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今週のテーマ
東京の伝統工芸品

201515日(月)

「江戸木彫刻」

東京都の伝統工芸品に指定される江戸木彫刻は、江戸期に社寺の柱などに装飾を施す建築彫刻が発達したのがその始まり。仏像や神輿、山車などにもその技法は生かされています。
成田山新勝寺の獅子頭も手掛けた60年のキャリアを誇る江戸木彫刻の職人、北澤一京さんは150本もの鑿を使い分け、作品を彫り出します。何百年もかかって育った木の中には色々なものがいて、それを自分はただ鑿で取り出しているだけ…と語ります。 住所:東京都葛飾区水元4-3-19
電話:03-3600-1957
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201516日(火)

「東京染小紋」

東京都の伝統工芸品に指定される東京染小紋は、伝統的な型紙によって生み出される繊細な幾何学模様が粋で上品な趣。代表的な柄は“鮫”“縞”“角通し”などです。
約150年続く染物工房の5代目、富田篤さんが大変な仕事と語るのが、“型付け”と呼ばれる生地に型紙を乗せて糊を置く作業。継ぎ目がわからないよう、“星”と呼ばれる印を頼りに型紙を合わせます。工房には12万枚もの型紙が保管されていて、明治末期頃のものもあります。
富田染工芸
住所:東京都新宿区西早稲田3-6-14
電話:03-3987-0701
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201517日(水)

「江戸簾」

東京都の伝統工芸品に指定される江戸簾は、江戸期に武家屋敷や神社仏閣を始め、広く庶民の家でも使われていました。天然素材の味わいをそのまま生かして作られるため、暮らしに溶け込みます。
明治初期から続く簾工房の5代目、田中耕太朗さんが編み上げた簾は、外掛けや内掛け、屏風型、ランチョンマット、コースター、のり巻き簾、筆巻き簾など、様々な用途のものがあります。田中さんは江戸簾の魅力を、「まあまあなところ」と表現します。
田中製簾所
住所:東京都台東区千束1-18-6
電話:03-3873-4653
HP:http://www.handicrafts.co.jp
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201518日(木)

「江戸切子」

東京都の伝統工芸品に指定される江戸切子は、江戸後期にびいどろ屋の加賀屋久兵衛がガラスに文様を付けたのがその始まり。伝統的な文様を組み合わせてカットされます。
江戸切子工房の工場長、三田隆三さんはこの道66年。見た目の美しさだけでなく、手の感触を楽しむのも江戸切子の味のひとつと語ります。最近では隅田川の花火とスカイツリーをあしらったものや、大胆なカットが施された黒の切子など、モダンなデザインのものも出ています。
清水硝子
住所:東京都葛飾区堀切4-64-7
電話:03-3690-1205
HP:http://www2u.biglobe.ne.jp/~kirikoya/top.htm
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201519日(金)

「江戸刺繍」

東京都の伝統工芸品に指定される江戸刺繍は、飛鳥時代に始まり装飾性を増していった日本の刺繍が、江戸期の町人文化の発展とともに豪華になったもの。空間を楽しむような刺繍の入れ方が特徴です。
この道43年の江戸刺繍職人、遠藤基子さんは着物から小さなアクセサリーまで、様々な作品を通して江戸刺繍の魅力を発信しています。絹糸をひと針ひと針丹念に刺した刺繍は強く、生地は切れても刺繍は何百年も残るそうです。
遠藤基子さん
住所:東京都世田谷区大原1-41-15
電話:03-3468-6301
HP:http://www.dentoukougei.jp/Shisyuu
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江戸から伝わる一筋の道 第58回東京都伝統工芸品展
電話:03-5320-4783(東京都産業労働局商工部経営支援課)
会期:1月21〜26日 午前10時〜午後8時(ただし23・24日は午後8時30分、26日は午後6時まで)
会場:新宿島屋11階催会場
入場無料