今週のテーマ

備えあれば!・・・地震対策

2008年 9月1日(月) 放送分


あなたの住まい大丈夫ですか?

今日は、まず東京都防災会議からだされた「首都直下地震による東京の被害想定」についてご紹介。実際にこのような地震が起きた場合、どのような被害がでるのかお話しを伺います。また地震対策イベントについてもご紹介します。

85年前のこの日、東京を襲った関東大震災。死者・行方不明者合わせて10万5千人を超える被害をもたらしました。国の調査では今後30年以内にマグニチュード7クラスの地震が襲うと想定しています。ここで問題となるのは、1981年以前の古い建築基準法で建てられた住宅です。耐震基準が低く阪神・淡路大震災で被害を受けた多くがこの古い基準のものと言われています。先月開かれた「住まいの耐震博覧会」には、およそ3万人もの人が訪れました。いざという時のための耐震対策。耐震への意識は高まっているようです。




2008年 9月2日(火) 放送分


命を守る家

現在、耐震補強工事を行っているお宅へ伺います。築42年のこのお宅は、耐震診断の結果、現行の耐震基準を満たしていないことがわかりました。この耐震工事を担当した一級建築士の方に、どのような補強を行ったかを伺います。

未曾有の被害を出した、阪神・淡路大震災。死者はおよそ6400人。亡くなられた方の8割が、建物の倒壊による圧死と言われています。この大震災以来、住宅の耐震性がより重要となってきました。三堀さんのお宅は、建築基準法が改正された1981年の建物。基礎、柱や梁との接合部分、劣化具合などを耐震診断した結果、評価は0.23でした。基礎がなかった1階の押し入れの床下部分など3カ所の基礎を追加、耐震壁は1,2階を合わせて12カ所に設けました。さらに54カ所の柱と梁との接合部分を金具で補強しました。さらに、屋根瓦を軽量化し、重さが1/2になりました。これら補強により評点は1.05まで上がりました。








2008年 9月3日(水) 放送分



分譲マンションの耐震

今日は分譲マンションの耐震について探ります。都内には建築基準法改正以前に建てられた分譲マンションが約22万戸あるそうです。そんな中、武蔵野グリーンタウンでは、4年前に耐震工事を行いました。またマンションの耐震診断・改修費用の助成制度についてもお知らせします。

今回、取材した武蔵野グリーンマンションは築34年の7棟からなる多棟型の分譲マンション。4年前に耐震補強を行ったのは、エントランスホールや、駐輪場などに使用されている柱だけで構成されている空間部分。7カ所にアーチ型の鉄骨ブレースを取り付け、38カ所の柱を以前より太くする耐震補強がなされました。東京都によると、住宅の耐震化率は、76.3%。(平成17年度末時点)住宅建物の1/4が耐震性不十分ということになります。また、マンションの場合、大地震が起きた際の建物損壊による被害は、戸建てに比べてより大きなものになると予想されています。

                     





2008年 9月4日(木) 放送分

学校・ホテル・デパート 耐震で安心・安全

今日は、人が集まる施設の耐震についてご紹介。葛飾区にある都立葛飾総合高等学校では、4年前から耐震工事を始めました。また、ホテルニューオータニや三越が行った耐震工事についてお伝えします。

今年で創立2年目を迎えた、都立葛飾総合高校。旧・都立本所工業高校の校舎を4年かけ改修、耐震工事を行い使用しています。姫は耐震化された校舎を校長先生に案内していただきました。全体の構造上地震に耐えるように鉄骨ブレースが、廊下や教室に43カ所設置されていました。さらに耐震壁を作るため、教室は引き戸とドアノブであける構造になっています。生徒が日常活動する場所だけに、安心感が大切だと仰る校長先生でした。

 


                                                                                                                                                                                               

2008年 9月5日(金) 放送分



対策は家庭内から

地震対策についてお送りしてきた今週。最後は家庭でできる地震対策をご紹介。東京消防庁の方と一般の家庭におじゃまして、耐震チェックをおこないました。また家の中に設置する「耐震シェルター」や「耐震ベッド」などもご紹介。

東京都によると、東京で震度6強クラスの地震が発生した場合、家具類の転倒、落下により、約54.000人が負傷すると想定されています。家具の上部をベルト式のもので固定したり、食器棚の扉に金具を取り付けることで、食器の飛び出しを防ぎましょう。またガラスには飛散防止フィルムを貼り付けたり、棚が上下に分かれているものは平型金具で固定しましょう。タンスは天井との間をつっぱり棒で固定し、ストッパー式の器具で下部を固定することで、転倒防止の効果が高くなります。









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