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同じ日本人なのに、黒澤監督について断片的にしか知らなかったんだなと、今日の特集を見て思いました。私は、恥ずかしながら「羅生門」「生きる」「七人の侍」しか見たことがないんですが、スケール感とスピード感があるのと、とにかく話が面白いのが黒澤作品の特徴ですよね。それと、人物が本当に生き生きとして描かれているっていうのも。今日の特集で紹介された「蜘蛛巣城」で、主人公を演じた三船敏郎さんに矢が放たれるシーンでも、あの大量の矢が本物だったなんて。CGじゃないからこそ、三船さんの表情にも鬼気迫るものがあって。今の時代では、ああいう演出はできないんでしょうかね。CGを駆使した演出は、スケールや臨場感もありますけど、私たちが映画に求めるものって、意外と役者さんのリアルな表情や演技が大きな要素だったりするんですよね。CGを使わないと、非効率的で時間もとてもかかってしまうんでしょうけど、演出に頭をひねるからこそ素晴らしいものができるんだろうなって、改めて思いました。それにしても、コッポラやスピルバーグなど、名だたる監督が黒澤監督をお手本にしていましたけど、黒澤監督自身は誰に、どんなものに影響を受けたんでしょうね。世界レベルの監督が突如、現れたように見えましたけど、そんなことはないでしょうからね。どんな少年期や青年期を送ってきていたのか、どこで映画の世界を志したのか、知りたいですね。次回の黒澤特集が、ますます楽しみになりました。 |
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(大下容子アナ) |
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