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Vol.18 (2006/08/11)  映画「GOAL」

2006年6月9日号
注目のサッカー映画『GOAL!』をご紹介。本作はFIFAが製作に全面協力したことでも話題を呼んでいる全3部作の第1弾。ドイツワールドカップ開幕直前に鑑賞してのコラムです。
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萩野志保子 『GOAL!』 を鑑賞
―「これぞ“真のサッカー映画”!!」
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ワールドカップ開幕!!!!!
来てしまいましたこの日がこの日がこの日があーーーー!!!
と、抑制不能な興奮に抗えない私。
皆さんも、「オリャーーーー!!!」という気分でいるでしょう!?
試合観戦、仕事、学校、以外の時間。
是非!この映画『GOAL!』を観に行ってみて!!!
敢えての「タメ口」。ここは丁寧語敬語なしで。
だって、凄く良い!!!です☆
スポット告知などのコマーシャル映像では、
正直ワールドカップに乗じた眉唾物かな!?
と訝る気持ちがありました。
あなたもそうだったり!?きっとしてません?か?

ところがところが!
はっきり言ってスポット告知の何倍も何倍も
本編の映画の方が良いッ!!!
スポットで観て良さそうだったのに、
いざ映画を観たらナンダヨウ〜アレハ〜
1800円カエセ〜ということはよくありますが、
これはその逆。いいゾ『GOAL!』!!!
もちろん私、自腹で観ての発言です。

FIFA(国際サッカー連盟)
レアルマドリッド
プレミアリーグ:ニューカッスル・ユナイテッド
Adidas
という本物の皆様方を味方に付けて製作されたからこそ完成した、
リアルなサッカー映画『GOAL!』。
三部構成の第一部が、
こうして2006ワールドカップ直前のタイミングで公開されました。

メキシコの貧しい家庭に生まれたプロサッカー選手を目指す主人公が、
その夢を叶えていくというサクセスストーリー。
それだけ聞いて、
「絵に描いたような話じゃない」と言ってしまうのは簡単ですが、
何が凄いって、「サクセスストーリー」だと
わかって観ていながらものめり込める程、
サッカーがリアルな迫力で描かれているのです。

これ、凄いですよ。
胸張って「真のサッカー映画」と言えるくらい。
おそらく試合のシーンは、本当の試合の後、
サポーターにも選手にもそのまま残ってもらって、
そこに主人公達を交えて撮ったんでしょう。
きっとそうでしょう!?
そうじゃなきゃ、あんな映像撮れない。

だって凄いですよ。(クドイ?)
プレミアリーグの本当のサポーター達が立錐の余地なく
ひしめき合って応援する満席のスタジアムで映画撮ってるんですよ。
ヨーロッパの実際の試合を観るとき何に武者震いするって、
先ずあのスタジアムの雰囲気でしょう。
それが映画になって、
マンチェスターユナイテッドの本物のルーニーと、
主人公のクノ・ベッカーという俳優が、
敵チームとして戦っているわけですよ。
ね、不思議でしょ!?凄いんですよ。
カメラがピッチの中で撮っている。
選手の足下が交錯する様や、
ラフプレーで体躯と体躯が激突するところを、
ピッチの中で至近距離で撮っている。

当然ですが、テレビで観る試合の映像は、ピッチの上と外から。
スタジアムで観戦していても当然。
観客席からの目線は、上方外から。
要するに、ピッチの中で同じ速度で移動しながら
そんなシーンを直視するということは、選手と審判しかできないわけです。
『GOAL!』では、そんな体験したことのない
目線での視界が体感できてしまう。
それも、くどいようですが、本当のサッカーシーンを。

それだけじゃない。
サッカーを取り巻く環境―――
例えば、イングランドのフットボール文化、
有名になった選手への誘惑、堕落とプロ意識、嫉妬・挫折・競争が、
客観的にしっかりと描かれているのです。

思えば私がサッカーに魅せられたのは、
1998年フランスワールドカップ後、
中田英寿選手がペルージャに移籍し、
毎週欠かさずセリエAを観るようになってから。
初仕事が99年のワールドユースのゴールデンジェネレイション
といわれる選手達の帰国インタビューでした。
小野・稲本・高原・小笠原・遠藤・中田浩二選手達の
99ワールドユース組同世代は、
今のA代表の中心メンバーになっています。

私なんかよりずっと前からずっとFootballLoversの人。
私と同じようにフランスワールドカップからという人。
日韓ワールドカップを機にはまってしまった人。
ドイツワールドカップを機にこれから!という人。
日本のサッカー文化の成熟が、
すぐにヨーロッパ・南米のそれとイコールにならないにしても、
サッカーの先輩の国の文化を目の当たりにすることは、
絶対嬉しい感動を生むはず。

「正直どうなんだろうねー!?」という人も是非観てみて欲しい。
黄色い歓声ではなく、老若男女の人生の籠もった
迫力あるサポーターズの歓声に包まれるスタジアムの熱気を!
『GOAL!』を観てじわっと来てしまう涙は、決して泣き虫の涙じゃない。
むしろ逆。
前に進むための涙。

『GOAL!』のstep2はレアル・マドリード
step3は「2006FIFA ワールドカップ ドイツ大会」が舞台のようです。
これはますます、本当と映画の世界が交錯した
「リアルフィクション」「プチドキュメンタリー」(造語)な、
不思議な感激を創り出してくれるはず。
VIVA!ゴーーーーーーーーール!

♪作品データ♪
『GOAL!』
監督: ダニー・キャノン
出演: クノ・ベッカースティーヴン・ディレインアンナ・フリエル、ほか
配給: 東芝エンタテインメント/2006/アメリカ・イギリス
『GOAL!』公式サイト
http://www.goalthemovie.jp/


私ダータですけど何か?

◇萩野アナの“近況”
曲作り。歌詞と曲、合わせて一作完成しました。
イメージは「ヒトに言えないこと」。
短音階で作ったので、
次回は長調の明るい旋律に憂いを潜ませたい、と画策中。
そうそう、携帯電話のバッテリー。
最近半日しか持たないので、実質電話を持っていない人状態。
よく落とすことが災いしているのでしょうか?
なんで一回持ったつもりのものをすぐ落としてしまうのでしょうか。
先日も鞄ごと、違うフロアーの廊下に。
ナンデッ!!!!?

   
 
    
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