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北野映画を語る上で、必ず押さえておきたい用語を紹介! これでアナタもキタノ通!?
もともとはフランスを中心としたヨーロッパ各地にいる、熱狂的な北野映画ファンの総称。『ソナチネ』で火が点き始め、『HANA-BI』がヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得したことで、世界へと広がって行きました。'97年の釜山映画祭では『HANA-BI』の上映に5300人のキタニストが押し寄せ、立ち見も出たほど。これを機に、韓国では'98年に『HANA-BI』が日本映画上映第1号として一般公開されました。また'99年にはカンヌ国際映画祭に出席するため、空港に降り立った北野監督をキタニストが取り囲み、サイン攻めにしたことも。映画関係者にもキタニスト多数。B・ベルトルッチ、ジャン=リュック・ゴダール、Q・タランティーノ、M・カソビッツらも公の場で絶賛しています。
色彩にこだわりを見せることで有名な北野監督ですが、その中で彼の特徴として真っ先に挙げられるのが、青みがかった色彩。画面の全体的なトーン、小道具の色などによく青が使われます。とりわけキタニスト達は、北野監督が好んで使う気品あるブルーのことを「キタノブルー」と呼びます。中盤までの作品はこの「キタノブルー」が顕著で、ヨーロッパで高い評価を得ました。実は「キタノブルー」は突然雨が降り出し、ファインダー越しの世界が青一色に染まったのが始まりだと言われています。余計な色を使うのが嫌いだった北野監督が、以来ブルーを意識して撮影するようになったのだそう。が、様々な色彩に満ちた『ドールズ』以降、「キタノブルー」は強調されなくなっています。
用語とは少し違いますが、北野映画を語る時に外せないのが久石譲。『あの夏、いちばん静かな海。』以降、ほとんどの作品で音楽監督を務めています(『みんな〜やってるか!』、『座頭市』以外)。久石氏といえば、宮崎駿アニメなどでもお馴染みの作曲家。映画音楽をはじめ、幅広い分野で透明感あふれる美しいメロディーを、次々と世に送り出してきました。彼の旋律は特に「キタノブルー」にはハマりますし、もともとヨーロッパ・クラシックの流れなので、欧州で北野映画がウケた要素のひとつと言えるかもしれません。
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