今週のテーマ

救急医療最前線

2008年 9月8日(月) 放送分


災害医療派遣チーム 東京DMAT

東京DMATとは専門訓練を受けた医師、看護師、救急救命士などで構成されるもので救命処置やトリアージを行います。トリアージとは、事故や災害に多くの傷病者が出た場合、治療の優先順位を決めるものです。

東京の空の玄関、羽田空港。この日は、飛行機が滑走路から外れ、事故が起こったという想定で総合訓練が行われました。消防隊員とちょっと違う格好をした人たちが「東京DMAT」です。東京DMATは大きな災害などの場合、赤のベストの医師、緑の看護婦、後方支援の黄色の事務官などで構成されます。東京DMATは、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件などの教訓を生かし、2004年に編成されました。現場でいち早く救命処置を行い、命をつなぎ止め、結果的に一人でも多くの生命を守っていくのが、彼らの目標です。




2008年 9月9日(火) 放送分


救急相談 #7119

「#7119」とは、医師や看護師など医療の知識を持った専門のスタッフが24時間365日態勢で救急相談にのってくれるものです。そして救急搬送トリアージとは、救急隊が救急車が出動した現場で、救急性を判断する事です。

ここは東京消防庁内にある救急相談センター「#7119」。去年6月に開設されました。携帯電話やプッシュ回線電話で「#7119」を押すと、こちらに電話がつながります。病気や怪我をした都民から、相談の電話が次々とかかってきます。東京都の2007年救急車出動件数は691,549件。10年前に比べて約20万件も増加。こうした状況から作られたのが「#7119」です。的確な救急車搬入のための電話相談というのが目的です。電話を受けているのは医師や看護婦など医療の知識を持つ専門スタッフ。24時間365日態勢で対応しています。








2008年 9月10日(水) 放送分



密着!東京ER

本日取り上げるのは、都立広尾病院東京ERと杉並区にある休日等夜間診療所。都立広尾病院では、夜間・休日も5人の専従医師に加え11の専門科当直医が救急患者に対応する態勢がとられています。

365日、24時間態勢で診察・入院・手術などトータルな救急医療サービスを提供している救急医療施設、東京ER。現在東京ERは広尾、墨東、府中の3つの都立病院に開設されています。取材した都立広尾病院の患者数は年々増え続ける傾向にあります。午後7時、この日10人目の搬送車。救急には、入院を必要としない初期救急、入院・手術を必要とする二次救急、生命の危機を伴う重症・重篤患者を治療する三次救急があります。東京ERでは三次救急に対応する「救急救命センター」と、初期から二次救急に対応対応する「救急診療科」が連帯して診療を行っています。

                     





2008年 9月11日(木) 放送分

小児救急医療

今日は、東邦大学医療センター大森病院で行われている、小児救急トリアージをご紹介。小児救急トリアージとは、多くの軽症患者と一部重症者が混在する中で、緊急度の高い患者をいち早く診るため、診察の優先順位を決めるものです。

患者を診ているのは看護師の吉野さん。医師が診る前に患者の意識や前身状態などをチェックしています。これが「小児救急トリアージ」。多くの軽症患者の中に一部の重症患者が混在する中で、救急度の高い患者をいち早く診るため、ここで診察の優先順位が決めらます。症状によって、ただちに診察を必要とする「蘇生」、早急に診察を必要とする「緊急」など大きく4つに分類されます。トリアージによって、呼吸が止まりそうな重症患者を早急に見つけ、治療できたケースもあったといいます。

 


                                                                                                                                                                                               

2008年 9月12日(金) 放送分



安心な出産のために・・・

港区にある出産・育児の総合病院・愛育病院で行われているセミオープンシステムをご紹介。このシステムは、妊婦健診などは通いやすい地元の診療所で行い、分娩は設備の整った病院で行うというものです。

昨年1812人の赤ちゃんがうまれた愛育病院。こちらでは2004年からセミオープンシステムというものを取り入れています。妊婦健診などは通いやすい地元の診療所で行い、分娩は設備の整った病院で行うというものです。妊娠初期から10ヶ月までを診療所の先生に診察していただき、10ヶ月になったらこちらの病院で出産するシステムです。診療所と病院が情報交換して、互いの医師が妊産婦の状態をしっかりと把握しています。また、予定日より早く出産になったため、病院に緊急搬送された場合でも、自分の病院の患者として治療にあたってくれます。









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