今週のテーマ

秋の島巡り 三宅島

2008年 9月22日(月) 放送分


戻ってきた暮らしと自然

東京の島嶼・伊豆諸島に浮かぶ三宅島。2000年に始まった大規模な噴火活動により大きな被害を受けた三宅島ですが、今年の4月からは、航空路線も再開となり、更なる復興への歩みを進めています。まずは村長さんにお話しをうかがいました。

2005年には、避難指示が解除された三宅島ですが、現在でも火山ガスが発生しているため、ガスマスクの携帯が島のルール。そんな三宅島の現状を知るため、村長さんの案内で、雄山のふもとへいってみました。ここはかって、村営牧場があった場所。それが2000年の噴火の影響でご覧のように緑がすっかり消えました。そこで村役場では、この場所に緑を増やす計画を進めています。しかし、火山灰と火山ガスによって一度失われた自然を再び元に戻すことは、決して簡単な事ではありません。火山灰の上に土を置き、そこに種をまく計画です。




2008年 9月23日(火) 放送分


噴火の爪あと・・・支えあう島民

島の高濃度地区と呼ばれる地域は、車で通過することはできますが、住むことは原則禁止されています。続いてご紹介するのは地元ボランティアが中心になって始めた施設「風の家」。こちらは高齢者の方の見守りを意識した施設です。

入規制地区以外では、道路や家などインフラに関しては整備が進んでいるものの・・島に戻り必死に復興に取り組んだ後の、ぽっかりと空いてしまった心の空白は、島民のおよそ4割を以上を占める高齢者にとっては特に深刻です。姫が訪ねたのは、高齢者の心の支援を目的にボランティアの方が中心となって始めた「風の家」。ここは高齢者の見守りを意識した施設で、利用者はボランティアとおしゃべりしたり、ゆっくりと時を過ごします。利用者の為の食事は用意は、すべてボランティアの方が行っています。一人暮らしのお年寄りにとっては、何よりの贈り物です。








2008年 9月24日(水) 放送分



目指せ!島の特産物

菊池さんは26歳の農家。レザーファンという花束に使う植物を栽培しています。そんな菊池さんが今年から試験栽培を始めたのがパッションフルーツ。パッションフルーツを三宅島の新しいおみやげにしようと考えています。

生まれも育ちも三宅島という菊池さん。公務員の家庭に生まれた彼が、三宅で農業をやろうと決心したそのきっかけは、2000年の噴火でした。もともと農業をやっているのはお年寄りが多かった三宅島。4年間の避難生活のあと、農業をやる人が少ないと聞き、それなら自分が先頭になってやろうと思ったとか。九州の大学で園芸を勉強し、2005年の避難指示解除と同時に三宅島に戻りました。現在、栽培しているのは、レザーファン。濃い緑色の葉が鮮やかなオシダ科の植物で、花束の脇役として使われています。今年からはパッションフルーツの試験栽培も始めました。八丈島で栽培されている様子をみて、栽培を思いつき、島の特産物を目指しています。

                     





2008年 9月25日(木) 放送分

島で唯一・・・パン工場奮戦記

今日ご紹介するのは、島で唯一のパン工場。2000年の噴火、それに続く長い避難生活、困難を極めた復旧作業を乗り越えて、工場を再スタートさせました。その軌跡をご紹介します。

香ばしい香りが漂う島で唯一のパン工場、築穴(つくあな)製菓さん。手作りのパンにこだわり、パンを焼き続けて30年。しかも「出来たて」にこだわり、朝作ったパンを昼までに島のお店に配達しています。パン作りを始めたのは、もともと菓子職人だった辰雄さん。そんな父親の後を継いだのが息子の一也さん。幼い頃からパン作りに励む父親の姿をみていたそうです。今は奥さんと一緒に工場をきりもりしています。噴火による長い避難生活と工場再建の危機を乗り越えて、家族の作るパンが今も島の味となっています。

 


                                                                                                                                                                                               

2008年 9月26日(金) 放送分



消すな!観光の灯

今日は三宅島の観光情報をご紹介。ダイビングなら大久保浜、磯釣りなら三本岳、野鳥をみるならアカコッコ館。そして、漁師のご主人が営む民宿や、岩ノリを練り込んだ手打ちそばがいただける民宿をご紹介していきます。

三宅の海が誘うダイビング。大久保浜は魚の種類が多いスポット。黒潮の流れを受ける三宅は日本有数の漁場。三本岳は磯釣りの最高峰。野鳥の天国といわれる三宅。天然記念物を始め、珍しい鳥を見るならアカコッコ館。そして、三宅島を訪れる旅人をやさしく迎えてくれるのが民宿。なかでも、島で一番古くからある民宿が「夕景」。漁師でもあるご主人が経営されているだけあって、毎日漁に出て、獲ってきた新鮮な魚介類がズラリと並ぶ食事がごじまんです。









バックナンバー一覧(2010年4月以前)へ戻る

トップページへ

Copyright(C) tv asahi All Rights Reserved