シンナーによる薬物依存症の若者ケンジ(21歳)。 シンナーを吸い続け、文字どおりボロボロになったケンジは、家族にも会社にも見捨てられ、民間の薬物依存リハビリ施設であるDARC・ダルクに辿り着く。 特別なことは何もせず、ただ毎日自らの薬物体験を語り合うことだけで、これまで多くの回復者を出してきたダルクで、ケンジはなぜ薬物依存に陥ったのか、自分のこれまでの人生と向き合ってゆく。13年前の1月1日に起きた不慮の事故で左半身麻痺の障害を負ったこと、そのことが原因で学校で過酷なイジメにあったこと、逃げるためにシンナーに手を出したこと、そしてついに、生きることも死ぬこともできなくなったこと…。様々なことを仲間と語り合うことで、少しずつ回復の道を辿り始めるケンジ。 そんな中、シンナーにはまる、そもそものきっかけとなった18年前の事故を強烈に思い出させる1月1日が近づいていた…。 薬物依存症の若者が送る、薬物との「静かな闘い」の日々を、一年間に渡って取材。これは、一人の若者が、自分のトラウマを乗り越え、生まれ変わってゆく、回復と再生の物語である。 (制作:テレビ朝日) | |