トップ
トップニュース
トクベツキカク
セカイノニュース
スマクリニック
スマメール
スマデータ
ゲストトーク
シンゴ5
オオシタアナ
ヘンシュウコウキ
スマギャラリー
バックナンバー

スマデータ投票
モバイルサイト
メールマガジン
ケイジバン
番組へのご意見
最新号のTOP

Smaクリニック
BackNumber
Smaクリニック 1プンドック 2ndステージ

過敏性肺炎
今回取り上げるのは、毎年、梅雨時期から夏にかけて多く発症し、慢性化する高い可能性で死に至るといういま医学界も注目する日本特有の病気です。
Check! あてはまる項目にチェックを入れてください。
Check 1 休日は何もする気力がなくほとんどゴロゴロしている。
Check 2 テレビの上を触るとホコリっぽい。
Check 3 愛煙家である。
Check 4 夏風邪のせいか、この時期は咳や痰が良く出る。
Check 5 しかし旅行先や出張先ではなぜか体調が良くなる。
Check 6 食事の片付けはいつも後回し。
Check 7 洗濯物はいつも部屋の中で干している。
Check 8 職業は、専業主婦。
Check 9 我が家は築20年以上の木造日本家屋。
Check 10 部屋の中で鳥を飼っている。
過敏性肺炎とは?
カビやほこりなどを長期間吸い込む事により、肺が免疫反応を起こして発症すると言われるアレルギー性の病気。この病気の75%は、高温多湿の6月から9月にかけての夏季に多発することから『夏型過敏性肺炎』と呼ばれ、正しく診断されていない患者が、我々の身近に数多く潜む大変危険な病気なのです。この病気の特徴は、チェック4(「夏風邪のせいか、この時期は咳や痰が良く出る」)のような、軽い咳や微熱、だるいといったもの。つまり「風邪」の初期症状とよく似ているのです。ただの夏風邪、とこれを長期間、放置しておくとちょっとした事でひどい息切れや呼吸困難を招いてしまうのです。これらの症状が現れたら風邪とは違う危険信号。最悪の場合、肺が硬く縮んでしまい呼吸ができなくなる『肺繊維症』という重い病気になる恐れも。そうなってしまうと、高い確率で死に至ることにもあるのです。
毎年夏になると、なぜか風邪のような症状が現れると感じた方は、一度呼吸器内科専門医のいる病院への受診をお勧めします。そして、気をつけたいリスクファクターは「愛煙家である」 、 「部屋の中で鳥を飼っている」のふたつ。タバコのニコチンにはカビによるアレルギー反応を抑える作用があり、この病気の原因であるカビを吸い込んでいても症状が表面化してこないのです。タバコを吸うことで、自覚症状として気づかないまま体内でどんどん病状が進行してしまい気づいた時にはもう手遅れになっている危険性が考えられるのです。また、ペットにも要注意! 特に鳥のフンにはカビが繁殖しやすいため、乾燥したフンを吸い込むことでも同じ症状が現れてしまうのです。ほかにも日当たりや風通しの悪い室内の木の部分や畳、さらには台所などの水回りに多く繁殖しやすいカビ…。自宅では具合が悪いのに、旅行先だとなぜか体調が良くなるというのは生活の拠点となる自宅の環境がいかに悪いかということなのです。家にいる時間が長い主婦層の患者がもっとも多いのもそのためと考えられています。部屋のこまめな換気や掃除を心がけましょう。また、この過敏性肺炎の症状が長期化したときの特徴として、手が変形してしまうことも。病気が慢性化していくと、身体が常に低酸素状態となりその結果、「バチ指」と呼ばれる太鼓のバチのように手の指先が太くなってしまう症状が現れるのです。この現象は心臓や肺の病気に現れやすいので呼吸に苦しさを感じたり、指先に異変を感じたら危険信号。身体からのSOSサインをいち早く察知し、早期治療を心掛けましょう!
Copyright(C)2006
tv-asahi
All Rights Reserved.