東京都の所蔵する昭和20年代から現在までの貴重な写真を通して懐かしい東京の姿を振り返ります。経済成長期が著しかった昭和30年代の銀座、新宿、日本橋の街の移り変わりを見ていきます。日本橋では創業160年の老舗の海苔店を訪ねました。

昭和の一時代を駆け抜けたトロリーバス。電気で動くため頭上には架線が張り巡らされていました。一日におよそ10万人が利用していたトロリーバスは、地下鉄や自動車の普及によってわずか16年で廃止。当時、運転士をしていた方に話を聞きました。都営バスの歴史も紹介します。

戦後復興期から都営住宅の建設が進み、団地タイプの集合住宅が登場。昭和30年代初めには"ダンチ族"という言葉が流行し、当時、団地に住むことは庶民の憧れだったと言います。昭和の集合住宅の変遷をみながら、当時の人々の暮らしをみて行きます。

伝統工芸士を記録した貴重な写真が数多く残されていました。後世へ残していきたい伝統の技…。その中で今回は"東京琴"を取り上げます。一般的なものより長く、厚みを加え、音量を増加させたのが東京琴の特徴で、親子で東京琴の製作をしている琴職人を取材します。

今回は"東京のシンボル"がテーマ。昭和33年に完成した「東京タワー」や銀座、新宿などの移り変わりを紹介。そして、東京の新たに東京のシンボルとなるのが2011年春に完成予定の「東京スカイツリー」。東京都の記録写真を撮り続けているカメラマンに記録写真の魅力、意義について、話を聞きました。