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現代の匠(たくみ)

2017731日(月)

「表具の匠」

表具師の石井弘芳さんは絵や書などの文化財修復や、掛け軸、びょうぶ、ふすまなどの表装工芸を手がける現代の匠。
ふすまは下地が大事と語る石井さんは、下張りに昔の大福帳をほどいて使います。すすとにかわで作られた墨が乗ることで、紙自体が丈夫になるそうです。そして下張りを9回重ね、10回目に上張りします。また動きが悪くなったふすまの修復は、細く割った竹を中骨に差し込み、鴨居や敷居、柱に合わせて変形させます。
住所:東京都台東区東上野5-4-5
電話:03-3844-6224
HP:http://www.sandayu.jp
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201781日(火)

「洋裁の匠」

婦人子供服仕立職人の内野靖子さんは洋裁の技術を追求し、独自の製図法による、体形をカバーした美しいデザインの服作りを行う現代の匠。
内野さんの服作りのこだわりは着心地。その着心地を追求した独自の製図法は、一般的な型紙の左右の腕の付け根を結んだ背幅の線を切って少し開くため、背中にゆとりが出て着やすいのが特徴です。素材とデザインがフィットして客に褒められたときに、一番のやりがいを感じると語ります。
ワイユー洋裁研究所
住所:神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾町1170-18-201
電話:045-971-1317
HP:http://www.yu-dressmaking.com
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201782日(水)

「建築大工の匠」

建築大工の片岡茂樹さんは木造建築の伝統工法を受け継ぎ、後進の育成にも力を注ぐ現代の匠。
伝統工法では釘や金物を使わず、木材に切り込みをつけて組み合わせる木組みで組み立て、込み栓と呼ばれる小木片を打ち込んで固定します。鉄を使うより同じ木材なので相性がよく、見た目もいいそうです。そんな木組みの手法の一つが、一方の木材の先端に鎌首形の突出部を作り、他方にはめ込む腰掛け鎌継ぎ。一度はまったら抜けないそうです。
東京建築カレッジ 江東実習場
住所:東京都江東区北砂1-15-12
電話:03-5632-4201
HP:http://www.doken-college.ac.jp
片岡工務店
電話:03-5670-1563
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201783日(木)

「むきものの匠」

武蔵野調理師専門学校の専任教員を務める日本料理人の中村昌次さんは、野菜のむきものを極めた現代の匠。
むきものとはいもやダイコン、ニンジンなどを材料に、魚介類、果実、鶴亀などを作り上げる彫刻技術。まずは包丁で大まかな形に切り取り、続いて切り出しで細かな動きをつけ、最後に丸のみで穴を開けてパーツを組み合わせます。中村さんは料理だけで感動を与えるのではなく、それ以上のことでもてなす心を大切にしたいと語ります。
武蔵野調理師専門学校
住所:東京都豊島区南池袋3-12-5
電話:03-3982-6116
HP:http://www.musashino-chouri.ac.jp
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201784日(金)

「金属加工の匠」

墨田区にある金属加工の町工場、浜野製作所。その高い金属加工技術の一つが、鉄やステンレス、アルミの溶接です。鉄やステンレスに比べて熱伝導率の高いアルミは、特に溶接が難しく匠の技が要求されます。
そんな浜野製作所の技術力を結集したのが、墨田区、早稲田大学、墨田区の中小企業による産学官連携プロジェクト、電気自動車「HOKUSAI-3」。オールアルミの車体には曲げと溶接技術が生かされ、軽快な乗り心地が実現しています。
浜野製作所
住所:東京都墨田区八広4-39-7
電話:03-5631-9111
HP:http://hamano-products.co.jp
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■ものづくり・匠の技の祭典2017
電話:03-5320-4717(東京都産業労働局雇用就業部能力開発課)
開催日時:8月9日(水)〜11日(金・祝) 午前10時〜午後6時(11日は午後4時まで)
会場:東京国際フォーラム ホールE・ロビーギャラリー
入場無料 ※一部体験コーナーは有料
HP:https://www.monozukuri-takumi-expo.tokyo

「襖の張替え」9日(水)午後4時〜4時45分開催
「オートクチュールコレクションタクミジャパン2017」9日(水)午前11時45分〜午後0時30分開催
「伝統建築の建前・上棟式」午前10時〜午後4時開催予定(9日は午前10時30分から)