今週のテーマ

東京マイスター

2007年 1月8日(月) 放送分


技を極める

今週の東京サイトは東京都優秀技能者として東京都認定した「東京マイスター」の方々をご紹介します。まずは、椅子張工の種沢さんをご紹介。「時代の進歩と共に出現する新素材やスタイルに対しての、豊富な知識と洗練された技能」が受賞の理由です。

椅子張工・種沢邦勝さんは、椅子を作り続けて46年!種沢さんの作品は、定番の皮のソファから、ウェットスーツの生地を使った椅子など多種多様です。一番難しいのは、革張りの作業。少しの加減で、しわができたり、クッションに微妙な狂いが出てしまいます。椅子張工は、現在都内で400~500人ほど。中でも種沢さんの高い技術は、多くの方に支持されています。二人一組での作業が多い、椅子作り、大切なのは感性の一致、「和」だと語る種沢さんでした。






2007年 1月9日(火) 放送分


仕立ての極意

本日ご紹介するのは、湯島にあるアトリエでオーダー専門の洋服を作る中田さん。中田さんの受賞理由の一つ、それは「毛芯仕立て」に長けている事。型崩れしにくく、女性らしいふっくらとしたスーツに仕上げるためのテクニックです。

中田眞理さんは、この業界に入って12年余り。中田さんの受賞利用の一つ「毛芯仕立て」。洋服に張りを出すために使う芯材を、ただ縫いつけるのではなく、ハの字を書くように、縫い取りします。そのコツは指の使い方。指で自然なカーブをつけ、空気を入れるようにして縫い止めます。すると接着剤でつけた芯材と違い、ふんわりと丸みがでます。実は中田さんは、洋裁を習ったのは短大卒業後の3年だけ、その後は事務の仕事をするかたわら、雑誌の切り抜きをスクラップし、独学で学んだそうです。そんな中田さんは、洋裁の楽しさを子供達にわかって欲しいと、「手芸クラブ」も開いています。








2007年 1月10日(水) 放送分


こだわりの料理人
今日は、西洋料理のシェフをご紹介。フランス料理のソースにこだわり、基本に忠実に調理します。しかし、マイスターたる由縁は、その基本ソースにアレンジを加えること。和風の素材を使い、親しみやすい味のフランス料理も提供します。

味に決して妥協しない西洋料理人・大矢弘榮(おおや ひろえい)さん。中野区でフランス料理店を営む、オーナーシェフです。今回の受賞理由の一つ徹底したソース作り。フランスの古典的なレシピを忠実に再現した「バンブランソース」もその一つです。白身魚の骨と香味野菜などをバターでよく炒め、白ワインと魚のダシで煮込み、仕上げに生クリームを入れれば完成です。魚料理とピッタリの白いソースが、色とりどりの野菜を引き立て、目にも鮮やかな逸品です。大矢さんは、先ほどの基本ソースの仕上げに岩のりと醤油を加え、現代風にアレンジ。お年寄りにも好まれるフランス料理の完成です。






2007年 1月11(木) 放送分

花に魅せられて

上白土さんはフラワーデザイナー技能士。生花を基本とした、ブーケやコサージ、花束など装飾品制作技能に長け、業界の第一人者として活躍中です。そんな上白土さんが教える、花を美しく魅せる黄金分割の比率をご紹介します。

東京マイスターに選ばれたフラワー装飾士・上白土洋子(かみしらど ようこ」)さんは、この道58年!フラワーデザイン学校の校長も務める上白土さん。月に3回、自宅のアトリエで講師の先生と勉強会を開いています。フラワー装飾の基本は、黄金分割の比率。「8・5・3のルール」とも呼ばれ、縦を8とした場合、横が5、幅を3にするとバランスがよくなるというもの。黄金分割の比率はどんな花瓶にでも応用できるそうです。一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?






                                                                                                                                                                                               

2007年 12月12日(金) 放送分



輝きの技

最終日の今日は、貴金属細工加工の臼倉さんをご紹介。ミキモトブランドの極めて難易度の高い商品を制作するマイスターで、その作品には数千万円のものまで!きく姫も、貴金属細工に挑戦しますが・・・。


精密な技術をモットーとする貴金属加工工・臼倉信吾(うすくら しんご)さん。ブローチや、ネックレスなどの金属部分のデザインを立体化する細工加工の名人です。加工に使う道具は実に100種類以上・・・わずかな角度の違いでも、作品の印象はまったく違ってきます。作品作りで気をつけているのは、装着感だそうです。その為に、人体をかたどったものに合わせるよう裏を作り、重たくないように、余分な地金をなくすよう努力しています。細かな加工をすばやく、きっちりとこなす。それがマイスターたる由縁!極めてこそわかる本物の技がそこにはありました。











バックナンバー一覧(2010年4月以前)へ戻る

トップページへ

Copyright(C) tv asahi All Rights Reserved