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2024年2月19日(月)
「久が原湯」
今週は東京にある銭湯の魅力を紹介します。2023年12月末時点、東京にある銭湯の数は444軒で、一番多い大田区には34軒あります。
そのひとつが創業70年を超える「久が原（くがはら）湯」。2011年にリニューアルしています。
浴場は、男女入れ替え制になっており、「太陽の湯」と「月の湯」があります。
浴場の正面の壁には豆タイルによる「タイル絵」で富士山の風景が描かれています。これは、1973年に現在の建物ができたときのまま残されているものです。
久が原湯の自慢の風呂が「黒湯」。植物や海藻が地中で分解されてできた「フミン酸」などが多く含まれるため、黒い色になる温泉です。「太陽の湯」では、約43℃の“熱め”、約38℃の“ぬるめ”の黒湯が楽しめます。
「月の湯」限定で楽しめるのは、平均約18℃の“源泉かけ流し”の黒湯の水風呂です。
久が原湯
HP：http://ota1010.com/explore/久が原湯/
2024年2月20日(火)
「狛江湯」
小田急線・狛江駅から徒歩3分の「狛江湯」を紹介します。2023年4月にリニューアルオープンした狛江湯。浴場は、グリーン系のタイルで統一されています。汲み上げた井戸水を使い、熱めの42℃にした「あつ湯」や、高濃度の炭酸ガスが溶け込んだ「高濃度炭酸泉」などがあります。
リニューアルして大きく変わったのは、番台の隣に併設した「カフェバー SIDE STAND」です（※カフェバーだけの利用も可）。窓を大きくし、屋外にも飲食できるスペースをつくりました。このスペースを利用して、定期的にイベントも行っています。屋内にもフリースペースを設け、屋内イベントもできるようにしました。
リニューアル後には、地元の人だけでなく様々な地域や年代のお客さんが来るようになったそうです。
狛江湯
HP：https://www.komaeyu.com
2024年2月21日(水)
「天然温泉 久松湯」
西武池袋線・桜台駅から徒歩5分の「天然温泉 久松湯」を紹介します。1956年創業の久松湯は10年前にリニューアルしました。モダンな外観や、洗練されたまるで映画館のようなロビーは、「世界にひとつしかない、銭湯であって銭湯らしくない建物」を目指して造られました。
浴場は、白と黒のモノトーンで統一されています。真っ白な正面の壁では、夜の間プロジェクションマッピングを行っています（※2月まで休止）。
自慢の露天風呂は、リニューアル時に掘り当てた温泉で、地下1500mから汲み上げた源泉を使っています。効能は腰痛や神経痛、関節リウマチなどです。
天然温泉 久松湯
HP：https://www.hisamatsuyu.jp
2024年2月22日(木)
「天然温泉 湯どんぶり栄湯」
台東区にある「天然温泉 湯どんぶり栄湯」を紹介します。創業は1945年。汲み上げた井戸水を使い、泡にこだわった湯や薬湯など10種類の風呂を楽しむことができます。
2017年に増設したのが大露天風呂です。お湯は機械を使った細かい泡で白く見えますが、源泉は無色透明です。天然の保湿成分と言われる「メタケイ酸」が含まれていて、弱アルカリ性のまろやかな泉質だそうです。
エコな取り組みとして銭湯の屋上にあるソーラーシステムで源泉を温めています。集熱板で包んだ銅管の中に約18℃の源泉を流し、太陽の熱で約30℃まで温めることができます。更にガスで42℃ほどに温めて風呂に使っています。こうして節約した分を設備投資に回し、広い露天風呂を増設したり、駐輪場を設置するなど利用者に還元して喜ばれています。
天然温泉 湯どんぶり栄湯
HP：http://sakaeyu.com
2024年2月23日(金)
「すえひろ湯」
品川区にある「すえひろ湯」を紹介します。すえひろ湯は2022年にリニューアルオープンしました。必要最小限のリニューアルを行ったため、下駄箱や番台の周りなど、以前の銭湯の趣をそのまま残している部分も多くあります。
八角形に配置された特徴的な洗い場も昔の姿のままで、店のロゴはこの八角形をモチーフにしました。
リニューアルで一番大きく変えたのが、男湯のサウナ室です。室内の設備を取り替え、広さも拡張。定員は5人でしたが、10人まで入れるようになりました。
実は2年前、すえひろ湯は設備の老朽化や後継者不足の問題から、廃業を決めていました。それを救ったのが、現在の「すえひろ湯」店主・角屋雄太さんと、同じ品川区にある「金春湯」も経営している兄の角屋文隆さんの二人でした。リニューアル前からの常連は「再開してくれて助かった」と喜んでいます。
すえひろ湯
HP：https://shinagawa1010.jp/list/suehiroyu/
