東京サイト 毎週月〜金 午後1時45分から

バックナンバー

テーマ
食育のススメ

1週間分の動画はこちら
※ここから先はYouTubeです

2022620日(月)

「魚を食べよう」

現在、国内の魚介類の消費量は2001年度のピーク時に比べ、半分近くに減少しています。そこで、魚食普及推進センターでは魚に関する食育活動を行っており、その一つとして小学校での出前授業に取り組んでいます。イカを解剖したり、マカジキの上あごのはく製に触れたりして、魚を身近に感じてもらおうという取り組みです。また、子ども向けのホームページにも力を入れており、食卓に並ぶ魚がどのように運ばれているかなど、水産業について分かりやすく紹介しています。さらに家庭でできる、旬の魚介類を楽しめるレシピも掲載。今回はきく姫さんが、300程の充実したメニューの中から、これから旬を迎えるスズキを使ったカレームニエルを試食しました。魚食普及推進センターの担当者は「スズキは東京湾で獲れる江戸前の魚なので、東京都の人にぜひ食べて欲しい」と話していました。
HP:https://osakana.suisankai.or.jp/
TOPヘ戻る

2022621日(火)

「食品ロスの削減」

日本では年間約522万tの食品が、まだ食べられるにも関わらず廃棄されています(2020年度推計値)。これは毎日、国民一人当たり茶碗1杯分のご飯を捨てている量に相当します。この食品ロスの削減に貢献しているのが、オンラインショップ「KURADASHI(クラダシ)」です。賞味期限が近づいている食品などをメーカーや卸業者から仕入れて安価で販売しており、農林水産省が行う「第6回食育活動表彰」を受賞しています。消費者の購買意欲を高める工夫として、商品ごとに支援金額が設定されていて、購入価格の1〜5%を、社会貢献活動を行う団体などに寄付することができます。寄付先は自分で選ぶことができ、どの団体にいくら寄付したかも確認できます。「KURADASHI」ではこれまでに食品ロスをおよそ2万t削減し、支援金の総額は8000万円を超えました(2022年4月現在)。
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品と消費者のニーズをマッチさせる取り組みは「フードシェアリングサービス」と呼ばれ、今後の広がりが期待されています。
オンラインショップ KURADASHI
HP:https://kuradashi.jp
TOPヘ戻る

2022622日(水)

「地産地消の学校給食」

小平市では、JAや生産者と連携し、学校給食に地元で採れた野菜を使う取り組みを行なっています。このため、小平市の地元野菜の学校給食への導入率はかつて2%程でしたが、現在では30%以上に上昇しています。導入率が上がることは生産者にとって安定した出荷先の確保につながり、地域の農業を守る後押しにもなっています。
25年ほど前から学校給食用の野菜を作り続けている生産者の加藤さんの畑を訪ねました。ニンジンやキュウリが収穫の最盛期を迎えていて、この日採った野菜も翌日の学校給食に使われるそうです。児童の口に入るものなので、虫が混入しないよう、加藤さんは野菜の洗浄に細心の注意を払っています。また形が不揃いのものは調理師の手間が増えてしまうため、形が揃ったものだけを学校給食用に出荷しています。
コロナ禍になる前、加藤さんを始め小平市内の生産者が小学校を訪れ、野菜の栽培や農家の仕事などについて出前授業を行っていました。児童にとっては生産者の顔を知ることができ、加藤さんも「子どもたちが喜んでくれるのが励みになる」と話していました。
TOPヘ戻る

2022623日(木)

「みそづくり」

練馬区では、食育活動を行う店を「ねりまの食育応援店」として認定し、その取り組みを後押ししています。現在、飲食店のほか、地元産の食材を扱うお店など88店舗が登録されています。その中の1つ、1939年から練馬区で営業を続ける味噌蔵「糀屋三郎右衛門(こうじや さぶろううえもん)」を訪ねました。こちらでは学校給食用にもみそを作っているほか、一般向けにみそ作りの教室も行っています。この店の7代目・辻田雅寛さんに、みそ作りの基本となる「こうじ」を作る工程を見せてもらいました。
まず蒸した米を広げて冷まし、手作業でこうじ菌を混ぜていきます。こうして作られたこうじと塩と水を蒸して潰した大豆に混ぜ、一定期間寝かせることでみそができあがります。辻田さんはこの一連の作業をみそ作り教室で教えています。この教室は、かつては当たり前だった家庭でのみそ作りを絶やしたくないと、26年前に先代が始めたそうです。辻田さんは「文化的に培ってきた日本の良さを、みそを通して次の世代に継承したい」と話していました。
糀屋三郎右衛門(こうじやさぶろううえもん)
住所:東京都練馬区中村2-29-8
電話:03-3999-2276
営業時間:午前10時〜午後5時
定休日:土・日・祝日
HP:https://www.kouji-ya.com
TOPヘ戻る

2022624日(金)

「農業体験」

調布市にある「chofu みらい farm」は、一昨年、市内の3人の若手農家が協力して設立した、一般の人が農業を体験できる施設です。利用者は、1組につき25uの区画を1年間使い、代表の荒井さんが初心者でも利用しやすいように考えた計画に沿って、25品目ほどの野菜を栽培できます。
毎週土日には利用者を対象にした講習会が行われていて、今回は水菜とパクチーの種植えの作業を教えている様子を取材しました。講習会では、このほか、荒井さんたちがひとつひとつの野菜の生育状態についても丁寧にアドバイスしてくれます。
基本的な土づくりや農作業の下準備は荒井さんたち3人の農家が行ってくれるため、子ども連れの利用者も気軽に参加できます。子ども連れのある利用者は「自分達で育てて収穫して食べるので、子どもの好きな野菜が増えた」と喜んでいました。荒井さんは「都内にはまだ活用されていない農地があるので、体験農園を増やし、子どもたちの食育につなげていきたい」と話していました。
chofuみらいfarm
住所:東京都調布市飛田給1-18-1
HP:https://mirai-farm.jp
TOPヘ戻る