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テレワークの推進

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2022523日(月)

「ツールを活用した試行錯誤」

昨年度、都内企業のテレワーク導入率は約65%。東京都ではテレワークを推進しようと、積極的に導入を進めている企業を表彰しています。「第2回テレワークアワード」受賞企業のひとつで、大賞を受賞した「吉村」は、食品パッケージの製造や販売、オリジナルデザインの製作をしています。本社で働く38人のうちの7割以上が週3日以上のテレワークをしていますが、ここまで至るには試行錯誤の連続だったそうです。まず課題となっていたのは、会社の高性能なパソコンが必要になるデザインの仕事。会社で初めてテレワークを始めたデザイナーの弓場さんは、自分でデザイン用のパソコンを購入し、会社と相談しながら、それまで紙に印刷していた資料などをデジタル化したり、通信環境を整えたりしていきました。
こうした弓場さんの経験を活かし、現在では会社がデザイン用のパソコンを貸与し、全てのデザイナーがテレワークをしています。電話やFAXで行っていた販売業務も、携帯電話の貸与や、FAXを自動でデジタルデータにする機器を導入するなどしてテレワークを推進してきました。テレワークのための備品や通信環境を整える費用は、デジタル化による印刷代の節約や交通費の削減などから捻出できました。橋本社長は「テレワークの推進が、書類関係をデジタル化するチャンスとなった。営業もオンラインで行うなど、これまで必要だと思われていた経費を見直すことができた」と話しています。
住所:東京都品川区戸越4-7-15
HP:https://www.yoshimura-pack.co.jp/
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2022524日(火)

「従業員同士の交流」

東京都ではテレワークを推進しようと、積極的に導入を進めている企業を表彰しています。「第2回テレワークアワード」受賞企業のひとつで、法人向けに会計や税務などのサポートを行っている「プラグマ」では、約40人の従業員の3割ほどがテレワークをしています。在宅でも仕事ができるよう、取引先から送られてくる領収書などをデジタルデータに変換する機器を導入したり、ノートパソコンを貸与したりしています。ただ万が一紛失した場合、顧客情報を漏洩させる恐れがあるため、ノートパソコンにはデータを保存せず、会社にアクセスしなければ業務ができない仕組みにしました。さらにセキュリティキーと呼ばれる機器も取り入れ、このキーをノートパソコンに差し込まなければ会社のデータを扱えない対策を取りました。
こうしてテレワークが広がる一方で、従業員同士の交流の機会は減ってしまいました。そこで新たな交流の場として用意したのが「雑談用のチャットルーム」です。近所でおいしいメニューを見つけた時など、チャットルームで気軽に近況報告ができます。さらに親睦を深めるため、従業員の家族も参加できるオンラインイベントも積極的に行っています。これらの交流は、家庭の事情で急な休みが必要な時などに従業員同士でサポートし合える環境作りにも繋がっているそうです。結婚を機に名古屋でテレワークをしている女性従業員は「最初は不安になることもあったが、コミュニケーションを取る機会が多く、今は離れていても一緒に働いている感覚になっている」と話しています。
株式会社プラグマ
住所:東京都新宿区市谷船河原町11 飯田橋レインボービル6F
HP:https://pragma.co.jp/
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2022525日(水)

「家族の時間に合わせる」

東京都ではテレワークを推進しようと、積極的に導入を進めている企業を表彰しています。「第2回テレワークアワード」受賞企業のひとつで、デザイン性のある特殊な階段を作っている「ステアックス」では、本社に勤める30人のうち20人がテレワークをしています。こちらの会社でテレワークの課題となっていたのが、紙の図面を使って業務を進めていたことです。細かい指示や修正点を分かりやすくするため、あえて手書きで記入する箇所も多く、打合せも対面で行っていました。これを解決するため、図面の拡大・書き込みが簡単にできるタブレットや図面作成用のパソコンを従業員に貸し出しました。
図面づくりを担当し、ほぼ毎日テレワークをしている男性従業員は「テレワークを始めた頃は、床に座って作業をしていたので腰が痛くなることもあった。会社の協力で机などの備品も揃い、テレワークに慣れてきた」と話しています。仕事時間は自身の裁量に任されているため、この男性従業員はテレワークを始めてから、家族に合わせて休憩を取るようになったそうです。子どもと公園で遊んだり、宿題を見たり、食卓を囲んだり、平日に今までではできなかった家族との時間を過ごしているそうです。
この会社では、従業員それぞれが自分の生活や業務に合わせて、テレワークか出社かを選べるようにしていて、コロナが収束したとしても、これをそのまま継続していきたいと考えています。
ステアックス株式会社
住所:東京都豊島区東池袋4-41-24 東池袋センタービル5F
HP:https://sankin-g.com/stairx/
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2022526日(木)

「オンラインで健康管理」

東京都ではテレワークを推進しようと、積極的に導入を進めている企業を表彰しています。「第2回テレワークアワード」受賞企業のひとつで、情報システムなどの開発をしている「クリエイティブキャスト」では、支社を含め約80人の従業員の9割ほどがテレワークを行っています。もともとIT企業として他社の業務支援や、育児や介護に取り組みやすい環境作りをしていたため、コロナ禍になった際もテレワークの導入がスムーズに進みました。
一方、従業員同士が対面で会わなくなることで、会社として従業員の健康管理に不安がありました。そこでこの会社では、オンラインによるヘルスチェックを始めました。「睡眠」「気力」「意欲」などに関する50ほどの質問項目をチェックすることで、自分の健康状態を確認できます。経営企画室に所属し、週に4日ほどテレワークしている女性従業員は「ストレスの程度が数値化でき、早期発見につながる。体調を早めに改善することを意識している」と話していました。また会社では、従業員の息抜きの機会を多く作ろうと、社内イベントとして「オンライン農業体験」を行ったり、既定の有給休暇とは別に、誕生日など自分の記念日に休める制度を取り入れたりしています。
株式会社クリエイティブキャスト
住所:東京都港区港南2-14-14 品川インターシティフロント 4F
HP:http://www.ccast-inc.com/
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2022527日(金)

「仕事内容の共有」

東京都ではテレワークを推進しようと、積極的に導入を進めている企業を表彰しています。「第2回テレワークアワード」受賞企業のひとつで、水道など水回り製品の製造や販売をしている「折原製作所」では、本社で働く17人のうち、7人が1週間ごとのローテーションでテレワークを行っています。自社で開発した配管の補強材を販売していますが、取り扱いには専門の知識が必要なため、これまでは従業員が現場に行き、取引先に指導していました。そのため、テレワークがなかなか進められませんでした。
そこで導入したのがオンラインによる現場指導です。スマートフォンなどで取引先とビデオ通話を行い、テレワークでも指示ができるようにしました。もう一つ課題となっていたのが、仕事内容の情報共有です。これまでは、従業員それぞれが担当の仕事を抱え、取引先ごとに異なるルールがあったため、誰かが事務所から欠けていると仕事が進まなくなっていました。その一つの例が手書きの伝票で、取引先ごとに書式が違っていました。これを統一し、デジタルデータに代えていくことでテレワークの導入を進めて行きました。また業務連絡はグループチャットで行い、別の人が仕事を引き継げるよう全員で情報を共有しています。
株式会社折原製作所
住所:東京都荒川区西日暮里1-3-3
HP:https://www.orihara.co.jp/
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TOKYOテレワークアワード
HP:https://www.telework-rule.metro.tokyo.lg.jp/award/