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09/30 『嗚呼、消し去りたい…アナウンサーの大失敗とは!?』

「久しぶり!…といっても毎晩見てるから、まったく久しぶりに感じないんだけど(笑)」

そんな書き出しのメールを、長く会っていない友人からよくもらいますが、
そのたびに改めて気づかされることがあります。

私は毎日「報道ステーション」でニュースをお伝えしているわけですが、
スタジオという空間には出演者とスタッフしかいなくても、
カメラの向こうには、何百万という視聴者の皆さんがいる、ということ…。
いつも意識していなければならないことではあるんですよね。
でも改めて、ぎくりとしてしまいます。

冷静にそんなことを考えると当然、
もっとしっかりしなければ、ちゃんとやらなければ…と
背筋が伸びる思いなんですが、同時に思い出すのは、
過去にしてしまった数々の失敗…。
あれもこれも、公共の電波で多くの方の目に晒されてしまったと思うと…
きゃー!!逃げ出したくなります。

そんな中、今回のQ&Aでは、こんなクエスチョンをとりあげます!!

嗚呼、消し去りたい…私の大失敗!

生放送の現場で発した言葉はそのまま皆さんのもとへと届けられ、
戻ってくることはありません。
多くの共演者の中番組進行をしなくてはならないプレッシャーの中では、
とんでもない間違いをしてしまうこともあります。
常に緊張と隣り合わせのアナウンサーだからこその失敗。
大胆に…語っていただきましょう!!

まずは、市川寛子アナウンサー!
いつもおっとりと爽やかにアナウンスしている市川さんは、
失敗とは無縁に思えますが…

生放送中のハプニング…
とくに新人の時は、色々とありました(汗)
マイクのカフ(音声をオン・オフにするスライドボタン)を
下げたまましゃべってしまい、パクパクと口パク状態になってしまったり、
まだカメラがスタジオを撮っているのに移動してしまい、
先輩の後ろを横切っている様子がオンエアに映ってしまったり…。
原稿の順番を逆にそろえてしまい、
「あれ!?このニュースの原稿はどれだ~!??」と
本番中に大慌てしたり…なんてこともありました。

はぁ、いまでも思い出すだけでも、恥ずかしい気持ちでいっぱいになりますね><

でもへこんでいるだけでは、
せっかくの経験が無駄になってしまいますから
そこでどれだけちゃんと「反省」して、
次に繋げられるかがポイントだと思っています!


入社11年目。様々な経験を糧に、これからも成長していきたいものです


マイクのカフ…。これは忘れてしまいがちですよね!!
定時ニュースの際など、「こんにちは…」という第一声を発する直前に
カフをスライドしなければならないのですが、
一番緊張がMAXに高まる瞬間でもあるこのタイミング…。
すっかり慌てて忘れてしまうんです。

思い出すだけで手汗をかいてしまうオンエアでの失敗ですが、
市川さんのいうように、次にしっかりつなげて成長していかなければ!ですねっ。

続いて、森葉子アナウンサー!
バラエティ番組の現場の多い森アナの失敗とは…?

今年から始まった、CSテレ朝チャンネル1で放送している「ゲキレア珍百景」。
放送時間の都合上どうしても放送しきれなかった貴重な珍百景やマニアックすぎる風景を
紹介する番組なんですが、ナニコレ珍百景とは違い私がMCを務めているんです。

その初回の収録の時の大失敗・・・
普段、完璧にスタジオトークを回す名倉さんを隣で見ている私は、
なぜかものすごいプレッシャーを感じていました。
そうでなくてもあがり症の私なのですが、
この日の私は特におかしくなっていました。

収録が始まり、まずはメンバー紹介。っと、
普段前説でもお世話になっている『ケチンダコチン』さんのことを、
ケチンダコチン】さんと紹介・・・
こんな失敗から始まったスタジオトークで大失敗が発生!


上段:THE石原さん クマムシさん
下段:堀内健さん ケチンダコチンさん

なんと、『THE石原さんはいかがでしたか?』と聞くところを、
何を思ったのか【THE漫才さんはいかがでしたか?】
と言ってしまったんです。名前を間違えるという大失敗に加え、
他局の番組名を大々的に発するという謎のミス。
自分でも何が起こったのか一瞬分からず固まったのを覚えています・・・泣
しかし、他の皆さんもそのミスを笑いに変えて下さり、『THE石原さん』も、
お客さんが笑ってくれてよかった!
ありがとう!と笑って許して下さいました。
THE石原さんには今でも頭が上がりません・・・。
芸人さんの優しさを身に染みて感じた大失敗、
みなさんも緊張のし過ぎにはご注意ください。泣


気が動転していると、自分でもびっくりするような言葉を
発していることがあるんだよね(笑)。
THE石原さんで思い出したけれど、
私も入社して初めて担当したレギュラー番組、
「サンデープロジェクト」の初回。
ゲストに石原伸晃さんがいらっしゃったのですが、
ゲスト紹介をするところで、
「自民党の」というべきところを、
「民主党の」と口走ってしまい…。
しかも自分では「自民党」と言ったつもりだという。痛恨のミス…。

「スタジオには魔物が棲む」とよく言いますが、
初回放送でさっそく魔物に逢ってしまったのでした。
本当に、緊張のしすぎにはご注意ください。(涙)

さて、「アナウンサーの失敗」といえば、
皆さんが想像するのは、「読み間違い」なのではないでしょうか。
この方はとんでもない読み間違いをしてしまったみたいです…。

久冨慶子アナウンサー!

消し去りたい大失敗・・・
あれは、入社1年目
初めて担当したバラエティ番組『激論!どっちマニア』での出来事でした。
「続いてのテーマはこちらです。○○の醍醐味!」
そう喋ったと思った瞬間、スタジオが凍りつきました・・・。
「えっ?!何かしたかな・・・」と思った瞬間。
「よくそんな読み間違い大声で言えるな~」と芸人さんからの優しいツッコミで
「あ~っ!!やってしまった・・・」と気付いたのです。

醍醐味】というこの字・・・なぜか私は【ごさんみ】と読んだのです。
正しくはもちろん【だいごみ】!
4文字で、「ご」と「み」が入って・・・う~ん間違えすぎです。
「収録で(直しができるので)良かった」と少しほっとしていたのですが、
やはりバラエティ番組。
ばっちり放送されました(笑)
周りの芸人さんのツッコミと笑いで救われました。
今でも【醍醐味】という文字を見るとビクッとします。


醍醐味を、ごさんみ…
どこをどうしてそうなった!?と思ってしまうような読み間違い(笑)。
収録なのに放送されてしまったのね。なかなか容赦がない!
でも、そんな間違いを
出演者の皆さんが笑いに変えてくださったりフォローして下さったりすることで、
一転して見せ場になることもある。
本当に頭が上がらないよね。

いい間違いに、読み間違い。いろいろな失敗が出てきましたが、
出演者でありながら裏方でもあるアナウンサーは
つねに「場の空気を読んで」いなければならないんですよね。
難しい立ち位置だからこその、
こんな「失敗」も、あるんです。

大西洋平アナウンサー!

思い起こせば浮かんでくる…
これまでの数々の失敗…

しかし、中でも一番思い出したくもないのは、
「Qさま」に、珍しく回答者として出演した時のものに他ありません。

今から2年前。2011年のことです。
その日のQさまは「モーニングバード軍団VSQさま最強軍団」と銘打たれての2時間スペシャル。
Qさま初出演となった羽鳥さん率いるモーニングバード軍団の一員として、ひっそりとQさまに出た私。

実は私も、回答者としてのQさまへの出演はこの日が初めて。
これまでは敗者復活戦の進行役を務めていました。


制服ではなく、この格好しかありませんでした

Qさま最強軍団との対決は、羽鳥さんや赤江さん、宇治原さんの活躍もありモーニングバード軍団が優勢に進め、
私もファインプレーなどでは貢献しませんが、特にチームに迷惑をかけることもないという、絶妙な立ち位置をキープします。
そして、結果はモーニングバード軍団の勝利!!!!

ここまではよかったんです…
そう。ここまでは…

その後に待ち受けていたのは、ハワイ旅行をかけたボーナスステージ!

出された問題は“教科書○×問題”
教科書に出ている知識について問われ、説明された文章が正しければ○、間違っていれば×を答えます。
ジャンルは日本史でした。

私の席は5番目。そして10番目、最後の席には羽鳥さん。
1番から順に答えていきますが、まだまだ難度の決して高くない問題も残っている。
大丈夫。きっと答えられる。
2時間スペシャルなんだ。
番組としては、最後は羽鳥さんが答える、これが一番盛り上がるはず!
自分はうしろにつなぐだけでいい。そう、つなぐだけで。
無理はしなくていい。
特にここまで爪あとは残せていないが、それは仕方ない。
ここまで来たら、ただただ、つなぐしかない!

清水アナ「続いては大西アナウンサー!」
大西「5番!お願いします!」
問題が開く。
清水アナ「学問の神様は“福沢諭吉”である。○か×か!
(よし。大丈夫だ。俺はわかる。これなら大丈夫。福沢諭吉は“学問のススメ”を書いた人。だから神様だ!)
大西「よし!○!!
清水アナ「ま、ま、マルっ!!!!」
(ん?今の清水さんのリアクションは…微妙な空気だったような…)

――― ドーーン!プシューー!!! ―――

清水アナ「残念!!ボーナスステージ失敗!!!」

 

いや、もう本当に、震えが止まりませんでした。

間違えたショックもですが、それよりも後ろにつなげなかった。
羽鳥さんにつなげなかった。
これは、まずい。非常にまずい!
2時間スペシャルの最後を自分が締めくくるなんて、まったく盛り上がらない!
ここまで何の爪あとも残してない俺が、ここで突然、間違えても何のドラマもない!!
どう考えても盛り上がらない!
まずい、まずい、まずい、まずい、まずい、まずい、まずい、まずい…

 

 

気づいたら収録は終わっていました…
顔を上げられない私に、優しい言葉をかけてくれる羽鳥さん、赤江さん、スタッフの方々…
「すみません。本当にすみません。」としか言えない私…
言い訳ですが、本当にQさまのあの椅子に座ると、もう冷静ではいられなくなっているんです。

もう僕は一生、忘れません!
“学問の神様”は「菅原道真」です!!!!


やっぱり、私は、これがいいです…制服はもう…若いもんに任せます…


あ、それ見てたよ、にしやん…。
プシューを受け、真っ赤なライトに照らされた大西アナの手が、
ぷるぷると震えていたのを覚えています。
分かるよ、あの席に座ると本当に多くのものがのしかかってくるよね。
私も何度か「Qさま!」に出演しましたが、
「こんなのが報道番組担当しているんか!けしからん!」と思われないように
ちゃんとやらなければ、というプレッシャーがいつも重くのしかかっていました。
問題をクリアするプレッシャー、番組を背負うプレッシャー、流れを作るプレッシャー。
まさに、プレッシャー・スタディ…。

いかがでしたでしょうか?
思い出すだけでもドキドキしてしまうオンエアでの失敗ですが、
もう繰り返さない!とそのたびに心に誓っています。
緊張とプレッシャーと隣り合わせの中、
これからもつまづいてしまうかもしれませんが…
どうかどうか、温かい目で見守っていただければと思います(汗)。


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http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/question/mail.html
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担当者

こんにちは!
いつも質問メールありがとうございます。
このQ&Aコーナーでは皆さんのご質問にズ・バ・リお答えします。番組のこと、テレビ局のこと、ニュースのこと、○○アナウンサーのこと、いろいろと皆さん疑問に感じていることに、テレビ朝日のアナウンサーが直接このコーナーでお答えします。皆さんからの質問をお待ちしています。なお、大下容子小川彩佳が責任を持って担当します。よろしくお願いします。

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