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輝く若者たち

2020622日(月)

「東京で農業」

青梅市で4年前から農業を始めた繁昌知洋さん(30歳)。農家の生まれではありませんが、大学在学中、農業人口の減少や、耕作放棄地の増加に危機を感じ一念発起。卒業後、農業の学校で1年間学び、農家での2年間の研修を経て26歳の時に新規就農しました。
あえて都心に近い青梅市という場所に農地を借り、「新しい農業のカタチ」を模索しています。今の季節、ブロッコリーなど一般的な野菜の他に、ケールや、イタリア産の種で栽培したズッキーニなど、スーパーではあまり見かけない彩りが珍しい野菜を含め、常時100種類ほど栽培し、様々な注文に対応できるようにしています。契約しているスーパーや飲食店の他にも、自分で販路を開拓し、マルシェや直売所でも販売。自ら店頭に立つ事で、客が何を求めているのか、情報を仕入れているそうです。農業の次の世代を担う繁昌さん。若い力と活気で農業界を盛り上げていきたいと力強く語ります。
住所:東京都青梅市富岡3-1050-7
電話:080-5406-7654
HP:https://www.hanjo-farm.com/
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2020623日(火)

「生地デザインで世界へ」

若手のデザイナーやクリエイターを支援するために小学校の旧校舎を活用して作られた台東デザイナーズビレッジ。ここにアトリエを構える氷室友里さん(31歳)。いま注目のテキスタイル(生地)デザイナーです。毎年イタリアで行われる、世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ」で、2018年に若手デザイナー部門600人中、3位入賞の快挙を果たしました。
そんな彼女がいま力を入れているのが、ジャカード織の製品。複雑な模様を自由に織り込むことができるジャカード織の仕組みを活かし、唯一無二の織り方を考案。二層に織られた布地にハサミを入れると、中から異なる模様が出てくる仕掛けが施されています。この布地を使ってクッションにしたりインテリアにしたりと無限の可能性を感じているそうです。企業やクライアントとコラボレーションし、さらなる展開を目指します。
YURI HIMURO
HP:http://www.h-m-r.net
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2020624日(水)

「江戸切子に挑む」

山崎祥さん(28歳)は、祖父と叔父が営む江戸切子の製造工場で3年前から修行を始めました。江戸切子はガラスの表面に細かい模様をつけていく東京都の伝統工芸品で、一人前になるのに10年かかると言われています。修行を始めて2年目に作った作品では、古典的な柄だけでなく宇宙空間をイメージした独創的な柄を取り入れ、切子組合が実施するコンテストで話題になりました。
修行を始めて3年目。今では全国の伝統工芸品を集めたコンテストで、入選を果たすまでになりました。伝統的な技術を活かしつつ、得意とする独創性のある作品作りで山崎さんは若手のホープとして注目を集めています。
山崎さんは、後継者不足が問題となっている江戸切子の技術を、次の世代にまでしっかりと繋げていきたいと話しています。
大場硝子加工所
住所:東京都江戸川区松島1-9-14
電話:03-3656-4687
HP:https://www.ohba-kiriko.tokyo/
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2020625日(木)

「アクリルに魅せられて」

アクリル樹脂を加工した雑貨の製造・販売をしている専門店で商品デザインを担当している泉ゆいさん(25歳)は、国内でも珍しいアクリルデザイナーです。美術大学で工芸やデザインを学んでいた時、現在のお店を訪れアクリル雑貨に出会いました。アクリルの透明感に魅せられ、大学卒業後、アルバイトを経てデザイナーを目指して就職。そして入社6カ月で提案したデザインが採用され、すぐに製品化が決まりました。色がのりやすく、カラフルな商品が作りやすいところもアクリルの魅力だと泉さんは言います。
さらに、革などの異素材とアクリルを組み合わせた製品のデザインにも挑戦しています。これまでにない新しいものを作っていきたいと考えているそうです。
toumei
住所:東京都台東区上野5-9-16
2k540 AKIOKA-ARTISAN内
電話:03-6240-1117
営業時間:午前11時〜午後7時
定休日:水曜
HP:http://toumei.asia/
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2020626日(金)

「多摩織を継承」

里村果南さん(25歳)は、120年の歴史を誇る東京都の伝統工芸品「多摩織」の技術を継承する若者です。多摩織は八王子に伝わる5つの織物の総称で、現在は機械化が進み、手織りで作られるのは紬(つむぎ)織だけになりました。手織りが出来る職人は現在10人弱と言われ、その中の最年少の織り手が里村さんです。
子どもの頃から服や布地に興味があった里村さんは、服飾の学校で布地や縫製の勉強をしていた時に多摩織を知りました。卒業後、多摩織の製造を行う工場に就職し、現在4年目になります。八王子で産業が盛んだった頃は普段使いされていた絹織物が、今では貴重で特別なものになっているというところに多摩織の魅力を感じるという里村さん。多摩織の伝統を継承しつつ、新しい事にも挑戦したいと語ります。
澤井織物工場
住所:東京都八王子市高月町1181
電話:042-691-1032
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