 『相棒』というドラマの中で、薫や右京は生きているわけですからね。二人の関係も当然成長していきますし。

水谷 二人の掛け合いのすべてが、もう空気のように自然と沸きあがってくるようなものですね。

寺脇 これは薫っぽくないな、と思えば言い方を変えてみたり、そのとき薫自身がどういう感情になっているかを常に感じるようにしていますね。

水谷 右京なり薫なりの人生を生きている中で、自然と出てくるものを演じているだけなんです。

寺脇 それにしても、薫と付き合ってちょっと変わってきていると思いますよ、右京さんは。例えば、第2話の「殺人講義」で大学教授(石橋蓮司)の部屋でロールシャッハテストの絵を見たときに、何に見えるか最初に僕に訊くんですよ。僕が「毛ガニ」と答えて、右京さんは何に見えるのかを訊くと、「ヒマラヤの谷底にひっそりと咲く一輪のエーデルワイス」とかいう。「それ、俺がいうのを聞いてから考えたでしょ!」と返すと、「いいえ」とすましている。この場面はちょっと右京さんの茶目っ気が入っているんですよ。

水谷 あれはね、右京は薫と遊んであげているつもりなんですよ。精神的にはね。右京は遊んであげているつもりなのに、薫は怒るんです。(笑)

寺脇 右京さんとしては、薫が「アハハハ」って笑うと思っているんですよね。

水谷 最初のシリーズのころは、そういう小突き的なものがちらっとあったんですよ。それが途中で事件に向かい過ぎるあまり、二人の間でそういうものがなくなってしまった。今回、また少しずつ、自然な流れとして戻ってきた。シーズン1から4まで通して、そういう流れが二人の中にちゃんとあるんですよ。

寺脇 普段の豊さんは、右京さんよりユーモアがわかりますよ。(笑)

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