今週のテーマ

共に生きる社会づくり

2006年 12月4日(月) 放送分


芸術の中にふれあいがある

障害のある方々の中にも、優れた才能をお持ちの方はたくさんいらっしゃいます。そんな障害のある方の才能発掘、社会参加への足がかりともなっているのが、「東京都障害者総合美術展」。本日は、最優秀賞を受賞した本間さんを取材しました。

東京都には障害を持つ方々が約51万人生活しています。そして、彼らが自立し、ともに生きられる社会作りが進められています。今年で21回目の開催となる「東京都障害者総合美術展」。今回、応募総数630点の中から、最優秀賞を受賞した本間千穂さん。作品のタイトルは「月下美人と月」です。千穂さんは先天性のダウン症。モザイク作りは10年前から始めました。現在は、新作「お母さんの手」を制作中です。






2006年 12月5日(火) 放送分


働く場のひろがり

障害のある方の雇用に関して、法律で障害のある方のための雇用率が義務づけられています。そんな中、障害のある方の就労を支援する福祉施設「工房ヴイ」で、研修をしている杉崎さんにお話しを伺いました。

知的障害を持つ杉崎さんは、福祉施設で週5日パンの製造を手伝っています。福祉施設では、一人一人に適した仕事を用意して、まずは、働くことに少しずつ慣れてもらい、本格的な就労を目指す場を提供しています。杉崎さんは、実は重症筋無力症という、筋力が低下する病気も患っています。そのため、力仕事が少し苦手・・。そんな杉崎さんの好きな仕事は、外での販売活動。この日も、車で近くの専門学校へ。今まで、店内の作業が中心だった杉崎さんにとっては、学生さん達とのふれあいなどで、刺激のあるこの仕事が気に入っているようです。








2006年 12月6日(水) 放送分


心のバリアフリー
誰もがかかる可能性のある精神疾患。そこで都立九段高校では、予防のための健康教育週間を実施。生徒が中心となり講座を開催するため、生徒の間では講座に対する関心も深まります。講座へ向けた準備の様子をご紹介します。

精神疾患の原因は脳の機能低下、ストレスが引き金となって脳、体のコンディションが重なり合いながら、病気になっていくと考えられています。都立九段高校では、毎年12月、「健康教育週間」と題し、心と体の健康についての講座を開催しています。講座は生徒から選ばれたプロジェクトチームが中心となって準備が進められます。今回のテーマは、ストレスとうまく付き合う方法など、20種類。みんな聞きたいテーマを自由に選べるとあって、興味津々です。正しく理解することで、偏見をなくし相手を思いやる心が生まれます。心のバリアフリーは共に生きる社会をつくります。






2006年 12月6(木) 放送分

理解することからはじめよう

ADHD(注意欠陥多動性障害)という疾患をご存じですか?注意力や落ち着きのなさを自分でコントロールすることができない脳神経学的な疾患で、発明王・エジソンもADHDだったと言われています。ADHDのお子さんを持つ方にお話しを伺いました。

注意力や落ち着きの無さを自分でコントロールできない「ADHD」(注意欠陥多動性障害)。これまでは、親のしつけがなっていないからだ!と誤解されてきた現状を改善しようとしてるのが「えじそんくらぶ」です。こちらでは、ADHDのお子さんを持つ親のため、懇親会やカウンセリングを行っています。また、より多くの人に理解してもらおうと、各地で講演活動も行っています。えじそんくらぶでは、ADHDの症状を障害としてではなく、あくまで個性とする考えで、理解を求めています。何事も平均化してしまう世の中の仕組み・・・。しかし、人間の個性は決して平均化では計れません。まずは、病気を理解し、それを認め合い、個性とする。心のバリアフリーが築かれていきます。






                                                                                                                                                                                               

2006年 12月7日(金) 放送分



みんなに優しいまち

最終日の今日は、きく姫が実際に街に出て、優しい街作りの現状はどうなっているのか?を検証します。姫は聴覚に障害のある方と一緒にバスや電車に乗って、都立障害者センターから都庁を目指し、バリアフリーの検証を行いました。


障害者の方が最も多くバリアを感じるのが道路。ついで、駅などの交通施設や、交通機関となっています。そんななか、姫が優しい街作りの現状をチェック!まずは、バスに乗って駅へと向かいます。主要な停留所では、バスの接近を知らせるシステムが設置されています。視覚に障害のある方や、聴覚に障害のある方でもバスが来たことが早くわかり、慌てることもなく安心です。また、車椅子の方にはスロープの乗り口、お子様連れにはベビーカーを固定できる座席もあります。ハード面での街作りは確実に進んでいます。次は、誰もが助け合える心のバリアフリーが求められています。









 

 



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