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9月28日 芸術の秋!オペラを鑑賞してきました。

朝晩、風がひんやりしてきましたねぇ。
私は芸術の秋、ということで、オペラを鑑賞してきました。

オペラって、見てみると題材も身近で、
時に心を揺さぶられるほどおもしろいものです。
生の演奏や声、舞台の迫力。
今の時代にも通じるストーリー、斬新なセット、華やかな衣装…
舞台から呼吸を感じてしまいます。
新宿区の初台にある新国立劇場では、学生席が1500円からあるんですよ(^^

今回はその新国立劇場で、
ワーグナーの喜劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を観てきました。
本編だけで4時間20分、休憩も含めると6時間もある超大作です。
それに、主役級の歌手が5人も必要とあって、
日本でも、過去3回しか上演されたことがないんですって。
新国立劇場でも、全編の上演は今回が初めてでした。
オペラに詳しくない方(私も含めてですが…)でも、音楽は聴いたことがあるはず!
勇壮な前奏曲はCMにも使われています。
ワーグナーが大好きとおっしゃる固定のファンも多いそうで、会場はほぼ満席でした。

ストーリーをちょっとだけご紹介しますね。
舞台は16世紀のドイツ。
靴屋さんのザックスは、
隣の家の娘エヴァが、若い騎士のワルターと恋仲なのを知ります。
エヴァは、歌合戦の勝者の花嫁になる運命。
でも、ワルターの歌はめちゃくちゃで、勝てそうにもありません。
そこでザックスは、自分もエヴァを愛しているという気持ちをスパッと諦めて、
エヴァがワルターとうまくいくように、
ワルターに歌を指南するのです!(大人ですよねぇ…。)

ちなみに、
当時のニュルンベルクでは手工業が発展していて、
ビール醸造工さん、菓子パン屋さん、靴屋さんなど、
様々な専門職の方たちが大活躍し、都市の自治にも影響を与えていました。
そんな時代にあって、
芸術を大事にするドイツ社会では、美しい詩を書く人が尊敬を集めていて、
歌・詩の上手な親方が集まって、
マイスタージンガー組合なるものを作っていたんですって。
『マイスタージンガー(Meistersinger)』とは、
こういった『職人(マイスター)』でありながら、
知性を備えた詩人であり『歌手(ジンガー)』でもある人たちのこと。
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』には12人のマイスタージンガーが出てきます。みんな当時の実在の人物だそうですよ。

この他にも、新国立劇場では定期的に様々なオペラが上演されています。
この秋、ちょっとお洒落してオペラで芸術を楽しんでみては?
   
 
    
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