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12月23日 僕とHディレクターのお話

2006年。早稲田大学に程近い六畳一間のボロアパート。
僕が1人で暮らす築40年のその狭い空間に、
毎週のように集まっていた5人の仲間がいます。

当時、時同じくしてテレビ朝日から内定をもらった、
僕の「同期入社」の仲間です。

男5人。
早稲田大学が4人。東京理科大学が1人。

バラエティ志望が3人、営業志望が1人、アナウンサー志望が1人。

学校の後、アルバイトの後、不意に誰かが「飲もう」と声を発し、
お金がなかった僕らは、
最寄のコンビニエンスストアでお酒を買って、集まる。
皆の「中間地点」という理由から、集まるのは決まって僕の家でした。

そこにいつも最後にやってくる営業志望のI君は、
「今日本当に可愛い女の子いたけど、抜けてきたよ〜」
と毎回のように決め台詞。
でも、脈ありのコンパに参加するよりも、
5人が集まることが決まると5人で飲みたくなる、
なんてゆう、そんな不思議な集まりでした。

ずっと学生でいたい気持ちと、
でも早く仕事をしてみたいという興味とが入り混じる僕らは、
六畳の空間には収まりきらないほどに、大いに夢を語りました。
その空気がなんとなく、なんとなく心地よかったのかもしれません。

当時のテレビ朝日深夜バラエティを見ながら大笑いし、
「こんな番組を作りたい」とか、「俺ならこんな演出をしたい」とか。
学生ならではの夢が、そこには散りばめられていました。

あれから、少しの時間が経ちました。
入社してから4年。
それぞれの部署で、あの時話した夢を頭に描きながら、
でもそれとは遠い現実もかみ締めながら、
本当にあっという間に過ぎた4年間でした。
入社当初、「早く3年目になりたい」が口癖だった僕らは、
3年目になると今度は、「早く5年目になりたい」と口を揃えました。
間もなく僕らは、5年目を迎えます。

 

迷走しながらも4年間、前へと進んできた証でしょうか。

今回、その5人の仲間の一人、H君が、
ディレクターデビューを果たすことになりました。
H君の企画したバラエティ番組が、会議を突破し、
見事に特番で放送されることになったのです。
さらに!そのH君のデビュー特番の進行役を、
自分と、これまた同期小川アナの2人で担当させてもらえることに…。

ところで、H君は、
本当に、本当に、
愛すべきバカです。

H君を表す写真を1枚。



場所を問わず、すぐに寝てしまうH君。

そんなH君ですが、
つい先日行われた収録では、
どこか大人っぽくて、格好良くって、
なんだか同期なのに、随分その背中が大きく見えました。

学生時代随分バカやった仲間が、ディレクターとして現場を仕切っている。
そしてその輪の中で、自分が番組を進行している。
ほんの少し、不思議な感覚でした。

 

皆さんにも多くの場合「同期」がいらっしゃるかと思います。
皆さんにとっての「同期」とは、どんな存在ですか?
何でも話せる親友であり、一方で仕事上のライバルでもある。
時々その背中が大きく見えたり、
自分の背中がどう見えてるのか気にしてみたり。

「切磋琢磨」って言えば、きれいな言葉。

追いかけたり、追いかけられたりする僕らは、
でもやっぱり変わらずエールを送りあう。

 

「俺の、はじめの一歩だから。任せたよ。」
収録直前、H君と交わした握手。

「ありがとう。なんっとか終わって安心したよ。」
収録後。再び交わした握手。

僕の知ってるH君の表情がようやく垣間見えた瞬間でした。


H君と、社内で一枚。

きっとどこまで進んでも、変わらないものもあるはずです。

原点は、六畳一間のあのアパートだということ。
この先もずっと、僕らは、同期であるということ。

念願のH君デビュー作。
野上・小川アナも出演。



漫画説法

以下HPより、要チェック!!!

http://www.tv-asahi.co.jp/mangaseppo/

12月30日(木)深夜0時10分からです!!

   
 
    
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