1. トップtop
  2. アナウンサー一覧
  3. パーソナルコラム
  4. バックナンバー
身長
163センチ(ここ1,2年で伸びました!)
出身地
高知県生まれの、基本東京育ち(転校生)
出身校
慶応義塾女子高等学校→
慶応義塾大学文学部文学科国文学専攻
入社年月日
1996年4月1日
星座
乙女座

2014/5/15    「福禄寿」


矢島悠子アナウンサーが撮影してくれました。

「おはぎ帖」 第19回  (auヘッドライン2014.05.01配信号)

いい季節ですねえ。
新緑の匂いに鼻をくすぐられる気分のいいことといったら!
陽気がいいと、それだけで陽気になりますよね。(て、洒落ではなくほんとうにっ^^)

こんにちは。テレビ朝日アナウンサーの萩野志保子です。
先日、今年初めてのアゲハ蝶を目撃しましたよ。
黄色に黒い模様のある、キアゲハです。
と書こうと思って念のため調べましたら、どうやら「キアゲハ」だと思ってきたアゲハ蝶は、
「ナミアゲハ」というようです。へえ~×3回…  
くらいですかね?


外で読書するのが気持ちのいい季節になりましたね♪

生き物の名前つながり、というわけではないのですが、
先日お散歩した大きな公園に、吸い寄せられるほど美しい樹がありました。
その樹の名前の話をさせてください^^

桜の種類なのだろうなあ、とわかるそれなのですが、
ピンク色の花が満開でありながら、緑色の葉っぱも同時にある、
ソメイヨシノとは明らかに違う咲き方をしています。
ピンクの色味が濃く、葉の緑とのコントラストが夢のように美しくて。
同じ種類であろう樹を紀尾井町の並木でも見たことがありましたが、
おそらく年季がかなり違いそう。
その大きな公園にある樹は、樹齢を相当重ねていそうです。
遠くから見ると、
横に大きく枝葉を広げた「絵本のような樹の形」になっています。

近づくと、枝が地面近くにまで垂れこめていて、
大きなピンク色の花と、桜餅を包むような葉っぱに、
直に触れることができます。
花はソメイヨシノより大きく、むしろ桃のよう。
フリルのような花弁。
たくさん咲き合ってぎゅうぎゅう、ぼんぼりのようになっています。
その重みで垂れ下がる枝のカーテンをくぐるようにしないと、
中央の幹に近寄れないくらいです。
素敵でしょ?

ようやっと太い幹に近寄ると、その樹の名前を記したプレートがありました。

バラ科サクラ属 『福禄寿』。

♪!

なんておめでたい名前なんでしょう!

想像してみてください。
一目惚れしてしまった人の名前を、だれかに聞いたり調べたりして(?)ようやく知ったら、
名前までが、やたらに素敵だった!!!

…喩えが陳腐ですがw
ほんとうそんな感じで(笑) 感動してしまいましたよ。

福と寿はなんとなくわかるにしても、
ところで「禄」はなんだろう・・・と思い、あとから調べてみましたら、
これまた、「天から授かった幸運」という意味があるそうで☆

8か月の大きなおなかをよっこらしょしながら「福禄寿」の幹をなでなでしていたので、
結果、なんだかとてもいい巡りあわせになったのだなあと。
ありがたく、しみじみしてしまいました。

この時はまだ知りませんでしたが、「福禄寿」は七福神のひとつなんですってね。

こうしておなかの中のこどもが8か月を越えた今も、
ニュースや、レギュラーナレーションの「いきなり!黄金伝説。」、
「ドラえもん」出木杉役の声優など、
現場で仕事をさせていただいていること、とてもありがたく思います。

先日の「ドラえもん」の収録は、
出木杉くんがなかなかの活躍をするお話しだったのですが^^
アフレコしているときに、
おなかの中でこどもがグイグイもごもごと動いていて、
なんだか一緒に録っているような気に(笑)
不思議な感じです。

「黄金伝説。」も、振り返ってみれば12年。
長く仕事を離れることがこれまでなかったので、
産休が近づいていることにもまた、不思議な心境でおります。

この世に産まれ出てからは、
自身で色々なことに対峙していけるよう
別人格として尊重しなくてはならないと思いますが、
おなかの中にいる間は、
この子を守ってあげられるのは私しかいない。
何をしていても思うようになっています。

今まで知らなかった自分をおしえられる日々。
すべてのことにありがとうと言いたいです。

萩野志保子


福禄寿

このページの先頭に戻る