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Vol.32 (2008/11/10)  
映画「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」とマイ[携帯焼き芋]♪




時折触れてきた「芋」好き度の高さに、いささかの反響をいただいたようで☆
調子に乗って、実際の「マイ携帯焼き芋」をパチリ☆
空腹が最大の弱点の私。
おなかがすいたとき、即、好きなもので補給したい。
そんな理想を追い求めた結果こうなりました^^;

随分と以前[女子アナ☆試写室]に掲載した映画コラムですが、
こちらでご紹介するきっかけを逸しておりました☆
このたびこちらの映画がDVDとなったタイミングにて載せさせていただきますね♪
こちらの映画には、ソックモンキーというおサルさんが登場します。
クリスマス。
サンタクロースやジンジャーマンには馴染みがあっても、
私はこの映画を見るまでその存在を知りませんでした。
100年程前のアメリカ。
クリスマス。とある街のとある家庭で。
おばあちゃんが、愛する孫娘に何かプレゼントしたい。
でもお金に余裕がない。
考えあぐねた結果、
工場や炭鉱で働く人たちが使うとっても丈夫な靴下を使って
おサルさんのぬいぐるみを作ってあげたのが、
ソックモンキーの始まり、という言い伝えがあるそうです。
靴下の踵の部分の赤色が、口とお尻になるように作るなんて。
心をこめて工夫する気持ちが、素敵な発想につながるんですね^w^
クリスマス。
お金をかけずとも、気持ちがこもっているプレゼントが一番あたたかい。
改めて思いました。


手作りのぬくもり

良かったら、こちらが映画のレビューです^w^↓

『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』

数年前ですが、イタリアに行ったとき、絵画の学習本を見つけた。
学習本といっても、それはとても楽しいもの。
日本の絵本とはまた違った「ならでは」の色彩に溢れ、
殊に印象に残ったのは、空を描くページ。
空は青や水色(空だけど)、
と、日本の教育でなんとなく刷り込まれる「空の色の常識」。
イタリアで見たその本における「空の色」は、
なんとまあ、そんな青とはまったく違っていて。
絵の具の色そのままが空のわけがない。
青に白と黄味を溶け込ませたエメラルドグリーンにコバルトブルー。
その鮮やかでまろやかなことといったら!
う〜む。
唸った。
 
さて、映画『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』です^v^
この映画。色彩が素敵!!!
素敵素敵素敵っ!!!!!!と
きゃあきゃあ騒ぎたくなるほど射貫かれてしまいました。

[魔法のおもちゃ屋さん]
赤い壁にマホガニーの扉、扉に配されたラベンダー色の装飾、シアンのクロス、
フローリングにラベンダー色のカーペット、
マホガニーの棚に所狭しと並べられたカラフルなおもちゃたち。

[オーナーマゴリアムおじさん(ダスティ=ホフマン)]
ブルーサッカーのストライプジャケットにベージュ系格子模様のシャツ、
黄色とネイビーのタイ。
すみれ色のジャケットに紫白ピンストライプのシャツとタイ。
ピンクベージュアイボリーのピンストライプジャケットにラベンダー色のシャツ、
紫とピンクのフラワー柄タイ。

[店員モリー(ナタリー=ポートマン)]
レインボウ配色の長TにグリーンTシャツの重ね着。
コバルトブルーの長TにサックスブルーのフレンチTシャツの重ね着(ロゴはピンク)。
シアングラデーションのチェックワンピース。
ミントグリーンにベビーピンク系柄のワンピース。

[モリーの部屋]
コバルトブルーの壁、白のファニチャー、深いグリーンの服を着せたトルソー

くすん。きっと書いても書いても「ほよよ?」ですよね。

でも想像してみてください。
その部屋には、
そうした衣装を纏った人が座ったり立ったりおしゃべりしていて、
子供たちがおもちゃ達と遊んでいて、
ゼブラ模様のシマウマ(当たり前)がいて、
あらゆるものがところ狭しと並んでいて…
つまり、それらの色彩全部が奥からこちら側まで重なり合って
ひとつの世界を作ってる!
単体の色ではなく、
そこに存在させているもの全てで構築された色彩の世界。
これが完璧に素敵!
「完璧に端整」なのではなく、
「完璧にはみ出している、完璧に何かが起こる」感じ。

ちょっとおきゃんで、
おとぎの国みたいにパステルじゃない、現実感がそこそこあって、
だけど、タダゴトじゃない高揚感があって、温度があって触感があって、
輸入お菓子のような配色もありつつ、
けどやっぱりお菓子の家とは違っていて、もっと質量を感じさせる、
そうだな、知的な風合いとあたたかい感じさえもがあいまって、
でね、
だから完璧☆

もうなんとも素敵なセンスにアッパレなのです。
全てが愛おしくなるくらい。

ね、みなさん。
言ってみれば、タクトをサッと振るえば一瞬で全てが叶ってしまうような、
見たことのあるあの魔法を「デジタル」とするならば、こちらは「アナログ」の魔法。
ゼロか1かではない。
ゼロから1を生むプロセスにこそ心を砕く、それはそれは体温のある魔法。

243歳の「マグリアムおじさん」演じるダスティー=ホフマンも、
魔法?というくらいお見事。
絵本の中から抜け出してきたような可愛らしさにほっこり包まれてしまう。
思わず泣かされてしまうほどの、まろやかな笑顔です。


最後まで読んでくださった方ありがとうございます^w^
BS「ニッポンの作り方」収録にてパチリ。
日曜20時です、お時間合えばぜひ観てみてくださいね☆
   
 
    
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