今週のテーマ

メタボリックシンドローム

2008年 3月10日(月) 放送分


特定健診・特定保健指導

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満を基礎に血糖、血圧、血清脂質に以上が出る状態。これを放置しておくと動脈硬化をおこし、更には心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を招きます。4月からはこのメタボ対策のため「特定健診・特定保健指導」が実施されます。

メタボな人が増え、医療の現場でもその研究が進んでいます。東京都老人医療センターの伊藤院長も専門家の一人です。肥満には2種類あり、皮膚の下に脂肪がたまる皮下脂肪型肥満と、内臓に脂肪がたまる内臓脂肪型肥満。内臓脂肪型肥満で、「血糖値が高い」「血圧が高い」「血清脂質に異常がある」の項目のうち、2つ以上該当すると、メタボリックシンドロームと診断されます。そして、今、40歳以上の2人に1人がメタボリックシンドローム、または、その予備軍であると言われています。4月からは、その対策として、「企業の健康保険組合」や「区市町村の国民健康保険」などの医療保険者に、「特定健診」「特定保健指導」の実施が義務づけられます。


  





2008年 3月11日(火) 放送分


メタボ早期発見

今日は、メタボが気になる一般の方に、メタボチェックをしてもらいました。健診内容は4月から実施される「特定健診」にあわせて、腹囲、身長、体重、血液検査などを行いました。さて、気になる結果は・・・・。

不動産会社を経営しているという小室さん。移動は主にタクシーで、牛丼を注文するときは並盛り2杯、寝る前にカップメン2を2杯食べることもあるそうです。そんな小室さんに、特定健診に合わせた内容の、診断を受けていただきました。お腹周りを測るのに、おへその高さくらいを少し息を吐いた状態で測ります。男性は85センチ以上で、メタボの本である内臓脂肪型肥満と診断されます。小室さんは100センチでした。さらに、血糖値、中性脂肪値、HDLコレステロール、血圧、ともにアウト・・・。完全にメタボリックシンドロームです。4月から始まる特定保健指導では「積極的支援レベル」に該当するとこととなります。








2008年 3月12日(水) 放送分



メタボ対策・食事編

今日は食事からメタボ対策。管理栄養士が教えるヘルシー牛丼をご紹介。調理する上でのメタボ対策のポイントを解説していただきます。また池袋保健所では「糖尿病予防自己管理モデル事業」もをご紹介します。

おいしそうな牛丼ですが、カロリー高そう・・。でも大丈夫!これはメタボ対策の調理によって、糖質、脂質が通常の半分。カロリーもオフになっています。管理栄養士の大柳さん。メタボの元、内臓脂肪を減らすための食生活指導や、講演も行っている、メタボ対策のプロです。この牛丼、キャベツを底に盛り、ご飯を減らす底上げがされています。また、キャベツをよく噛むことで、お腹が一杯になったという満腹中枢に指令がいくのです。さらにご飯には、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1を含む麦をまぜてあります。使用する牛肉は脂質対策にもも肉など赤身を選んで、脂質の量が、およそ1/7に抑えられています。更に肉の余分な油をお湯に通して落としてあります。これで、糖質、脂質ともに普通に作った牛丼のおよそ半分。エネルギーは200キロカロリーダウンです。







2008年 3月13日(木) 放送分

メタボ対策・運動編

本日ご紹介するのは、簡単に出来るメタボ対策のウォーキング方法。歩き方を工夫するだけでエネルギー消費がアップ!そんな歩き方をメタボ対策運動のプロに教えていただきます。日野市で行われているメタボ対策から、ヘルスアップ教室を取り上げます。

全身の筋肉を動かす「ウォーキング」はメタボリックシンドローム対策に最適なスポーツです。ウォーキングを教えていただいたのは、健康運動指導士の菅野さん。企業や自治体などでメタボ対策の運動を教えているエキスパートです。まず大切なのは、ウォーキングの姿勢。上から吊られているようなイメージで、姿勢を伸ばし、一本の線の上を歩くように足を運びます。ポイントは、骨盤を回すように歩くこと。これにより、非常に腰の結構がよりなり、内臓脂肪を消費するのに役立つのだそうです。次は歩幅に注目。普段より10センチから20センチ大きくとって歩きましょう。エネルギー消費量が30%アップするそうです。更に、息の弾む程度にウォーキングすれば、普通に歩くよりもエネルギー消費量が70%もアップするそうです。週5日間、1日30分のウォーキングを行うと、確実に内臓脂肪が減少することがわかっています。






                                                                                                                                                                                               

2008年 3月14日(金) 放送分



メタボリック対策最前線

様々な民間企業でもメタボ対策は行われています。松下電工の社食ではメタボ対策メニューを取り入れたり、コンビニのサークルKでは低カロリー弁当を販売しています。また、NTTデータでは、歩いた歩数によるポイントでのサービスサービスが行われています。

松下電工の社員食堂では穴のあいたレンゲがありました。穴あきレンゲだと具だけをとることができ、スープの飲み過ぎを防いでいます。ラーメンのスープを8割残すと、カロリー10%をカットできるそうです。そして、1年半前から始めた「メタボ対策メニュー」では、日替わりで定食セットが600〜700カロリーに収まるように考えられています。また、こちらのコンビニでは、2月からメタボ対策の商品を次々と発売。今週発売となったTHINK BODY・バランス食堂シリーズと銘打った弁当の最新版。栄養管理士の監修のもと、カロリーがおよそ381キロカロリーに押さえ、栄養バランスだけでなく、おいしさも考えられています。コンビニ発のメタボ対策が身近なものになるかもしれません。











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