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『スパイダーマン3』
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my キラキラ☆スパイダーマン^w^ |
久しく、映画を見て「おったまげ」てなかったなと、
『スパイダーマン3』を見て気付かされましたよ。
ちなみに「たまげる」という言葉は、漢字で書くと「魂消る」。
まさにそうで、映画を見ている間、私の口は大きくぽかりと開かされたままでした。
あそこから魂を持っていかれたに違いない。
いやあ、ぶっとびました(打っ飛びました)。 |
こちらは「パンダまん q(QwQ)」 |
何にって、今回の敵キャラクター・視覚効果には、
「生まれて初めて」「見たことのないものを見る」感動があります。
「感動」?
私、正直、この言葉を多用することを好む方ではありません。
でも、今回の視覚効果驚き打ち震えは、
それこそ「感動」という表現がしっくり来る場合があるんだと、確信できるものです。
シリーズ史上最多の敵。
今回スパイダーマンは、3人+1人の敵と戦います。
@ SANDMAN(サンドマン)
A ニュー・ゴブリン
B VENOM(ヴェノム)
プラス
@' 自分(ブラック・スパイダーマン) |
だからこちらはパンダまん (;w;) |
@サンドマンは、文字通り[砂男]です。
最も魂消(タマゲ)させられたのは、このキャラクターです。
どれだけの視覚効果技術、そして更にアートセンスがあれば、
あんなに凄いキャラクターを映像表現できるのだろうと、
感服お手上げです。
本当に凄い。
サンドマン。砂でできた男です。
「ヒトの男」だけど、身体を構築する物体は砂です。
一粒一粒の砂が集合した肉体。
なぜしつこく言うか。
みなさんに、[砂]を思い出してほしいのです。
いいですか?砂です。
あなたの右手左手、両掌でお皿のようにして、
今、砂を掬ったとしましょう。
指と指の間に隙間を作らず、じっと手のひらをお皿の形に維持していれば、
あなたの手には、こんもりとした砂の塊が乗っています。
指と指の間を、そっと広げてみましょう。
さらさらさら。
固体のように見えた塊が、
今度は液体のようになって、指の間を流れおちていきましたね。
そうです、砂ですものね。
一粒一粒の細かい粒子の集合体。
その砂で肉体を構築されたサンドマンですから、
動作に連動して、砂の粒子それぞれが動く。
つまり、
サンドマンの、「サンド(砂)」自体の生き物ののような動きと、
「マン(人間)」としての身体の動きが密接に連動しているのです。
そして、
動きの点だけでなく、
物体との距離感が人の心を奪うという目線にもやられます。
粒子というと当然細かいものですが、
逆を言えば、砂の一粒一粒に限りなく寄れば、それは石の態です。
遠くから見ればサラサラの粒子。
拡大すればごつごつとした石。
縮尺を変えれば、同じものも違って見えます。
それくらい徹底的に砂と向き合って、
なおかつキャラクターに秘められた悲哀が伝わるサンドマン。
ここまでくると芸術ですね。
生まれて初めて何かを見たときの衝撃と、
夢で見たことのあるような、でも実際には出会えなかった生体に出会えたような感動があります。
これは本当に凄い。 |
「さようならパンダマン=。=」 完食。 |
「CGなんて、そろそろ飽きてきた」という言い方をする声が聞こえることの多い昨今ですが、
『スパイダーマン3』の視覚効果技術は、
これまでのものが、まだ発展の途中だったことを証明しているとさえ感じます。
実際、製作グラント・カーティス氏のインタビュー(出典『スパイダーマン3』パンフレット)によると、
「(今回の映画の)準備段階ではまだ、サム・ライミ監督が見たいと思っているサンドマンを表現できるだけのコンピュータ・プログラムはまだ開発されていなかった」そうで、
「(視覚効果スーパーバイザーの)スコット・ストクダイク氏と彼のチームが新しい技術を作り出し、砂の一粒一粒を制御できるようになった」ということです。
技術が突き抜けて昇華したアート。
素晴らしい絵画や音楽に、芸術は技術の裏打ちがあってこそと確信し心動かされるのと同じ感動が、ここにあります。
ああ、見てほしい。
だって。
アナログメディア:コミックである『スパイダーマン』の世界観が、こうした技術があって初めて、見事に、見る側の想定を裏切るレベルで体現されているんですから。 |
人間の邪悪に寄生し、ブラック・スパイダーマンとヴェノムを生むきっかけとなるアメーバみたいな宇宙生命体も凄いですよ。
ブラック・スパイダーマン、ただのコスチュームじゃないんだから。これも宇宙生命体の集合体で構築されてるの!
アメーバみたいなのに蜘蛛の足のようにうようよ動いて、
気持ち悪カッコイイ!
グロテスクさと格好良さの絶妙なバランスの虜になっている「スパイダーマンワールド」好きな人は、
間違いなく、シリーズ史上最高に満足できると思います。
ああ、大好き!映画スパイダーマン!
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