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障がい者の雇用

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2022321日(月)

「支援ツールの活用」

「あおぞら銀行」では34人の障がい者が働いていますが、そのうち約3分の1の人に聴覚障がいがあります。
入行4年目の中谷さんは、「話す相手の口の動きなどを読み取りながらやりとりしていたので、コロナ禍でマスクの着用が常態化し、コミュニケーションを取りづらい時がある」と話していました。そこであおぞら銀行では、スムーズなやりとりができるよう様々なツールを活用しています。その一つが、頻繁にやりとりする内容を選んで書き出し、指差しで会話ができる“コミュニケーション支援ボード”です。また、この指差しボードでは補えない相談がある時は、簡単に筆談ができる“手書きの電子パッド”を利用しています。さらに、複数の人が集まる会議などでは音声をリアルタイムで文字に変換するツールなども取り入れています。
中谷さんは「マスクを着け始めた頃に比べて、コミュニケーションがスムーズになった。障がいに関する相談に対応してくれる雰囲気があり、働きやすい」と話していました。
あおぞら銀行は、特色ある優れた障がい者雇用の取り組みを行う企業として「障害者雇用エクセレントカンパニー賞(東京都知事賞)」を受賞(2021年)しています。
HP:https://www.aozorabank.co.jp
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2022322日(火)

「お互いの理解を深める」

障がい者の雇用を促進するための特例子会社「シダックスオフィスパートナー」では47人の障がい者が働いていますが、そのうち約8割の人に精神障がいがあります。グループ企業のオフィス業務のサポートなどを行うなか、障がい者がリーダーとなって、同じような障がいのある人を指導する体制を作っています。
リーダーの一人、入社10年目の青木さんは、かつて対人関係を築くのを苦手としていたそうです。この会社では、お互いの理解を深めようと、障がいに関する勉強会や対人関係をテーマにした話し合いなどを毎月行っています。青木さんは、「同じような境遇や悩みがある人が仲間となっているため、わかりあえる部分があり、接し方を工夫できるようになった」と話し、今では職場の同僚にコミュニケーションのアドバイスをするようにもなりました。保永社長は、「お互いを理解しあうことで仕事がしやすくなり、やりがいにつながっていく。そういう取り組みを定期的にやっている」と話しています。
シダックスオフィスパートナーは、特色ある優れた障がい者雇用の取り組みを行う企業として「障害者雇用エクセレントカンパニー賞(東京都知事賞)」を受賞(2021年)しています。
シダックスグループ
HP:https://www.shidax.co.jp
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2022323日(水)

「話しやすい環境づくり」

食品の配送などを行う「生活協同組合パルシステム東京」では38人の障がい者が働いていますが、そのうちの24人に知的障がいがあります。障がい者と健常者がチームを組んで勤務する職場では、気兼ねなく声を掛け合える関係づくりが大切にされています。
働き始めて1年目の野里さんは、「わからないことがあっても、丁寧に教えてくれるところがうれしい」と話し、冗談を言いあいながら仲間とコミュニケーションを取っています。こうした関係づくりのために、障がいがある従業員とその家族が集まる交流会が毎年開かれ、親交を深めています。コロナ禍になった現在でもオンラインの交流会が続けられています。さらに、就労支援機関などを交えた面談も定期的に行われ、個人の特性や状態によって勤務時間を調整するなどの配慮もされています。
作業の手際がとても良く、“なくてはならない存在”として活躍する勤続16年の高野さんは、これまで一度も仕事を辞めたいと思ったことがないそうです。「今の仕事が楽しい」と笑顔で話していました。
生活協同組合パルシステム東京は、特色ある優れた障がい者雇用の取り組みを行う団体として「障害者雇用エクセレントカンパニー賞(東京都知事賞)」を受賞(2021年)しています。
生活協同組合 パルシステム東京
HP:https://www.palsystem-tokyo.coop
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2022324日(木)

「技術を磨く」

ビルの総合的な管理を行う「太平ビルサービス東京支店」では67人の障がい者が働いています。それぞれ身体・精神・知的などの障がいがあり、主に清掃の仕事に就いています。新宿スクエアタワーで清掃を行う、知的障がいがある入社4年目の中山さんは、「(人が多いため)なるべく音を立てないよう、ケガをさせないように気をつけながら仕事をしている」と話していました。
太平ビルサービス東京支店は、障がい者が技能を競う「東京アビリンピック」で、これまでに2人の金賞受賞者を出しています。そしてその技術を磨くため、清掃の練習をする専用のスペースを設けています。国家資格であるビルクリーニング技能士の検定試験に向け、練習しているところを取材させてもらいました。指導しているのは、東京アビリンピックで金賞を受賞した入社7年目の繻エ(くわはら)さん。精神障がいがある繻エさんは、「人と話すのが苦手で、最初は全然指導できなかったが、数をこなしていくことでうまく教えられるようになった。自分が向上するとともに後輩も一緒に伸びている」と話していました。技術を伝承することがお互いの絆を深め、働きやすい環境づくりになり、チームワークにもつながっているそうです。
太平ビルサービス東京支店は、特色ある優れた障がい者雇用の取り組みを行う企業として「障害者雇用エクセレントカンパニー賞(東京都知事賞)」を受賞(2021年)しています。
太平ビルサービス
HP:www.taihei-bs.co.jp
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2022325日(金)

「自分に合うキャリアアップ」

障がい者の雇用を促進するための特例子会社「コニカミノルタウイズユー」では100人以上の障がい者が働いていますが、そのうちの多くが知的障がい者です。グループ会社のオフィス業務のサポートを始め、社内のカフェや売店などの幅広い仕事を行っています。
この会社では、入社後最初の3年間を「自分の適性を知るための期間」として設け、あえて様々な業務を経験してもらうようにしています。コピー機のメンテナンスを行う入社3年目の飯島さんは、以前はデータを入力する部署にいました。飯島さんは「座ってやるパソコンの作業より、動いているほうが自分に合っている。最初の3年間で自分の得意なことや不得意なことが分かる」と話していました。
4年目になると、それぞれの適性に合わせて、高品質の業務を安定して行う「エキスパート」、業務の専門性を追求する「スペシャリスト」、多様な業務を習得する「マルチクラフター」という3つのコースに分かれます。「マルチクラフター」を選んだ入社7年目の板橋さんは接客が好きで、社内のカフェや売店などでチーフとして活躍しています。板橋さんは「常連さんに『ありがとう』と言われることがうれしく、やりがいがある」と話していました。
コニカミノルタウイズユーは、特色ある優れた障がい者雇用の取り組みを行う企業として「障害者雇用エクセレントカンパニー賞(東京都知事賞)」を受賞(2021年)しています。
コニカミノルタウイズユー
HP:https://www.konicaminolta.jp/about/corporate/group/hwy/index.html
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障害者雇用エクセレントカンパニー賞|東京都「TOKYOはたらくネット」
HP:https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/shogai/shien/award/