今週のテーマ

AIDS TODAY

2006年 11月27日(月) 放送分


広がりを止めるには

東京都ではHIV感染者、エイズ患者報告が年々増加。特に20代、30代の報告数が増加傾向にあります。今月は、東京都エイズ予防月間。そして12月1日は世界エイズ・デー。これにあわせてエイズの予防について考えます。

1981年、アメリカ・ロサンゼルスで発見された病気「エイズ」。HIVという免疫不全を引き起こすウィルスに感染すると、8~10年の潜伏期間を経て発病します。発見から20年以上たったエイズには未だに完治する治療法は見つかっていません。感染経路は「血液感染」「母子感染」「性的接触による感染」。日本での感染のほとんどのケースが性的接触によるものです。予防にはコンドームを用いたセーファーセックスと、自分の体の状態を知ることが大切です。






2006年 11月28日(火) 放送分


若者から若者へ

ライブや屋台などで賑わう、学園祭。そんな中、地元の保健所と協力してHIV・エイズの啓発活動をしている学生達がいました。彼らは、HIV・エイズに関する様々な活動を行う学生団体「アデオジャパン」。彼らの活動をレポートします。

2003年、アデオ・ジャパンの発起人、小栗充博さんは、アフリカのNGO「アデオ」の研修へ。様々な啓発活動をしていく中で出来た、現地の友人と休日を過ごし、食事を共にしていました。友人の「エイズの無い世界で生まれたかった」という言葉に動かされて、小栗さんは帰国後アデオの日本支部を設立したのです。アデオ・ジャパンでは12月1日の世界エイズ・デーに向けて、「ワールド・エイズ・デーシリーズ」というキャンペーンを実施。これは若者による若者のための啓発活動です。








2006年 11月29日(水) 放送分


もう一緒に生きている
新宿にあるコミュニティーセンター・アクタでは、毎月1度、感染者の手記を朗読する「リビング・トゥギャザー・ラウンジ」が行われています。もっとエイズについて知ってもらうことが目的です。このイベントの主催者にお話しを伺いました。

新宿2丁目にあるコミュニティーセンター・アクタ。こちらでは、無料でHIVやエイズなどに関する様々な情報提供や、悩み相談などを行っています。そんなアクタが毎月行っているイベント「リビング・トゥギャザー・ラウンジ」。この日、朗読に参加したのは4名。東京都も協賛しているこのイベントに、都の職員も参加しメッセージを伝えていました。また、ライブなども行われ、楽しさも合わされたイベントとなっていました。この日は、約80人が、彼らのメッセージを受け取りました。






2006年 11月30(木) 放送分

Living together

社会の偏見や差別をなくすために、HIV陽性者が自ら社会参加を訴えています。日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスを設立し、国内外を問わずに、HIV・エイズの啓発活動を行っている長谷川さんにお話しを伺いました。

長谷川さんは現在54歳。彼は39歳の時に検査に行きHIV感染を知りました。エイズ発症を抑えるために抗HIV薬を服用しなければなりません。しかし、薬の副作用で糖尿病を併発してしまった長谷川さん。110キロあった体重は57キロまで落ちてしまいました。現在の医療では完治することの出来ないHIV/AIDS。しかし、抗HIV薬の適切な服用により当たり前の日常を送ることができます。長谷川さんは同じHIV陽性者を社会的に支援しようと、2002年にジャンププラスを設立。HIVに感染しても、発症を抑えることの出来る現代、死のイメージは過去の物となりつつあります。「リビング・トゥギャザー」差別や偏見の無い社会は、私たちの正しい理解から始まります。






                                                                                                                                                                                               

2006年 12月1日(金) 放送分



世界エイズ・デー

今日は、世界エイズ・デーです。青年海外協力隊の一員として訪れたアフリカのマラウイでの経験から、エイズ予防を訴える楽曲「ディマクコンダ」を制作し、現地の音楽チャートで3ヶ月連続1位を記録した山田耕平さん。エイズ予防の啓発活動を行う山田さんにお話しを伺います。


アフリカ・マラウイ。人口およそ1100万人の小さな国では、1日に200人以上がエイズで亡くなっています。そんな中、こちらではある日本人の歌が大ヒット。その曲は「ディマクコンダ」。チェワ語で「愛してる」という意味です。歌っているのは山田耕平さん26歳。彼の名前は世界に広がり、ニューズウィーク誌の、世界が尊敬する日本人にも選ばれています。マラウイでの普通の生活の中、友人が感染し、その奥さんにも移り、生まれてきた子どもが亡くなったりとか、同僚の人たちがたくさん感染したりするのを見て、何かできないか?と考えさせられた山田さん。友人のミュージシャンに作曲を依頼し、元々歌手ではない山田さんが、自ら歌ってプロモーションビデオを制作しました。愛する人を思いやる心。それがHIV感染を抑える大きな一歩です。









 

 



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