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12月31日 シャツの運命

4年目の冬。
4度目の東京ドーム。

1月4日。プロレスの日。
東京ドームでの戦いが迫ってきました。

全13試合。お正月にふさわしい、熱きカードが出揃いました。

私の実況担当は、3試合。

3試合とも、緊迫した準備を整えながら本番に挑む次第です。

一つ。ここで決意を。

飯塚高史VS天山広吉戦の実況。

以前にもパーソナルページでお伝えしましたが、
どういうわけか、2010年の私は、
日本一極悪非道なレスラー飯塚選手の標的となってしまい、
今年、何度も放送席を襲われ、
シャツをびりびりに破かれるという事態になりました。

実況中継の時は、自分に気合を入れるため、
いつも着るシャツよりも、
ほんの少し高価なシャツを着るようにしています。
初めてシャツを破かれた時もそうでした。
衝撃でした。目の前で自分の体から、シャツがなくなっていく感覚。
その瞬間は、シャツの値段など考える余裕もありませんでした。
しかし家に帰り、その時の恐怖の一部始終を妻に話すと、
思いのほか怒られ、次の中継から、
安価なシャツにシフトするよう強く命じられました。
それを知ってか知らずか、以後、飯塚選手は、
毎回私を襲い、シャツをびりびりに破られてしまうようになったのです。

脳裏によぎる、あの痛みと恐怖は想像を絶します。
耐え忍びながら、私は実況で戦うしかありません。

1月4日。決意新たに。
年の初めに、勝負をかける。

正月に、小さくでてはいけません。
再び、ほんの少し高価なシャツを着ていく覚悟を決めました。

そして、大きな心を持って、
私の気持ちの全てを、天山広吉選手に託します。

『新春ワールドプロレスリングスペシャル!1.4東京ドーム』
2011年1月4日(火)深夜1時21分〜深夜2時34分
(一部地域を除く)



いざ、4度目の東京ドーム
   
 
    
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