伊勢路へのみち

【注目のランナー】今年もレース展開を左右するのは、褐色の弾丸たち

「史上最強の留学生」メクボ・J・モグス(山梨学院大3年)

「モグスが今抜いた!」「モグスものすごいスピード!」こんな実況と共に、伊勢神宮のゴールまで矢のような速さで駆け抜ける、史上最強の留学生。怒涛のゴボウ抜きで、チームを下位から上位へと押し上げる異次元の走りは全日本の代名詞となった。昨年、山梨学院の初代留学生ランナー・オツオリさんが突然の事故で亡くなり、大きなショックを受けたモグスだったが、その思いを胸に激走。誰にも破られないと言われた、8区の渡辺康幸の区間記録を11年ぶりに更新した。日本に来日して6年、大きく成長した留学生ランナーも来年の北京五輪を見据えるまでに成長した。今年、マークしたハーフマラソンの記録は今季世界13位。来年はマラソンにも挑戦する。日本の駅伝で育ったケニヤ人ランナーが世界へ。まずは今年の駅伝シーズンで、更なる成長の証を見せる。

「日大優勝のキーマン」ギタウ・ダニエル(日本大2年)

昨年の全日本大学駅伝で13人抜きの驚異の走りで区間賞を獲得。伊勢路に鮮烈なデビューを果たした。先日の出雲駅伝アンカーでも3人を抜いて区間賞。「タスキ、ダイスキ!」と言うほどに、駅伝では無類の力を発揮する。日大優勝のカギを握るのは、ダニエルの走りと言っても過言ではない。今年も再び、あのゴボウ抜きの走りを伊勢路で見せることはできるのか?

さらに、「緑色旋風!」アジズ・アブデラアジス、サミュエル・ムワンギ、ジョフリー・グギら
第一工業大3人の留学生ランナーにも注目!