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Vol.20 (2006/10/06)  映画「プラダを着た悪魔」


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             『プラダを着た悪魔』を鑑賞
                       ―「とにかく可愛く綺麗がいっぱい!」
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喜び勇んで試写に向かいました。
ファッショナブルで綺麗なものがいっぱいの映画。
これなら、引き摺らない、考え込まなくていいはずで。
あの、別に特に何かあったわけじゃないですよ。
なんとなくの「気分」てありますよね。
映画に求めるもの。どんな映画を見たいか?
テーマを突きつけられ思いを巡らせたくて足を運ぶこともあれば、
逆に思考放出、思い切りのいいアクションで
ぶった切ってほしいときもある。

華やかなファッション界に生きる登場人物達の光源に幻惑されてしまいたい。
昨日の私はそんな気分だったわけです。

・ニューヨーク
・一流ファッション誌”RUNWAY”の、厳しいカリスマ女性編集長
・ファッションに興味のない新米アシスタントを変えていく、お洒落マジック
・『SEX AND THE CITY』の衣装を手がけ、数々のトレンドを世に生み出してきた
パトリシア・フィールドのスタイリング

ふむ。
楽しみ^^

ヒロインの、新米アシスタント・アンディを、
『プリティ・プリンセス』『ブロークバックマウンテン』のアン・ハサウェイが、
ファッション界にカリスマとして君臨する“RUNWEY”誌の編集長ミランダを、
大女優メリル・ストリープが演じている。

“RUNWEY”誌のカリスマ編集長ミランダのアシスタントは、女性達の憧れの職。
なのに、モードには縁遠い、ジャーナリスト志望のアンディがそのポストについてしまう。
編集長ミランダの要求は悪魔のようにとめどない。
横暴でハイレベル。
要求に応えられなかった時の仕打ちも容赦ない。

いわゆる「努力とやる気」だけでは通用しない世界。
「センスとは?」

一念発起したアンディの変身ぶりが、映画の大きな見所になっている。
とにかく可愛く綺麗!

量販店のケーブルニットをシャネルのジャケットに着替えたアンディの「垢抜け」具合には、女性なら誰しも羨望を覚えるはず。
どんどん洗練されていく毎日のアンディの着こなしは、モードの最前線。
見ていてとても楽しい。
タイトルのプラダに始まり、シャネルにドルチェ&ガッバーナ、ジョン・ガリアーノ、エルメスなどなど、
ため息クチュールブランドのアイテムがふんだんに登場する。
しかも、単に同一ブランド物で固めるのではなく、
多様でハイセンスなコーディネートだから勉強にもなる。
エルメスのお洋服なんて高価で買えないのは当たり前中の当たり前だけど、
シルエットや合わせ方の工夫なら学べますもんね。(と慰める)
編集部のクロゼットに並んだ靴靴靴!も、ジミーチュウにマノロブラニク・・・と切りがない。
必見です。おいしそうです。
そう、食べ物だと思って飲み込んでしまえ!対物欲。 

ただし、水を差すようですが、
この人、ヒロインの女優さんですから当然なんですが、垢抜けない設定の最初の最初の登場からして、
顔がとっても美しい。激しく小顔。
輪郭すれすれ溢れんばかりに大きな瞳。
窪んだアイホールに愛らしいタレ目フォルムだからどんなアイメイクも活きる活きる。

サイズが「6」だなんて「デブ!あり得ない!」(日本のサイズではありません念のため)と、罵倒される入社当初のアンディでさえ、
小顔に長い手足で、どうしたっておでぶさんには見えません。
素材がいいのだから仕方ない。

そして、特筆すべきはメリル・ストリープの貫禄美。
惚れ惚れするほど格好良い。
この方に関しては、「衣装」という見え方がしない。
「服に着られていない」という表現がありますが、
「着こなしている」という域さえ超えている。
どんなに高価なアイテムも、
彼女の風格ある佇まいをアシストする役目に映る。
最適無敵(造四字熟語^^)のスタイリングと彼女自身の演技力が相まって
大成功!
拍手喝采のキャラクターに仕上がっている。

さて、戻ってアンディ。
可愛い人が最新のモードを着こなせば、美しいのは当たり前。
「ふーんだ(泣)ふんっ」なんてどこかで理性が突っ込みながら、
映画館から帰途に着く間ぐらいは「私だってアンディ」と勘違いしてしまいましょう。
職場でのあさっての勘違いは周囲に迷惑をかけますが、
映画鑑賞においてこの勘違いを奪われてしまったら何が残るっていうのぉーーー!(叫)
男性陣、あきれたり、ましてやバカにしたりしたら後悔するぞっ。
だってほら、
世の殿方も、『仁義なき戦い』で菅原文太さんになってカゼ切って映画館出たり。
するでしょ?
ブルースリーになったり。
って、
例えが古いですか?
♪作品データ♪
『プラダを着た悪魔』
監督: デヴィッド・フランケル
原作: ローレン・ワイズバーガー
出演: メリル・ストリープ アン・ハサウェイ エミリー・ブラント ほか
配給: 20世紀フォックス/2006/アメリカ
※11/18(土)より 日比谷スカラ座ほか全国ロードショー
『プラダを着た悪魔』公式サイト
http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/

  
voice5リターンズ公演にて。豪腕プロデューサー役につき。
メリル・ストリープの編集長ミランダにあやかってのスタイリング?(笑)
(撮影松井アナ・矢島アナ)
   
 
    
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