2000年1月27日 ダブル ~在日韓国朝鮮人と日本人の間に生まれて ~
 ダブルとは、国際結婚で生まれた子供をいう。ハーフ(半分づつ)ではなく、文化や民族をダブルにもちあわせている、という積極的な意味を持つ。朴哲(パク・チョル)さん(25歳)は、父が在日韓国人、母が日本人のダブル。朴さんの父は、日本人の奥さんの両親に、結婚を大反対され、帰化したが、子供達に、あえて朝鮮名を名乗らせてきた。朴さんは、自分は朝鮮人だと考えて育ったが、日本国籍をもつ彼は、外国人登録証や参政権の問題を考えるうち、在日韓国人のグループにも入っていけないことに気づく。「日本人からみたら、在日韓国人だし、在日韓国人からみたら、日本人。何人か、という括り方では、自分の場合は、答えはでない」今や、在日韓国朝鮮人の8割以上が、日本人と結婚する。また、日本への帰化者も、毎年、1万人を数える。着実に増えるダブルの若者を通して、生まれや民族、国籍にこだわる社会の問題を考える。
(制作:朝日放送)



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