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薬物乱用の防止

2020119日(月)

「大麻 若者への拡大」

20歳未満の大麻での検挙人数が7年前に比べ10倍以上に増え、大麻を乱用する若者の急増が問題になっています。大麻は学習や記憶等の認知機能に深刻な悪影響を与える危険な薬物ですが、「大麻は安全」だというインターネット等の間違った情報に影響され、安易に使用されていると言われています。SNS等で隠れて取引され、最近では電子タバコのような液体タイプも出回り、違法薬物だという罪の意識が低下していると言われています。検挙された人への聞き取り調査によると、大麻の危険性に対する認識が乏しく、また大麻が合法な国があることを理由に危険性を軽視している傾向があります。合法化している国の多くが大麻の危険性を承知した上で、地下組織の資金源にならないよう政府が流通を管理するための施策ということはあまり知られていません。大麻は覚醒剤など、より危険な違法薬物への入り口になると言われ、正しい知識を教育することが重要です。
住所:東京都世田谷区上北沢2-1-7
電話:03-3302-7711(相談窓口)
受付時間:月曜日〜金曜日
午前9時〜午後5時
(祝日・年末年始は除く)
HP:https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/chusou/
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20201110日(火)

「依存症を知る」

薬物依存症とは、体に悪影響があることや違法だということが分かっていても、欲求を抑える意志の力が弱くなり乱用が止められない病気です。再犯者率が6割を超える覚醒剤は、違法薬物の中でも依存性が高く乱用者が後を絶ちません。覚醒剤乱用者の脳は、血流量が少なくなり、欲求を抑える脳の機能が低下するという研究もあります。機能が低下した脳を回復させるには、5年10年という長い期間が必要で、都立中部総合精神保健福祉センターでは、依存症に関する相談の他、リハビリやセミナーなど回復を支援するプログラムを無償で行っています。また違法薬物に限らず、市販薬でも用法を守らず大量に服用することで依存症に陥ることもあり、専門家は依存症に関する知識の普及が重要だと話しています。
東京都立中部総合精神保健福祉センター
住所:東京都世田谷区上北沢2-1-7
電話:03-3302-7711(相談窓口)
受付時間:月曜日〜金曜日
午前9時〜午後5時
(祝日・年末年始は除く)
HP:https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/chusou/
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20201111日(水)

「回復を目指す依存症者」

薬物など依存症からの回復を支援する日本ダルク。薬物などの乱用を断ち切るため、自身の経験などを話し合うグループミーティングを行っています。かつて刑務所に入っていた元乱用者の一人は、4年半前にダルクと繋がることで乱用を止めることができました。毎日行われるミーティングに参加し、過去に傷つけた人への罪悪感から薬物を断ち切らなければならないという思いが生まれたと話しています。しかしダルクでのプログラムを通し回復できる人は3割ほどと言われ、全ての人が克服できるわけではありません。長期間乱用が止められていても、常に自分が依存症だと自覚することが大切だと言われます。ダルクの運営に携わるスタッフの一人も24年前まで覚醒剤などを乱用していました。仲間の手助けや回復に向かう仲間の姿を見ることが薬物を断つことに繋がると話しています。
日本ダルク
住所:東京都新宿区余丁町14-4AICビル
電話:03-5369-2595
受付時間:月曜日〜土曜日
午前10時〜午後5時
HP:http://darc-ic.com/
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20201112日(木)

「依存症 社会復帰への支援」

刑務所から出たばかりで住居や身寄りのない人などの社会復帰を支援する更生保護施設「日新協会」は、罪を犯した薬物依存症者の回復を専門的にサポートする施設として国の委託を受けています。
覚醒剤の再犯者率はこの10年間上がり続け、再犯を防ぐことが社会的な課題になっています。仕事がないなど不安定な生活が再犯に繋がりやすいと言われ、「日新協会」では食事や寝る場所を提供している他、生活や就職指導などを行っています。入所者は最長で半年間こちらを拠点にして働き、自立するための資金を貯めることができます。また薬物依存症の回復プログラムでは、入所者同士のグループミーティングの他、社会福祉士など専門家との個別プログラムや外部講師によるミーティングも行われています。
東京保護観察所
電話:03-3580-4111(代表)
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20201113日(金)

「依存症者の家族の訴え」

薬物など依存症の本人ではなくその家族が集まり、それぞれの経験や悩みを打ち明け、問題の解決策を模索している家族会。
家族会に参加する松井さんは、娘が薬物依存症に陥り、一時は年に10数回救急搬送されるような状況になりました。当時、病院や警察から何度も呼び出されましたが、松井さんは相談に行く場所も分からず希望を見出せなかったそうです。その時に出会えたのが家族会です。家族会に参加する人の多くが、依存症の本人と距離を置くことで症状が回復に向かったといいます。松井さんは、それまで娘が問題を起こすたびに対応に奔走していましたが、病院代の支払いなどの後始末を親がすることが、結果として娘が薬物を使える環境を整えていたことに気が付きました。その後、松井さんは問題の解決を本人に託し、警察から呼び出されても行かないことにしました。すると状況が少しずつ改善に向かったそうです。
また松井さんは、依存症の家族に向けられる「犯罪者の親」などといった偏見が、周りに相談しづらい環境を作り、回復の妨げになると訴えています。
NPO法人 全国薬物依存症者家族会連合会
住所:東京都足立区竹の塚5-18-9竹の塚マンション207
電話:03-5856-4824
HP:https://www.yakkaren.com/
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