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東京の浸水対策

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2022919日(月)

「巨大貯留施設」

東京の浸水対策ための巨大貯留施設を紹介します。
江東区は地盤が低く「海抜0メートル地帯」では台風による浸水被害が相次いでいたため、対策として都内最大級の雨水を貯めるための施設が造られました。2006年に運用が始まった「南砂雨水調整池」は地下20mの場所にあります。雨水調整池とは雨水を一時的に貯留する施設のこと。高さ9m、奥行62m、幅46mの調整池に、25mプール約80杯分の雨水を貯めることが出来ます。運用開始以降、周辺地域の大きな浸水被害を防いできました。貯留した水は晴れた日に砂町水再生センターに送り、処理をしてから海に放流しています。調整池の天井には、水が貯まる時に押し出される空気を逃がすための通気口があります。通気口に流れた空気は活性炭を使った脱臭設備を通し、きれいにして外に排出しています。
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2022920日(火)

「世界初の下水道工事技術」

東京の浸水対策のため、世界初の技術を使って行われている下水道工事の現場を紹介します。
品川区の住宅街を流れる立会川は川幅が狭く、これまで度々浸水被害を引き起こしてきました。この被害を防ごうと、現在、雨水を逃がすための下水道を作る工事が地下30m深さで行われています。工事は世界初の「スパイラル掘進」という工法で、直径5mトンネルを2つ同時に掘り進めます。横並びのトンネルを同時に掘り進めながら、途中で立体交差させることでトンネルを縦並びにするのがこの工法のメリット。都市部の地下には、鉄道や電気、ガスなど様々なインフラが埋設されていますが、それらを避けて下水道を作るために「スパイラル掘進」が採用されました。
全長約780mの本線の掘削は終了し、現在は水を流れやすくするための内装工事が行われています。水や薬品に強い「高密度ポリエチレン」という資材を、手作業でトンネルの壁面にはめ込んでいます。
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2022921日(水)

「下水道の役割」

江東区にある「東京都 虹の下水道館」で、浸水を防ぐ下水道の役割を学びます。
虹の下水道館では、体験学習やガイドツアーを通じて下水道の仕組みを学ぶことができます。入口には直径2.5mの下水道の模型が展示され、その大きさを実感できます。
館内には市街地の道路を再現して、浸水対策に欠かせない設備をわかりやすく展示しています。たとえば、道路の地下に埋められた下水道の上が透明なガラスになっていて、排水口を通して雨水が下水道に流れる仕組みがよくわかります。雨水は細い下水道を通り、「幹線」という太い下水道へ流れ込みます。東京都下水道局ではこの流れが滞らないよう、日々、下水道の点検や清掃を行っています。こうした取り組みを知ってもらおうと、虹の下水道館では、再現したマンホールを降りて下水道の点検をしたり、配管に詰まった汚れを掃除したりできる「お仕事体験プログラム」を行っています。
食用油を下水に流すと汚れや詰まりの原因になるなどの知識を利用者に知ってもらい、理解と協力を得るのも施設の大事な役割となっています。
東京都虹の下水道館
住所:東京都江東区有明2-3-5 有明水再生センター5階
電話:03−5564−2458
開館時間:午前9時30分〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:月曜(祝休日の場合は翌日) 年末年始 ※夏休み期間は無休
入館料:無料
HP:https://www.nijinogesuidoukan.jp/
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2022922日(木)

「街を守る 中央監視室」

街を浸水から守るポンプ所の監視室を紹介します。
「東京都下水道局 北部下水道事務所」には、台東区、荒川区、文京区にある6カ所のポンプ施設を運用している「中央監視室」があります。大雨が降った時にポンプや発電機の運転をコントロールする中心の場所です。
ポンプ所は、下水道に集まった水を汲み上げて水処理施設に送ったり、川や海に放流したりすることで浸水を防いでいます。中央監視室は通常3人で24時間、365日監視を行ない、大雨が予想される時は人を増やして対応することもあります。
事務所の地下にある「蔵前ポンプ所」では、雨水を汲み上げるポンプを8台設置しています。1台あたり1分間に570tの水を排出することができ、25mプールを30秒程で空にできる能力があります。停電に備え、大型の非常用発電機を2台設置。8台分のポンプと中央監視室で制御を行うための電力を賄う事ができるようになっています。
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2022923日(金)

「東京アメッシュ」

東京の浸水対策の一環として、東京都下水道局では、リアルタイムで降雨情報がわかる「東京アメッシュ」を開発しました。島しょ部を除く都内全域をカバーし、スマートフォンなどで利用できます。
雨の強さを10段階で色分けし、弱い雨が白、だんだん色が濃くなるにつれて雨が強く降っていることを表します。
雨を観測しているのは港区と稲城市に設置されている2台の「MPレーダー」。全てのエリアを150m四方の範囲に細かく区切って観測しています。雨粒の大きさによって雨の強さも変わりますが、MPレーダーは1o単位で雨粒の大きさを観測でき、精度の高い計測ができるシステムです。
現在地の表示や地図の拡大縮小ができるほか、2時間前から現在までの雨の動きを見ることもできます。現在地と雨の動きを併せて見ることで、どれくらいの強さの雨がどこまで近づいているか知ることができます。
こうした降雨情報は、東京アメッシュのホームページにアクセスすることで利用できます。
アプリ等のダウンロードは必要なく、気軽に利用できる便利なサービスです。
東京アメッシュ
HP:https://tokyo-ame.jwa.or.jp/
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