今週のテーマ

歌でめぐる東京の街

2008年 1月28日(月) 放送分


フォークソングブーム再来

最近、団塊の世代を中心にフォークソングがブームになっています。それは団塊の世代の人達に余暇が出来、再び自分の青春に目を向け始めたのが要因だそうです。ブームの原因は居酒屋にもありました

テレビやラジオでも特集が組まれ、再び脚光を浴びている70年代フォーク。団塊の世代にとってのフォークとは、音楽、歌というものを超えて、正に人生そのもの。人生に対する影響力といったら、今の世代の人たちの音楽では計り知れない位の大きさがあったようです。そんなブームにのって、昨年10月にオープンしたのがフォーク居酒屋「旅のつづき」。お店にはステージがあり、そこには備え付けの楽器まで・・・。誰でも自由に演奏し、歌うことができます。ステージも客席も一体になって盛り上がります。


  





2008年 1月29日(火) 放送分


学生街の喫茶店

思い出の喫茶店で昔の恋人を思う男の姿を歌った「学生街の喫茶店」。学生街といわれる神保町で52年間営業をつづける老舗喫茶「さぼうる」。学生街をみつめつづけてきた、お店のオーナーに、その移り変わりをうかがいます

学生の街・神保町にある老舗喫茶「さぼうる」。ここには、「学生街の喫茶店」がヒットしたころの雰囲気が今なお残ります。更に昔の開店当時、昭和30年代は、男子学生はほとんど学生服を着ていたそうです。ちなみに開店当時のコーヒーのお値段は、50円だったそうです。苦学生が多く、コーヒー一杯で、2時間、3時間はざらにいたそうです。お店の壁にはお客さんが残していった落書きが今でも残っていました。








2008年 1月30日(水) 放送分



フォーク・ロックの聖地 高円寺

昔からミュージシャンが集まる街として知られる高円寺。 吉田拓郎もこの街を歌っています。そんな高円寺を題材に杉並区郷土博物館が「高円寺フォーク伝説」という図録を制作しました。またライブハウスやロック喫茶などもご紹介

かつて70年代フォークロックの聖地ともいわれ、この街を舞台にした曲も数多く作られました。中でも吉田拓郎の「高円寺」は、ミュージシャンを志し、東京へとやってくる若者には特別な曲だったようです。こちらの本「高円寺フォーク伝説」にも、その歌詞が引用されています。この図録は、杉並区郷土博物館が、平成8年に行った特別展「高円寺フォーク伝説」の図録として制作されたもの。当時、吉田拓郎が高円寺に住んでいて、その自分が住んでいる街を歌にしたことで、ある意味、高円寺という地名を全国区にしました。その歌を聴いて地方のミュージシャンを目指す若者たちが高円寺を目指してやってきたと、この本の制作に携わった杉並区役所の武士田さんはお話ししてくれました。







2008年 1月31日(木) 放送分

地下鉄に乗って

今日ご紹介する歌は猫の「地下鉄に乗って」。この歌は丸の内線にのって若者が新宿を目指す内容です。この歌の主人公と同じように新宿を目指した若者がたくさんいました。1969年、新宿西口で若者たちはフォークを歌い、反戦を呼びかけていました

1973年に発売された猫の「地下鉄にのって」。歌の主人公が目指した新宿、現在は高層ビルが建ち並び、ビジネス街としても発展。東京の中心地へと変貌をとげました。そんな新宿で、「地下鉄にのって」の主人公と同じように大勢の若者が新宿を目指しました。1969年、新宿西口地下広場では、歌を通して反戦を呼びかける若者の集会が行われていました。多いときは7000人以上の若者が集い、見知らぬもの同士が肩を組み、フォークを大合唱しました。しかし、69年7月には警察が介入し、フォーク集会は消えていきました。新宿西口広場、ここには歌で世の中を変えたいと願う、若者達の青春がありました。






                                                                                                                                                                                               

2008年 2月1日(金) 放送分



神田川

フォークソング特集、最後の今日は「神田川」。かぐや姫のこの歌は、若者を等身大で歌い、その心をつかみ大ヒットしました。歌の中の横丁の風呂屋のモデルといわれたのは「安兵衛湯」。今は廃業してマンションとなっていました

数々の歌に登場する「神田川」。神田川の源流は三鷹市にある井の頭池。ここから流れ出した水は、三鷹市から隅田川へと注いでいます。神田川歌った歌の中でも一番有名なのは、かぐや姫の「神田川」。中野区にある末広橋横の公園には、歌の歌碑がありました。そして、横丁の風呂屋のモデルだったといわれるのが、西早稲田にあった「安兵衛湯」。こちらは今ではマンションになっていました。都内を横断するように流れる神田川。全長25.48Kmの間にはなんと140もの橋が架かっています。そんな橋の一つお茶の水の「聖橋」。この橋は、さだまさしの「檸檬」という曲の中に登場します。











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