今週のテーマ

東京歴史散歩

2008年 11月3日(月) 放送分


拝島宿の古跡と分水巡り

今週は、都内で公開される文化財を巡ります。今日は、東京シティガイドクラブの方に、文化財ウィーク中に行われる、ガイドのコース「拝島宿の古跡と分水めぐり」の一部を案内していただきます。拝島大師、拝島分水、啓明学園・・・などを巡ります。

今日はガイドさんと巡る、文化財ツアー。およそ4時間で拝島周辺の歴史と文化に触れます。ガイドの伊藤さんは「東京シティガイド検定」に合格し、観光ボランティアとして活躍しています。最初に訪れたのは、厄除け大師として有名な「拝島大師」。正月のだるま市は有名で、多くの参拝者で賑わいます。その拝島大師の山門前には江戸時代、生活用水や農業用水に使われていた拝島分水があります。1740年に完成した拝島分水、当時は街道の真ん中を通っていたいたそうで、現在は、この一画だけが当時の面影を残します。




2008年 11月4日(火) 放送分


特別公開 増上寺・妙定院 藏の魅力

今日ご紹介するのは、港区にある増上寺と妙定院。増上寺では、文化財ウィーク中特別公開を行っている、東京都指定有形文化財である「経藏」の中を見学できます。また、妙定院では、国登録有形文化財の上土蔵をご紹介します。

港区増上寺、1393年に創建された浄土宗の大本山です。増上寺の顔である三解脱門は国の重要文化財に指定されています。そんな増上寺でも、今回特別に公開されている文化財があります。1605年に徳川家康の助成によって建立された経蔵。増上寺が保有する貴重な教典を保管していました。経蔵の中には、教典を収めた八角形の書棚「輪藏」が安置されています。大きさは日本一。特別公開中には、回すと功徳が与えられる輪蔵も回すことができます。








2008年 11月5日(水) 放送分



特別公開 田無神社 本殿の美

今日は、西東京市にある田無神社へやってきました。この文化財ウィークに、田無神社では拝殿、本殿すべてが特別公開されています。この他にも、酉の市 江戸の「たましい」というイベントが行われています。

西東京市にある田無神社。創建は鎌倉時代と伝えられ、本殿、拝殿は都指定有形文化財に指定されています。その本殿、拝殿が今回特別公開されています。その本殿は、1859年に江戸を代表する名工、嶋村俊表によって作られたもの。特に彫刻装飾が美しく、周囲の扉、欄干、柱など隅々まで大胆で繊細な彫り物が施されています。江戸時代、田無は水に恵まれない地域でした。この本殿には「水」を求める思いが様々な形で彫り込まれています。彫り込まれた鯉が空に昇り、龍となり、さらに上に昇り「雨龍」となって、恵みの雨をもたらす。そんな願いが彫り込まれていました。

                     



2008年 11月6日(木) 放送分

特別公開 大円寺 大火を乗り越えて・・

目黒駅から続く行人坂。この坂沿いにある大円寺。このお寺は江戸時代の三大大火といわれる行人坂の大火の火元になったといわれます。こちらでの特別公開は、五臓六腑の入った「木造釈迦如来立像」です。

大円寺の山門をくぐるとまず目に入るのが幾段にも並ぶ五百羅漢。五百羅漢とは本来、お釈迦様の五百人の弟子のことですが、こちらの五百羅漢は、行人坂の大火の犠牲者を弔うために作られたそうです。そして今回、特別公開しているのが「木造釈迦如来立像」。今からおよそ800年前の鎌倉時代に造られたものです。また、その構造から「生身の釈迦」とも言われています。このお釈迦様のお腹の中には、腸、肺、心臓などの五臓六腑が入っていて、人体模型になっています。

 


                                                                                                                                                                                               

2008年 11月7日(金) 放送分



特別公開 旧安田楠雄邸庭園 大正の近代和風建築

文京区にある旧安田楠雄邸庭園。大正8年に建てられ、大正12年から平成8年まで安田家が住居として使用しています。こちらのサンルームでは、庭園を眺めなら抹茶をを味わうこともできます。今回の文化財ウィークでは、人形師・永徳斎展が見学できます。

今日は、大正の香り漂う、近代和風建築でしっとりとした一時を過ごします。静かな住宅街にたたずむ日本家屋。旧安田楠雄邸は大正8年に豊島園の創始者、藤田好三郎氏により建てられました。そして大正12年に、財閥の安田家が買い取り、平成8年まで住居として使用されていました。まず、玄関を入って目に付くのが約2メートルはある靴脱ぎ石。江戸時代の武家様式を残しています。そしてサンルームからは、当時とほとんど変わらないままの庭園を眺めがながら、抹茶を味わうことができます。







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