080407 芸術の杜・上野

２００８年　４月７日（月）　放送分

東京のオペラの森

2005年から毎年春に東京都が取り組んでいる「東京のオペラの森」。日本の西洋音楽の歴史をつくった上野から新しい音楽文化を発信しようと世界中からアーティストを集め、今年、音楽監督と指揮を務める小澤征爾のもと新しいオペラを作り上げています。

世界中のアーティストによる名演が行われてきた東京文化会館。ここで毎年春に開かれているのが「東京オペラの森」。「東京から発信する新しい音楽文化」をテーマに、才能あるアーティストを集め斬新なオペラを作り上げてきました。今年のオペラの森は、チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」。ロシア文学を代表するプーシキンの作品を元にしたチャイコフスキーの代表的なオペラです。最高のキャストとスタッフでお送りするこの公演は4月13日から始まります。

２００８年　４月８日（火）　放送分

ライブで音楽の魅力を

東京のオペラの森の会場は東京文化会館。そこには今まで公演を行った音楽家達のサインやポスターが所狭しと残されています。今回、バイオリニストとしてオーケストラに参加する島田真千子さんにオペラの一部分を演奏してもらいました。他にも子供向けのイベント情報，無料ライブの情報も紹介。

4月13日から公演が始まるオペラ「エフゲニー・オネーゲン」。そのバイオリニストとしてオーケストラに参加する、島田さん。チャイコフスキーのメロディのせつなさも出ていれば、ワルツやポロネーズなど、踊りの音楽もたくさん出てくる。オーケストラパートだけで弾く華やかなポロネーズが一番の特徴ある曲になっているそうです。そう語り、躍動感あふれる曲を弾いてくださいました。

２００８年　４月９日（水）　放送分

西洋音楽の音楽の学び舎

旧東京音楽学校奏楽堂は、東京藝術大学音学部の前身になった東京音楽学校の施設です。2階にある音楽ホールには日本で最古のパイプオルガンがあります。この貴重なパイプオルガンの音色は第2・第4日曜日に行われるコンサートで聴くことができます。

明治23年に建てられた奏楽堂。昭和52年には、老朽化が進み台東区へ譲渡され、昭和62年には現在の場所に移築、保存されました。翌年には重要文化財にも指定されています。ここは一般公開もされており、現在でも館内のホールではクラシックコンサートが開かれています。2階にある日本最古のパイプオルガン。元々は大正9年に徳川頼貞（よりさだ）候が、イギリスで購入し、昭和3年に東京音楽学校に寄贈したものです。パイプの総数は1,379本にものぼります。古いパイプオルガンなので、演奏だけでなく調律にも神経をつかいます。気温、湿度によっては演奏できないこともあるそうです。