3月24日(火)、「第6回はーとふるメッセ実りの集い」が、イオンモール幕張新都心 グランドモール グランドコートで開催されました。千葉県内で働く障がい者の仕事に光を当て、工賃向上の必要性をアピールするとともに、地域での一人ひとり豊かな社会参加を目指しています。また障がい者福祉関係者だけでなく、イオンモール幕張新都心の買い物などで来場した方々に向け、パネル展示、授賞式、講演ライブを行い情報を発信しました。
2014年度は、障がい者事業所の最も優れた製品に対して「はーとふるメッセ・オブ・ザ・イヤー」の称号が贈られました。 食品部門・非食品部門を設け、年間を通して優れた製品を選定し、大賞、奨励賞、審査員特別賞が贈呈されました。今回の出品数は28品。当事業団は、非食品部門に<テレビ朝日福祉文化事業団大賞>を贈呈していますが、2014年度は〝ワークショップくすのき”「本牛皮小銭入れ」に大賞を授与しました。〝くすのき”の製品は何度か候補に挙がっていましたが、緻密な文様作りがそのたびに精度を増しており、素晴らしい商品として審査員の方々に評価されました。
食品部門の大賞<千葉ロッテマリーンズ大賞>は、〝就労継続支援はぁもにぃ”「はにぃシロップミニボトル3種セット」に授与されました。千葉県内で採取した3種が小瓶に入ったもので、利用者が蜂の世話をして蜂蜜を取り、瓶詰め、シール張りをして美しい製品に仕上がっています。
受賞は、食品部門4団体、非食品部門4団体の計8団体でした。この賞が、障がいを持った人たちが地域で暮らす上で、少しでも支えに繋がればと思います。
日時:平成27年3月24日(火)11:00~17:00
場所:イオンモール幕張新都心・グランドモール・グランドコート
主催:千葉県障害者就労事業振興センター
後援:千葉ロッテマリーンズ・テレビ朝日福祉文化事業団 ほか多数
第38回ハンディスキー全国親善大会が、1月23日(金)24日(土)の両日、秋田県仙北市・たざわ湖スキー場で開催されました。この大会はスピードやタイムを競うだけでなく、障がいのあるなしにかかわらず全国の仲間が共にスキーを楽しみ、スキーを修練することによりそれぞれの可能性を高め積極的に社会参加をすることを目的とするもので、テレビ朝日福祉文化事業団は、第1回から主催をしています。
1月24日(土)、11時から競技開始となりました。今回は初級の参加者がいなかったため、レースは上級・中級・ゲストメーション(健常参加者)に分かれ、日本全国から集まった45名の選手が熱戦を繰り広げました。勝敗はタイムの速い遅いではなく、同じコースを2回滑り、2回のタイム差が一番少ない選手が優勝となるため、自分のリズムを守って2本滑りきることが重要となります。
たざわ湖スキー場はモーグルのワールドカップや国体が開催される上級用ゲレンデから初心者コースまで多彩なコースが揃ったスキー場で、競技が行われる水沢コースは変化に富んだたざわ湖スキー場の中ではファミリーで楽しめる広くて比較的なだらかな斜面です。太陽が覗くと鏡のようにキラキラと光る田沢湖に向かって、赤と青28本の旗門がセットされた全長約700mのコースを、第一滑走の選手を皮切りに約30秒のインターバルで次々と選手がスタートしていきました。選手達はそれぞれの状況に応じて用具や滑り方を工夫して思いきり風を切って旗門を通過し、フィニッシュ地点まで一気に滑り降ります。ソチパラリンピックでメダルを獲得し日本人の活躍も注目されている身体障害者スキーですが、テレビ画面で見ている競技スキーとは一味違い、ハンディをものともせず、人生を前向きに生きる方々のレースは、競技役員を務めたたざわ湖スキー場の関係者やゲストメーションに参加した選手たちにも勇気と感動を与えてくれました。大会終了後は表彰式と親睦会が行われ、親善大会の名にふさわしくお互いの健闘を称えつつ、久しぶりの再会に笑顔が溢れていました。ご参加いただいた選手の皆さんはじめ、長い間準備にあたられた秋田県身体障害者スキー協会、たざわ湖スキー場、日本労働組合総連合会秋田県連合会及び大会開催にご尽力いただいた全ての関係者に深く感謝申し上げます。
【試合結果】
上級男子優勝
進藤 雄一(秋田県) タイム差 0秒02
上級女子優勝
泉 葉子(神奈川県) タイム差 0秒17
中級男子優勝
石塚 孝文(秋田県) タイム差 9秒64
日時:平成27年1月23日(金)~24日(土)
場所:秋田県仙北市・たざわ湖スキー場
主催:テレビ朝日福祉文化事業団
日本身体障害者スキー協会
共催:特定非営利活動法人 日本障害者スキー連盟(SAJD)
主管:第38回ハンディスキー全国親善大会実行委員会、秋田県身体障害者スキー協会
後援:秋田県、秋田県教育委員会、秋田県スキー連盟、秋田県身体障害者福祉協会、
秋田県障害者スポーツ協会、田沢湖高原リフト(株)、秋田県障害者スポーツ指導者協議会、
日本労働組合総連合会秋田県連合会他
「トゥレヴァン コンチェルト」(「トゥレヴァン」はフィンランド語で「未来の」「将来の」という意味)は、障がいを乗り越えながら音楽の道を歩んでいる方々に演奏する場を提供するとともに、その演奏を通じて「チャレンジする」ことの素晴らしさを知っていただくことを目的として、多くの皆さまのご支援とご協力を得て2009年から継続して開催しています。
公演当日は秋晴れの清々しい天気で、多数の皆さまにご来場いただきました。客席には車椅子や盲導犬を連れた方の姿も見られ、大盛況のうちに公演を開催することができました。
今年は視覚障がいを持つ3組の演奏者が出演しました。トップバッターは「トゥレヴァン コンチェルト」にそれぞれ単独で出演経験のある常瑠里子さん(ピアノ)と荒木温子さん(ヴァイオリン)のユニット「るあ」。お二人にとってはタイミングを合わせるのが難しい広い会場でしたが、美しい音楽がホール全体に鳴り響きました。大きな髪飾りをつけて登場した木村りえさん・りささんは双子の姉妹、息の合った見事な連弾に大きな拍手が沸き起こりました。美しい歌声でオペラの名曲を歌い上げたソプラノの川端みきさんは会場を魅了し、来場者から「素晴らしかった」「感動した」という多くの感想が寄せられています。また、今年で創立5周年を迎えた社会人楽団のムジークフェライン室内楽団は5年連続の参加で、弦楽アンサンブルの醍醐味を披露、川端みきさんと共演したヴェルディ「椿姫」のアリアに会場から大きな拍手が贈られました。最後にスペシャルゲストとして世界的に活躍するヴァイオリニスト、川畠成道さんが登場。今年リリースされた11枚目のアルバム「川畠成道クライスラーを弾く」の楽曲など6曲を演奏しコンサートの最後を華々しく飾りました。後述の【ご来場の皆さまの声(抜粋)】にあるようにデュエット、連弾、ソプラノと皆さんがそれぞれの才能を存分に発揮して、充実したコンサートになりました。そして「トゥレヴァン コンチェルト」は障がいの有無にかかわらず来場したすべての人がともに音楽を楽しめる場を提供することをもう一つの目的としています。今年の1000人を超える来場者の中には2頭の盲導犬はじめ車椅子の方、白杖を持って同伴者とお見えになった方なども多く見られ、障がいを持つ方々にもコンサート会場で演奏者と一緒に音楽を心ゆくまで堪能していただけたと思っております。
ボランティアでコンサートの運営にご協力いただいた東京六本木ライオンズクラブ、東京原宿ライオンズクラブ、日本郵政グループ労働組合東京地方本部、中央労働金庫の皆さまをはじめ、「トゥレヴァン コンチェルト」開催のためにご寄付いただいた皆さまに深くお礼申し上げます。
このコンサートは次回も開催する予定です。皆さまのご来場をお待ちしております。
【ご来場の皆さまの声(抜粋)】
◆川端みきさんの歌に涙がこぼれました。目のご不自由な出演者の方々のこれ迄の努力、そして支えてこられたご家族・指導者の皆様に言葉もありません。ご関係の多くの方々に感謝します(84歳・女性)◆耳に馴染んだ名曲の数々、愉しく聴くことができました。木村りさ・りえ姉妹の連弾による「ハンガリー舞曲」と「美しく青きドナウ」。連弾での演奏は初めてで大変興味深く、息の合った演奏がよかったですし、相手を思いやる姉妹愛にも打たれます。川端みきさんとピアノの御園生瞳さんは大学クラスメートとのこと、友情が素晴らしいですね。[るあ]の演奏もとても良かったです。「タイスの瞑想曲」では荒木さんの情熱を感じました。ムジークフェライン室内楽団は若々しい演奏で好感が持てます。川畠さんの演奏は過去に2度程聴いておりますが、素晴しいの一言です(64歳・男性)◆皆さんの演奏に涙が出ました。感動しました。来て良かったです。どうもありがとうございました(60歳・女性)◆今回、初参加。このような優しい会があって参加することができ、ありがとうございました。大変心が和むコンサートでした(57歳・女性)◆非常に良かったです。また来たいです(23歳・男性)◆障害があることを感じさせないくらいの素晴らしい演奏でした。その陰には、きっと何倍もの努力、練習を重ねられたことと思います。尊敬の念です。ありがとうございます(43歳・女性)◆皆さん障害があってもご自分の道を歩まれ、音楽を届けられ素晴らしいです(65歳・女性)◆素晴しい演奏とっても感動しました!心が洗われました。アンサンブルもとってもよかった。川畠様、圧巻です。相変わらずきれがあり、優しくて深い音色。素敵なコンサートをありがとうございました(50歳・女性)◆すばらしい演奏者の方々の生き方やひたむきに努力なさっている姿が美しかったです(73歳・女性)◆川畠成道様すべてすばらしかったです。とても美しい音色、目の前で演奏なさるお姿を拝見できて幸せでした。本当にありがとうございました。CDで聞くことぐらいしかふだんはできないのですが、実際に目の前での演奏を拝聴できて感謝いたします。心が洗われる思いです。私も私なりに明日から頑張ります。とても視力が弱いのですが、ぼんやりと見えることに感謝して自分のできることを捜します(57歳・女性◆ムジークフェライン室内楽団の室内楽の醍醐味を感じ、ピアノ連弾も、るあのピアノとヴァイオリン、川端さんのソプラノの独唱もオペラのアリアの室内楽との共演も素晴らしかったです。川畠さんのヴァイオリンは久々に聴かせて頂きましたが、年月を重ねて、又一層魅力を感じる音色に感動しました。質の高い丁寧な演奏とお話は抜群でした。ありがとうございました(77歳・女性)◆驚きました。素晴しい演奏です。私も毎日を懸命に生きねばと思いました(56歳・女性◆他、多数の感想をお寄せいただきまして、ありがとうございます。
日時:平成26年10月18日(土)
場所:メルパルクホール(港区芝公園)
主催:テレビ朝日福祉文化事業団
共催:東京六本木ライオンズクラブ・東京原宿ライオンズクラブ
後援:港区・港区教育委員会・東京都社会福祉協議会
協力:日本郵政グループ労働組合 東京地方本部
10月5日(日)神奈川県平塚市の馬入ふれあい公園ひらつかサン・ライフアリーナで今年も車椅子バスケットボール秋季大会が開催されました。テレビ朝日福祉文化事業団は第1回からこの大会を主催しており、今年で37回を迎えました。
当日は大型台風が接近する悪天候となりましたが、日本車椅子バスケットボール連盟登録チームの中で東日本の12チームと大学生の健常者3チーム約200名が3ブロックに分かれて熱戦を繰り広げました。本大会の特徴は勝敗はもちろんですが車椅子バスケットボールの裾野を広げ、この競技を楽しみ知ってもらうことを目的の一つに掲げています。毎年平塚バスケットボール協会と近隣中学校のバスケットボール部員がボランティアでオフィシャル、審判の補助、会場運営を行っている他、車椅子バスケットボール体験では小学生が参加して車椅子バスケットボールの試合を行い選手との交流を深めるなど、多くの子ども達が障がい者スポーツの素晴らしさを実感し、誰もが持っている無限の可能性に直に触れる良い機会となっています。
大会はABCの3ブロックに分かれ、男女混合で行われました。車椅子が転倒するなど障がい者の競技としてはかなりハードな運動ですが、自らの努力と練習で鍛えた選手たちの技術、そのスピード感や操作性、車椅子同士のぶつかる激しい音は迫力満点で、普段接しているバスケットボールとは違う魅力を感じさせてくれました。
結果、Aブロックは若手を擁するYOKOHAMA DREAMERが豊橋フェローズに63対30で快勝し、Bブロックはクラブ東海が後半ELFINを引き離し66対57で辛勝、3チーム総当たりで行われたCブロックは2戦2勝でSPREADが優勝、準優勝にはROOTsが輝きました。
長い歴史を持つ車椅子バスケットボール秋季大会ですが、2020年の東京パラリンピックに向け今後一層の車椅子バスケットボールの周知と選手育成への決意も新たに、今年の大会は終了しました。
日時:平成26年10月5日(日)
場所:馬入ふれあい公園ひらつかアリーナ(神奈川県平塚市)
主催:テレビ朝日福祉文化事業団、日本車椅子バスケットボール連盟
後援:平塚市・平塚市教育委員会
協力:平塚バスケットボール協会・平塚市社会福祉協議会
テレビ朝日福祉文化事業団では毎年、資金不足や公的資金援助では充分とはいえない障がい者の皆さんが働く地域活動支援センター(小規模作業所)に対し、わずかでも環境改善や効率アップに繋がることを願って、施設の運営に必要な器具等、設備助成を行っています。今年度は19件の応募があり、審査の結果12件の作業所に対して設備助成を行いました。当事業団では、平成5年から設備助成を実施しており、今年度で22回目になります。募集期間は例年4月~6月で1事業施設に対して30万円以内で支援をしています。また5年以内に当事業団から助成を受けたことのある施設は対象外となります。今年度「設備助成」を実施した施設は以下の通りです。
日時:平成26年4月~6月(募集)
場所:対象地域 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
主催:テレビ朝日福祉文化事業団