今週のテーマ

多摩川の魚

2008年 5月19日(月) 放送分


恵み豊かな川へ

今日はまず最初に、昔から多摩川を見守ってきた元漁師さんに、多摩川の昔と今について伺ってみました。また、多摩川を昔の姿に戻そうという、東京都の「水産業振興プラン」や、京浜河川事務所の「水辺の学校」などを取り上げます。

全長138km、都内を流れる一級河川の多摩川は、古くから水道水として使われ、現在もおよそ20%が多摩川の水でまかなわれています。かつては鮎など多くの魚が生息し、漁も盛んに行われてきた多摩川。そんな以前の姿をしる元漁師の横田さん。親子三代、多摩川で漁を行ってたそうです。高度成長期に、生活排水などによる汚染で、水質が悪化し、魚が減り、漁を止めざるをえない状況だったそうです。その後、下水道整備が進み水質が回復していくと、徐々に多摩川は昔の姿を取り戻してきました。カジカ以外の魚は全て戻ってきたと、横田さんは語りました。


  





2008年 5月20日(火) 放送分


魚の住める環境づくり

今日、姫がやってきたのは、多摩川の水質改善を行っている、多摩川上流再生センター。ここでは、微生物を利用した水処理を行い、多摩川へ放流しています。東京都や漁協組合も多摩川再生への取り組みを行っています

都内の多摩川流域には、都が管理する6つの水再生センターと、市と町で管理する処理場が4つあります。こちらは、その中の一つ、多摩川上流水再生センター。処理された水は、多摩川へ放流されます。また、野火止用水、玉川上水、千川上水にも送水されています。下水処理は、微生物の力を借りて行われています。微生物が酸素を送り込まれ、攪拌されることによって、活性化し、汚れを食べて、下水を綺麗にしてくれるのです。さらに東京都では、魚が身を隠すための岩を沈めたり、川底を掘るなどの、魚の住みやすい環境をつくる努力をしています。








2008年 5月21日(水) 放送分



江戸前アユの復活

かつては鮎の川として知られていた多摩川。水質汚染のため一時期は遡上しない時もありましたが、現在は遡上する数も増えてきました。江戸前鮎を復活させようと努力している、島しょ農林水産総合センターの担当者の方にお話しを伺います。

水質が改善され、昭和50年代から鮎が帰ってきた多摩川。ここで鮎の遡上調査を行っている、東京都島しょ農林水産総合センターの千野さんにお話しを伺いました。多摩川の鮎の数は、一昨年100万を超え、去年は推定で200万ほどに・・・。確実に鮎の数は増えているそうです。多摩川の中流から下流で生まれた鮎は、一冬を東京湾で過ごし、成長すると川の石についた苔を餌にするため、上質な苔がある川の上流を目指します。この日行われた調査でも、鮎を始め、ボラやオイカワなどたくさんの稚魚が捕獲されていました。







2008年 5月22日(木) 放送分

奥多摩やまめ

今日ご紹介するのは奥多摩地区の特産品である養殖魚、奥多摩やまめ。この奥多摩やまめを開発した東京都奥多摩さかな養殖センターでお話しを伺います。また、三河屋旅館さんで、奥多摩やまめのお刺身をいただきました。

東京都が掲げる水産業振興プランの一つに、養殖業の活性化があります。今回訪ねたのは、東京都奥多摩さかな養殖センター。昭和16年に設立され、昭和36年には日本で初めてヤマメの完全養殖に成功した養殖場です。そして、こちらには東京都が養殖に成功した特別な魚・奥多摩やまめがいます。奥多摩やまめの大きさは、通常のヤマメの2倍以上。普通のヤマメの寿命は2年程ですが、奥多摩やまめは産卵せず、成長し続け大きく育つのです。産卵しないため、一年中味も落ちないという奥多摩やまめ。今後、多摩地域の新たな特産品として、広めていきたいと考えているそうです。

 


                                                                                                                                                                                               

2008年 5月23日(金) 放送分



釣りを楽しむ

多摩川の魚特集、最後は多摩川での釣りをご紹介。秋川漁協では、鮎の稚魚を放流し、シーズン解禁へ向けて、毎年放流活動を行っています。そして、多摩川本流の唯一の釣り場、多摩川フィッシングセンターで、姫も釣りに挑戦しました。

秋川では、6月に解禁されるアユ釣りに向けて、毎年、アユの放流が行われています。解禁日は今年は6月8日、第二日曜です。その頃には、放流されたアユたちも、大きいもので20cm位になっているようです。今年、秋川に放流されたアユはおよそ4万尾。解禁日には、待ちわびた釣り人がアユを目当てに大勢訪れるそうです。姫も、多摩川フィッシングセンターで釣りにチャレンジ!獲れた魚は、その場でバーベキューを楽しめます。自分で釣り上げた魚を、自然の中で味わう!最高の贅沢です。









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