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僕らは、足が短くて表皮がごつごつしていて口がやたらでかく歯が鋭利で尻尾をびゅんびゅん振り回して水の中にいるあの動物のことを「ワニ」と呼んでいるけれど、この動物は人間からワニと呼ばれていることを知らない(と思う。たぶん)。僕らは単に僕らの都合で、タイのワニ園から脱走したりするこの動物たちを「ワニ」と命名しているのだ。
昔、糸井重里さんがカニ食い猿の話を書いていて、それは、僕らが「カニ食い猿」と呼んでいる猿は実際は浜辺をうろちょろしていただけで、カニなんて特に食べないし好きでもなんでもないのに「カニ食い猿」と人間に勝手に命名されてしまった、そりゃあんまりだ、というような話だった。僕もそう思う。ワニは自分のことをどう認識してなんて呼び合ってるのだろうか。脱走したワニはその時どんな気持ちだったんだろうか。複雑な事象を理解し哲学する脳みそなどワニにはないんだろうか。私はワニです、と自覚することはあるのだろうか。なんていうことを夜中の1時半ころに考えました。何の役にも立たずにすいません。
<若>
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