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いま話題のアメコミ映画。この夏、全米でメガヒットを記録した超大作が日本へやって来ました。スタン・リー原作の「ハルク」(アン・リー監督)がそれ。遺伝子学者ブルース・バナーが“怒り”の感情によって変身した緑色のモンスターの悲しみ、その数奇な運命を描いています。ブルース(エリック・バナ)は実験中、致死量のガンマ線を浴びてしまいます。何とか助かったブルースですが、やがて体に異変が。彼はモンスター=ハルクに変身してしまうのです。コントロールできないまま、もの凄い力で周囲を破壊していくハルクですが…。以前の「オスギハイクラ」で、おすぎさんが賞賛していたCGIは圧巻。重厚なストーリーと共に、作品の質を引き上げています。

配給:UIP映画

これだけVFXが流行ってる中で、どうしてこの作品が実現しなかったかっていうと…。今までの「ジュラシックパーク」なんかだと恐竜は人間と関係ない動きをしてるから、クロマキーのところで人間が勝手に演技してても良かった。でも、ハルクは突然大きくなるんで、周囲の人の視線を合わせなきゃいけなかった。だから、なかなか実現できなかったんです。でも、これは見事に実現した! 上手に演技になってる!! ま、いろいろあるのよ。でもね、ハルクはとにかくひと跳び3キロなの。そうなると3段跳びしたりした時に、高い山の頂に着地して、次に小さな丘の上に着地すると、どう見たって比率が合わなくなったりするんだけど、それがすっごく上手くできてるわけよ。駆け方もとっても素敵なのね。話もちゃんとラブストーリーを持ってるっていうのが良いわけよ。私なんかから観てると結構楽しいし、ずっと悲しい「キングコング」や「フランケンシュタイン」と同じように、ハルクがこうなったのは自分のせいじゃないからね。観ていて悲しいなって思いながらも、なんだかんだ言ってこの映画は2000円は期待できるんじゃないかなって思います。
「ハルク」で最新VFX技術(CGI)を駆使し、人間のリアルな動きと表情の変化を作り出したデニス・ミューレン。彼が所属しているのがILM(インダストリアル・ライト&マジック)社という、世界の特殊視覚効果技術をリードする専門会社。デジタルコンピュータグラフィックス制作のパイオニアとして知られています。この会社は1975年7月に、「スター・ウォーズ/ホイルスの記録より」を製作準備していたジョージ・ルーカスが、南カリフォルニアのサン・フェルディナンド・バレーに設立しました。彼らが手掛けた作品には「スター・ウォーズ」シリーズ、「E.T.」、「インディ・ジョーンズ」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ、「ジュラシック・パーク」、「ターミネーター」シリーズ、「マトリックス」シリーズなど、数え切れないほど。前回番組で紹介した「パイレーツ・オブ・カリビアン」も彼らによるものです。彼らは何度もアカデミー賞を受賞。ILM社に属するプロデューサーたちは、特殊技術業界において、最高の敬意を払われているんです。

ニュージャージー州在住の男性が「ハルク」の違法コピーを配付した罪で有罪判決を受けました。彼はアメリカでの初上映(6/20)の約2週間前に、編集済みプリントのビデオテープを、担当の広告代理店に勤務する友人から入手。家庭用コンピューターにコピーして、コピーガードを解除しました。その後、複製ビデオを映画ファンと交換し始めたのです。9/26には判決が言い渡される予定で、最長3年の禁固刑と25万ドルの罰金を科せられる可能性があります。というわけで今回は、問題になったコピーガードについて。現在、ビデオとDVDのコピーガードの主流は、マクロビジョン社が開発したアナログコピーガード(マクロビジョン)。特殊な信号を収録することで、ビデオでは複製ビデオの画面が乱れ、DVDではビデオにコピーができなくなります。こうして、著作権を保護し、複製を防止しているのです。このマクロビジョンの収録には、マクロビジョン社との契約が必要。1タイトル・1本ごとに技術使用料を支払わなければいけません。この使用料はソフトの標準小売価格に応じて変化しますが、だいたい5〜15円以内。これに出荷数を掛けた値段が、コピーガード収録にかかるコストとなっているんです。
 
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