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春の展覧会

202252日(月)

「ダミアン・ハースト 桜」

国立新美術館では、美しい桜をテーマにした展覧会が開催されています。イギリスを代表する現代作家、ダミアン・ハーストの日本初となる大規模個展です。
ダミアン・ハーストの絵は、絵の具の使い方に大きな特徴があります。絵の具をキャンパスに置いていくような技法で、桜の花びらを点で表現して描いています。作品に近づいてよく観ると、絵の具が立体的に盛り上がっている様子が分かり、遠くから観た時との違いを楽しめます。
桜の花が1〜2週間で散ってしまうことに魅力を感じていたダミアン・ハーストは、「美と生と死」をテーマにこれらの作品を描きました。『生命の桜』という作品の桜は花びらと花びらの隙間が多めに描かれていて、花が散り気味になった印象があります。この作品からうかがえるのは、“桜の花の儚(はかな)さ”です。
今回の展示で一番大きな『この桜より大きな愛はない』は、縦5m、横7mを超える作品で、観客はまるで桜に包み込まれるような感覚を体験できます。
開催期間:2022年5月23日(月)まで
住所:東京都港区六本木7-22-2
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:午前10時〜午後6時 ※金・土曜は午後8時まで 入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜 ※5月3日(火・祝)は開館
観覧料:一般 1,500円
※最新の開館情報は美術館HPでご確認ください
HP:https://www.nact.jp
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202253日(火)

「相田みつを美術館」

相田みつを美術館で開催中の企画展には、約100点の作品が展示されています。
書家・詩人として活躍した相田みつをは、23歳の時には既に全国コンクールで第一席になるほどの伝統的な書道の技術を身に付けていました。そして30歳以降、独特の字体で詩を書き始めます。それらの作品には、ひらがな・カタカナ・漢字が巧みに使い分けられています。
心にしみ込ませるような表現をする時には「ひらがな」を、自分自身に鋭く言い聞かせるような時には「カタカナ」を、そして言葉本来の意味や重さを強調したい時には「漢字」を使ったのではないかと、相田みつをの長男で館長の相田一人さんは推測しています。
相田みつを美術館 「言葉・コトバ・ことばはチカラ」
開催期間:2022年5月29日(日)まで
住所:東京都千代田区丸の内3-5-1東京国際フォーラム 地下1階
電話:03-6212-3200
開館時間:午前10時〜午後5時
休館日:月曜
入館料:一般・大学生1,000円 70歳以上 800円
※最新の開館情報は展覧会HPでご確認ください
HP:https://www.mitsuo.co.jp/museum/index.shtml
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202254日(水)

「ちひろ美術館」

ちひろ美術館では、いわさきちひろの幼少期に焦点を当てた展覧会が開催されています。子どもを生涯のテーマにした絵本画家・いわさきちひろは、柔らかいタッチで描いた水彩画で知られています。
今回の展示では、ちひろが子ども時代に影響を受けた資料も紹介されています。1928(昭和3)年に出版された「コドモノクニ」という絵雑誌には、子どもたちの姿が鮮やかな色彩で描かれて掲載されていました。ちひろはこの絵雑誌を見て画家への憧れを持つようになり、28歳の時に画家として歩み始めました。
ちひろの作品には幼少期の思い出を重ねて描いたものもあります。『緑の幻想』という作品からは、両親の故郷・信州で家族と過ごした夏休みの思い出が感じられます。また、ちひろは若い頃に戦争を経験しています。絵本『わたしがちいさかったときに』では、広島で被爆した子どもたちの手記に合わせて鉛筆と墨で絵を描きました。幼い子をかわいらしく描くことで、戦争の残酷さを表現しています。
ちひろ美術館・東京 「幼い日に見た夢 いわさきちひろ展」
開催期間:2022年6月19日(日)まで
住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
電話:03-3995-0612
開館時間:午前10時〜午後4時 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜
入館料:大人1,000円
※最新の開館情報は展覧会HPでご確認ください
HP:https://chihiro.jp/
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202255日(木)

「光のメディア」

東京都写真美術館では、“光”をテーマにした展覧会が開催中。29人のアーティストの作品、約100点が展示されています。
フォトジャーナリストとして活躍したユージン・スミスの≪楽園への歩み≫は、第二次世界大戦で負傷したスミスが療養の末に撮った写真で、森の中に分け入っていく自分の子どもたちを写した作品です。子どもたちが光の中に向かって歩いていくような、希望を感じられる写真です。
アメリカの写真家、バーバラ・モーガンの≪マーサ・グラハム、世界への手紙、キック≫は、照明を駆使してダンサーのマーサ・グラハムの美しい姿を捉えました。
イギリスの写真家スーザン・ダージェスは、カメラを使わない「フォトグラム」という技法を用いて、川に沈めた印画紙に月の光と懐中電灯の明かりを当てて画像を焼き付けました。月の光が当たった部分は白く、印画紙の上にかかる桜の影は黒く、映し出されています。
東京都写真美術館 「TOPコレクション 光のメディア」
開催期間:2022年6月5日(日)まで
住所:東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内
電話:03-3280-0099
開館時間:午前10時〜午後6時 ※木・金曜日は午後8時まで 入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜
料金:一般 600円  65歳以上300円
※最新の開館情報は展覧会HPでご確認ください
HP:https://topmuseum.jp/
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202256日(金)

「二眼レフカメラ展」

日本カメラ博物館では、今でも愛好者が多い、二眼レフカメラの特別展が開催されています。
二眼レフカメラは、2枚のレンズ(画像を焼き付けるための撮影用のレンズと、画角などを確認するためのファインダー用のレンズ)が縦に並んでいます。現像した写真は正方形になるところも特徴のひとつです。
この特別展には、二眼レフカメラの原型と言われる、1881年にイギリスで作られた「アカデミー1号」が展示されています。このカメラの内部に反射鏡を取り付けたことで、その後、ファインダーが上から覗く構造になりました。
そして1929年には、多くのカメラマンに愛用されたドイツ製の二眼レフカメラ「ローライフレックス」が登場しました。その後の二眼レフカメラの典型となったカメラです。1930年以降は、レンズが横に並んだ形や腕時計型など様々な形の二眼レフカメラも製造されました。
日本カメラ博物館 「いまも変わらぬ魅力 二眼レフカメラ展」
開催期間:2022年6月19日(日)まで
住所:東京都千代田区一番町25 JCII一番町ビル(地下1階)
電話:03-3263-7110
開館時間:午前10時〜午後5時
休館日:月曜
入館料:一般300円
※最新の開館情報は展覧会HPでご確認ください
HP:https://www.jcii-cameramuseum.jp/
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