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2022221日(月)

「東京ゼロエミ住宅」

東京都では2050年までに、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする「ゼロエミッション東京」の実現を目指しています。その一環として、断熱効果に優れた建材や省エネ性能が高い設備などを取り入れ、電気やガスのエネルギー消費を従来に比べ約30%削減できる「東京ゼロエミ住宅」の普及を行っています。「東京ゼロエミ住宅」の基準を満たしているモデルハウスを取材しました。
ここのモデルハウスは建物の断熱性能を高めたことで、部屋の間仕切りが少ない、開放的な構造になっています。実は住宅の中で熱が最も逃げやすいのが窓。このモデルハウスにはガラスを3枚重ねたものが使われていて、窓枠も金属製ではなく、熱が伝わりにくいプラスチックで作られています。そして壁の内側には、ガラス繊維製の断熱材が使われています。延べ床面積は1階と2階を合わせ約100uありますが、断熱性能を高めることで冷暖房の効果も高まるため、14畳向けのエアコン1台で家中の冷暖房を賄えていて、部屋ごとの温度差もほとんどありません。家中の温度を一定に保つことによって、ヒートショックの予防などにも繋がります。

HP:https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/home/tokyo_zeroemission_house/index.html HP:https://www.okaniwa.jp/fujimachi_terrace-2/
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2022222日(火)

「新たなエネルギー 水素」

東京都では2050年までに、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする目標を掲げています。そこで、再生可能な新たなエネルギーとして注目されているのが「水素」です。水素エネルギーに関する情報発信を行っている東京スイソミルで、簡単な模型を使って水素の力を体験しました。水素が酸素と結合し水ができる時に電気が発生します。模型には「燃料電池」と呼ばれる装置があり、これに水素を注入すると空気中の酸素と反応して電気が発生し、模型が動き始めます。水素は石油などの化石エネルギーとは違い、使う時に二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーです。また、水素は災害時の非常用電源としても活用できます。水素で走る燃料電池自動車で発生させた電気を機械で変換することで、家庭用の電源として使えるようになります。
水素が満タンの状態の車で、4人家族が1週間暮らせるほどの電気が作れます。将来的には水素で走るバスやトラックが災害などで停電した病院や避難所に駆け付け、非常用電源として活躍することも期待されています。都内には、車に水素を充填する「水素ステーション」が22カ所あり(さらに2022年3月に1カ所開業予定)、東京スイソミルの担当者は「水素に関わる技術はどんどん発達し、身近なものになってきている」と話しています。
水素情報館 東京スイソミル
HP:https://www.tokyo-suisomiru.jp/
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2022223日(水)

「電気で走るEVバイク」

東京都では二酸化炭素の排出を減らすため、2035年までに、都内で新たに販売される全てのバイクを“非ガソリン化”することを目指しています。その一環として、板橋区周辺の住民や企業などに電気で走る「EVバイク」を貸し出すなど、その普及に向けた実証実験を行っています。
個人向けに貸し出されているEVバイク「E-Vino」は、原付免許で運転できます。原動力がモーターのため、電源が入っていても音や振動がなく、走行中も二酸化炭素を排出しません。バッテリーは家庭用のコンセントから充電でき、満充電(約3時間)するのにかかる電気代は約14円。1回の充電で約29qの走行が可能です。ビジネス向けに貸し出されているのは、「GYRO CANOPY e:」。こちらも原付免許で運転できます。最大積載30kgの荷台がついているほか、後進アシスト機能もあり、足を使って簡単に後ろに下がることができます。こちらも家庭用のコンセントで充電可能(満充電に約5時間)、1回の充電で約70q走行できます。そして今回の実証実験で、東京都が新たな試みとして設置したのがバッテリーの交換スポットです。その場で充電済みのバッテリーを受け取ることができ、代わりに使用済みのバッテリーを充電することで、利用者同士がバッテリーを共有できる仕組みです。バッテリーの充電時間や運ぶ負担などを解消することで、EVバイクの利便性を高めようという方針で推進されています。
EVバイクバッテリーシェア推進事業
HP:https://e-ridetokyo.jp/
E-Vino|ヤマハ発動機
HP:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/e-vino/
GYRO CANOPY e:|HONDA
HP:https://www.honda.co.jp/GYROCANOPYe/
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2022224日(木)

「プラスチックごみの再生」

東京都では企業などと協力し、商業施設のプラスチックごみの廃棄や運送などを一括管理することでリサイクル製品の安定した生産を目指す、「POOL PROJECT TOKYO」という取り組みを行っています。松坂屋上野店ではこれまで、商品の梱包などに使ったプラスチックごみは産業廃棄物として処分していましたが、このプロジェクトに参加してからは、これをリサイクル資源とするため、細かく分別するようになりました。さらに分別したプラスチックごみの重さを量り、ごみの量を管理システムに登録しています。またこのプロジェクトでは、回収業者とも連携して登録したゴミの現在位置なども把握しながら管理しています。運ばれてくるゴミの量やタイミングを管理することで、人員や稼働時間などのコストを抑え、工場を効率的に運営することができるそうです。
このプロジェクトには20社以上の企業などが参加しています(2022年2月現在)。プロジェクトを主導する事業者レコテックの担当者は、「ごみを出す人や運ぶ人、リサイクルして使う人など、全てで情報連携をすることで全体を効率化し、コストを下げて持続可能な仕組みにしている」と話しています。
POOL PROJECT TOKYO |レコテック
HP:https://recotech.co.jp/pool_project_tokyo/
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2022225日(金)

「屋上の太陽光発電」

都内に本社を構えるアイ・グリッド・ソリューションズでは、商業施設や物流施設などの屋上に太陽光発電所を設置する取り組みを進めています。都内をはじめ全国約300カ所に太陽光発電所を設置し、それらをネットワークでつなぎ、1つの大きな発電所とみなして運用しています。1カ所の広大なスペースに太陽光パネルを置くことが難しくなってきていることや、野外では自然環境を損なう場合もあるため、スーパーマーケットやホームセンターなど既存施設の屋上を有効活用しています。各発電所の発電量、その発電所がある施設の電力消費量、そして余った電力量などを一括して管理するシステムを開発し、余った電力は、これまで延べ25万世帯以上に送られてきました。また、各発電所の発電量、消費量、余剰量を予測できる人工知能を活用したシステムの運用も始め、より効率的に送電するための試みを進めています。
さらに、店舗ごとの電力の使用状況を人工知能が学習し、それぞれの店舗に合わせた省エネ対策を提案するシステムも開発。これらの取り組みは再生可能なエネルギー社会に向けた事例として、環境省が行う「グッドライフアワード(2021年)」で環境大臣賞・最優秀賞を受賞しています。
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ
HP:https://www.igrid.co.jp/
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