今週のテーマ

都立図書館の利用法いろいろ

2007年 12月17日(月) 放送分


生活密着サービス

有栖川宮記念公園の中にある都立中央図書館。国内の公立図書館でも最大級の156万冊を所蔵しています。始めに訪れたのは、医療関係の図書を扱うコーナー。その中から、来館者の調査依頼に応えて、本や資料さがしのアドバイスを行うレファレンスサービスを使用し、インフルエンザについて調べました。

医療関連の図書を扱うコーナーには1万5千冊の健康・医療関連の本がずらり。ここから、目的の本を探すのはなかなか大変。そこで、利用したいのが、レファレンスサービス。本や資料探しの強力なアドバイザーです。そして、やってきたのが中央図書館自慢のコーナー、闘病記文庫。様々な病気の患者が書いた手記などが931冊置かれています。病気とどう向き合ったか、どう克服したか、患者自身の貴重な体験談を読むことができるので、同じ病気を持つ人に大変役に立ちます。さらに、「東京室」では、都や区市町村に関する情報が満載でした。


  





2007年 12月18日(火) 放送分


発見!貴重な歴史資料

昨日に引き続き、都立中央図書館をご紹介。本日は、5階にある特別文庫室をご紹介。こちらで江戸時代の貴重な資料・瓦版や、レオナルド・ダヴィンチの解剖手稿を拝見。また、地下にある資料保全事務室では、特別に古い本の修復作業をみせていただきました。

今日は中央図書館の特別文庫をみせてもらう事になった姫。ここには江戸時代後期から明治にかけての資料がおよそ25万冊保管されています。見せていただいたのは、安政五年に火事があったときの瓦版。瓦版は、今で言う新聞の号外のようなもの。「安政五年の年、あんじん丁から出火」と当時の様子が書き残されていました。そして、地下の保全事務室では、武鑑・武士の名簿が修復作業中でした。ここでは年間1700冊もの本の修復が行われるそうです。








2007年 12月19日(水) 放送分



本だけじゃない!

今日は、日比谷図書館をご紹介。日比谷図書館は来年で開館100年を迎えます。3階にある雑誌室では、5年分1000タイトルの雑誌が保管されています。また、視聴覚資料は、15,000枚以上のレコードや、貴重な16ミリ映画フィルムが保管されていました。

都立日比谷図書館の雑誌室には、専門雑誌の蔵書が豊富です。場所柄、ビジネスマンの方がお昼休みに訪れては読んでいく姿も多いとか。そして見せていただいた視聴覚室には懐かしのLPレコードがたくさん収蔵されていました。姫は、ここで一番古いモーツアルトの交響曲40番をきかせていただきました。更に、姫が感動したの一枚は、三代目・桂三木助の落語集。また、ここには貴重な16ミリ映画フィルムも充実。世界の有名作品から、記録フィルムまで、およそ9000本を所蔵しています。







2007年 12月20日(木) 放送分

本の疎開物語

来年で開館100年を迎える都立日比谷図書館。激動の時代と共に歩んだその歴史から、本の疎開物語をご紹介します。1941年、太平洋戦争の勃発。戦時中、本はどのようにして守られたのかを探ります。

太平洋戦争が勃発し、職員達の間には、大切な本を戦禍から守らねばならないという思いが芽生えました。そこで持ち上がったのが、蔵書約40万冊を疎開させるプロジェクト。大八車に積んで、約50キロ離れた西多摩郡多西村(現在のあきる野市)に本を移したのです。運搬には、当時実用車両として普及していた木炭自動車も使われたとか。さらに勤労学徒たちも動員。本を愛する人たちの思いが一つになりました。本は、民家や寺など7箇所に分けられ、保管されました。東京に空襲があったのは、それから数日後。図書館は全焼、疎開できなかった20万冊が焼けてしまいました。疎開によって戦火を逃れた40万冊の一部は、現在も中央図書館で保存されています。






                                                                                                                                                                                               

2007年 12月21日(金) 放送分



子どもに愛される本

ご紹介する3つめの都立図書館は、都立多摩図書館。立川にある多摩図書館には約73万冊が蔵書されています。こちらでは、主に児童書が充実。館内にある様々な人気の絵本や、水曜日に行われる「小さい人のためのおはなし会」をご紹介します。

絵本の読み聞かせは、子供達がホント触れ合う第一歩。そして、普段は見ることができない特別な本を見せていただくことになりました。それは、明治時代に書かれた子ども向けの本。当時は、子ども向けの読み物に教育的な面が求められていました。更にみせていただいたのが、全30巻の大型紙芝居。「つづきはまた来週・・・」紙芝居やさんの声がどこからか聞こえてきそうです。子どもから大人まで楽しめる・・・。図書館には知られていない魅力がたくさんありました。











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