1998年11月15日 スタートライン ~宮城県角田養護学校の挑戦~
宮城県角田養護学校。ここには小学部・中学部・高等部合わせて約100人の知的障害者が通っている。学校では社会に出るための体力と忍耐力を養うために「朝の運動」を毎日行う。この活動のなかから陸上部が誕生し、高等部の生徒が3年前から高校駅伝に挑んでいる。10月の駅伝本番へ向けて春から新たなスタートを切った高等陸上部。しかし、そのチーム作りは決してやさしいものではない。過去2回の大会に出場した主力選手は卒業し、残ったランナーはわずか2人。タスキをつなぐのに必要な7人は集まるのか。さらに、他の高校と渡り合えるだけの走力を半年の間につけることができるのだろうか。自分の気持ちを言葉にすることすら困難なランナーと心の併走を続ける教師や家族。それぞれの想いや表情、行動を追うことで、障害を持つ人たちが生きる社会と教育をあらためて考えてみたい。
(制作:東日本放送)

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