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冬の展覧会

20201221日(月)

「生命の庭」

東京都庭園美術館で開催中の「生命の庭−8人の現代作家が見つけた小宇宙」。自然と人間の関係性をテーマに、8人の現代作家の作品を通して「生命」について感じることができる展覧会です。
ドライフラワーと造花を使って自然と人工物を対比させた作品からは、命のはかなさを感じることができると学芸員は語ります。展示の中で存在感を放っているのが、人型を模した彫刻に色を塗って飛行機のプラモデルを配置した作品です。見た人に自由な感想をもってもらいたいという目的で、作者は作品のコンセプトを語っていないそうです。
「生命の庭−8人の現代作家が見つけた小宇宙」
開催期間:2021年1月12日(火)まで
住所:東京都港区白金台5-21-9
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:午前10時〜午後6時 ※入館は午後5時30分まで
休館日:12月23日・28日〜2021年1月4日
観覧料:一般1,000円 65歳以上500円
HP:https://www.teien-art-museum.ne.jp/
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20201222日(火)

「琳派と印象派」

アーティゾン美術館で開催中の「琳派(りんぱ)と印象派 東西都市文化が生んだ美術」では、日本の「琳派」とヨーロッパの「印象派」という、東西の大都市の中で洗練された美術を、比較して再考しようという試みのある展覧会です。
琳派は、江戸時代の初め頃に京都で誕生し、江戸にも広まった日本美術の一つです。身近な動物や植物などを題材に美しく理想的な形で表現しようとしているのが特徴です。創始者である俵屋宗達の「風神雷神図屏風」や尾形光琳の「孔雀立葵図屏風」などが展示されています。
一方、印象派は19世紀後半のフランス・パリを中心に、マネやモネ、ルノワールらによって新しく起こったヨーロッパの近代美術です。自然の中にある、光の質の変化を正確に描いているのが特徴です。
「水の表現」から、それぞれの違いを見てみました。モネの「睡蓮の池」は実際の水を見た上で描写されており、一方、琳派の作品は、装飾的に水が描かれていることが分かります。
アーティゾン美術館
「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」
開催期間:2021年1月24日(日)まで
住所:東京都中央区京橋1-7-2
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:午前10時〜午後6時※入館は午後5時30分まで
休館日:12月28日〜2021年1月4日・12日・18日
入館料:1,700円(ウェブ予約チケット)
HP:https://www.artizon.museum/
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20201223日(水)

「新・明智光秀論」

永青文庫で開催中の「新・明智光秀論―細川と明智 信長を支えた武将たち―」では、謀反人として語られることが多かった明智光秀の実像に迫っています。
最新の研究からわかった織田信長に仕える前の光秀の活動を示す最古の史料が「針薬方」という医学書の写しです。「明智十兵衛(光秀)」が近江・田中城に籠城した時に、足利将軍家の側近に薬の調合法などの医薬の知識を口伝したと書かれています。光秀が医学に精通し、足利将軍家の側近と強い繋がりがあったことが分かります。
さらに、1582年6月2日「本能寺の変」からわずか7日後に光秀が書いた手紙が展示されています。手紙からは、次世代に権力を譲渡したいという光秀の考えが、謀反の理由だったと考えることができます。新たな光秀像を楽しめるような展覧会です。
永青文庫
「新・明智光秀論―細川と明智 信長を支えた武将たち―」
開催期間:2021年1月31日(日)まで
住所:東京都文京区目白台1-1-1
電話:03-3941-0850
開館時間:午前10時〜午後4時30分※入館は午後4時まで
休館日:月曜・12月28日〜2021年1月8日・12日※1月11日は開館
入館料:一般1,000円 70歳以上800円
HP:http://www.eiseibunko.com/index.html
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20201224日(木)

「河鍋暁斎の底力」

東京駅丸の内北口ドームの中にある東京ステーションギャラリーで開催中の「河鍋暁斎の底力」。幕末から明治に活躍した絵師・河鍋暁斎は、日本画や錦絵、挿絵など、あらゆる絵を描いたことで知られています。当時は来日した外国人にも人気で、晩年には10年分の注文依頼があったそうです。
展覧会では、絵の制作過程がわかる下絵などが展示されています。下絵からは、暁斎の快活な線を見ることができ、修正をしている部分から暁斎の考えを連想し楽しむことができます。
さらに、暁斎の下絵でよく知られている《鳥獣戯画 猫又と狸 下絵》に、木の梢からぶら下がるネズミたちが描かれた部分が新たに見つかり、初公開されています。新たな発見によって、ネズミたちが棒の先につけたろうそくで、暗闇の中にいる猫の妖怪たちの顔を照らしている様子を暁斎が描いていたことが分かります。
東京ステーションギャラリー
「河鍋暁斎の底力」
開催期間:2021年2月7日(日)まで
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話:03-3212-2485
開館時間:午前10時〜午後6時※金曜は午後8時まで、入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜・12月28日〜2021年1月1日・12日※1月11日、2月1日は開館
入館料:一般1,200円(日時指定の事前購入制)
HP:http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
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20201225日(金)

「透明な力たち」

東京都現代美術館で開催中の「MOTアニュアル2020 透明な力たち」では、自然や社会の中で人やものを動かしている重力や磁力や摩擦、DNAなどの、見えない“透明な力”に着目しています。今注目の5組のアーティストの作品を見ることができます。
電球が机上を回る様子を風力で再現した作品や、葉に写真や文字などをプリントすることで植物の光合成を目に見える形で表現した作品。自分でルールを提案する立場、誰かが作ったルールに対して意見や修正案を述べる立場になれるワークショップを通して、世の中にある見えないルールについて考えさせられる作品など、“透明な力”を再現・可視化・再構築しているのが見どころです。
東京都現代美術館
「MOTアニュアル2020 透明な力たち」
開催期間:2021年2月14日(日)まで
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間:午前10時〜午後6時※展示室入場は閉館30分前まで
休館日:月曜・12月28日〜2021年1月1日・12日※1月11日は開館
観覧料:一般1,300円 65歳以上900円
HP:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-annual-2020/
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