今週のテーマ

遺跡ロマン

2006年 12月11日(月) 放送分


LET’S 縄文人

東京都では、3万年前の旧石器時代から江戸時代に至る、大小様々な遺跡が5,700箇所も発見されています。特に多いのが、多摩川や荒川流域の台地です。こうした遺跡の調査や展示を行っているのが「東京都埋蔵文化財センター」です。

姫は、東京都埋蔵文化財センターで、開催中の「縄文人のくらし」をテーマにした企画展を見学に出かけました。埋蔵文化財センターに隣接してする「縄文の村」は、実際にここで発見されたものを含め、3つの竪穴式住居が復元されています。囲炉裏で火を焚くイベントもあり、よりリアルな縄文体験ができます。今回、特別に縄文人が食べていたというクッキーをご馳走になりました。木の実や、ヤマトイモ、卵、蜂蜜などで出来ていてます。






2006年 12月12日(火) 放送分


古墳散策

4世紀から7世紀にかけて、たくさんの古墳が築かれた多摩川流域。そのなかでも、田園調布から等々力渓谷にかけては、数多くの古墳が残る、東京でも有数の古墳地帯。そこで、姫は地元の歴史を愛する皆さんと、古墳散策へでかけました。

戦に出陣した源頼朝の身を案じた妻、政子が夫の武運を祈ったのが由来といわれる、東急多摩川駅近くの、浅間神社。ここは、古墳の上に建っている神社です。5世紀の終わりに作られたと見られる前方後円墳で、神社は後ろの円の部分に建っています。壊された前の四角い部分からは、たくさんの埴輪が出土したそうです。この後、姫は多摩川流域最大の「亀子山古墳」へと向かいました。亀子山古墳は、古墳時代初期のもので、東京で唯一、前方後円墳の原型をほぼ保っています。








2006年 12月13日(水) 放送分


歴史を体感!古墳
多摩川台公園にある古墳展示室。こちらでは、多摩川流域の古墳で出土した副葬品などが展示されており、無料で見学することができます。そして、その展示室にも副葬品が展示されている、多摩川流域で最も古い「宝莱山古墳」に向かいます。

多摩川流域で最も古い古墳である「宝莱山古墳」からは、権力の大きさを物語るに相応しい、数多くの副葬品が出土し、当時の暮らしぶりを垣間見ることができます。こちらでは前方後円墳の後ろの円の部分を宅地造成によって、切り崩した時にネックレスや鏡などが出土しました。その副葬品のから推測すると、この地域で強力な基板を築いた豪族の初代リーダーの古墳だといわれています。そして、もう一つの遺跡「浅間様古墳」は、住宅街の中にひっそりと佇んでいる古墳。江戸時代に穴が発見され、地域の人たちの信仰対象となり「御穴様」と呼ばれ、中には大日如来が祭ってあります。






2006年 12月14(木) 放送分

巨大!ホタテ古墳

地域の古墳研究家と歴史を愛する皆さんと共に多摩川沿いの古墳を散策。今日は、等々力渓谷にある横穴式の遺跡と、東京で唯一復元された古墳、野毛大塚古墳をご紹介。野毛大塚古墳は、南関東最大の帆立型前方後円墳です。

23区内で唯一の渓谷「等々力渓谷」は、ハイキングにもぴったりの場所。渓谷沿いを進むと目的の三号横穴墓がみえてきます。古墳時代の後期、7世紀になると、斜面に穴を掘って作る横穴墓が増えてきます。そんな横穴墓が、ここ等々力渓谷では5つ確認されています。その中で、入り口をガラスで仕切って、中を公開しているのはこちらだけ。この横穴墓に葬られたのは、古墳に入るような豪族ではなく、地元の有力者だと考えられています。死者を弔う風習が、時代と共に広がっていったのです。 






                                                                                                                                                                                               

2006年 12月15日(金) 放送分



最新発掘現場へ!

多摩ニュータウンでは現在964箇所もの遺跡が確認されています。そんな中、NO.446遺跡は現在7回目調査の真っ最中。そこで、本日はその現場にお邪魔して、許可を頂き姫も遺跡発掘を体験させていただきます。


これまで、ここで見つかった縄文時代の竪穴式住居跡は16軒。土器や石器もたくさん発掘されています。さらに古墳時代から平安時代までの住居跡が10軒確認されています。縄文時代の住居跡では、ちょうど土器発掘作業が行われていました。発掘品は、位置を推定するまでは、動かさず周りを掘り進めていきます。スコップで慎重に掘り進め、何か硬いものを見つけたら、傷つけないように、竹べらで周りを掘ります。出土した位置を測定するまでは、破片を動かさず、間違って破片を取らないように、竹串でマークして周りを掘っていきます。大きな成果を挙げた「多摩ニュータウンNo.466遺跡」の調査は、住民の方に広く知ってもらうために一般説明会も催されました。









 

 



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