今週のテーマ

なくせ児童虐待

2006年 11月20日(月) 放送分


届いていますか?子供達のSOS

毎日どこかで起きている子供達への虐待。児童相談所に寄せられる相談件数は、年々増えて10年前に比べると10倍ほどにもなっています。そして、虐待を加えている半分以上が実母だというのが悲しい現実です。

殴る、蹴る、火傷させる。これら、児童への身体的虐待の他にも、虐待は存在します。性的虐待や、食事を与えない、面倒をみない育児放棄(ネグレクト)。また、子どもを脅かす、無視する、拒否する、兄弟間で激しい競争感をつけるなどの心理的虐待。2年前に施行された「児童虐待防止等に関する法律」で児童相談所などへの通報の義務が定められたためか、平成16年度には相談件数は3,000件を突破しました。1本の電話が虐待から、その大切な命を救うことがもあるのです。



児童相談センター 03-3208-1121




2006年 11月23日(火) 放送分


早期発見のために

子どもを虐待から保護するまでの中心となる施設が児童相談所です。都内には11箇所の児童相談所があり、児童相談所で一時保護の判断が決められます。本日は、児童虐待の通報から保護までの流れ、そして保護された子供達の行き先をお伝えします。

児童相談センターや都内に11箇所ある児童相談所に、虐待の通報が入ると直ちに専門チームが対処します。現段階での最善策を素早く判断するために専門家による会議が行われ、現場へと向かいます。ここで必要とあれば保護という形になります。そして、特に重度の虐待を受けている子供達の場合、身の安全を考え、約5割が施設への入所となります。私たちには法律によって、虐待を発見した場合、通報の義務があります。もし、その通報が誤りであった場合でも責任は問われません。また、子どもの虐待防止センターなどの民間機関も、子育てに関する相談に対応してくれます。


子どもの虐待防止センター相談電話

TEL:03-5300-2990

月~金:10:00~17:00 / 土:10:00~15:00 / 日・祝:休み






2006年 11月24日(水) 放送分


絆の修復・・・
児童相談所で、子どもが保護者と暮らすことが危険な状況を招くと判断された場合は、年齢に合わせて乳児院、児童養護施設、養育家庭などで保護されることになります。今日は、10代の子供達のために作られた民間のシェルター「カリヨン子どもの家」を取材します。

虐待によって傷つけられた子供達の心・・。親と一緒に暮らせない、子供達もいます。そんな子どもを安全に暮らせるように作られた、日本で唯一の民間施設「カリヨン子どもの家」。東京弁護士会が中心となり、虐待などの問題を抱える10代の子どもたちのために作られた民間シェルターです。ここで、子供達に元気を回復してもらい、親の元に帰りたいか、働いて自分の道を探すか、施設に入って学校にいくか、そんな子供達を応援しています。子供達は、親との距離をはかり、最適な環境を作ることで、本来の自分を取り戻していきます。ここでは、現在、64名の子供達が暮らしています。



東京弁護士会子どもの人権救済センター

TEL:03-3503-0110

月~金 13:30~16:30 17:00~20:00
土: 13:00~16:00




2006年 11月16(木) 放送分

自立をめざして

「カリヨン子どもの家」では、避難シェルターで生活していた子供たちのうち、家庭復帰が出来ないなどの理由で、自立の道を希望する人のため、自立援助ホームも用意されています。実際にこちらで暮らす方にお話しを伺いました。

約10年にわたり、両親によって虐待されてきた少女は、シェルターで1年過ごした後、カリヨン子どもの家に移りました。ここでは4名のスタッフが交代で身の回りの世話をしながら、安心して子供達が暮らせる環境を整えています。ここから自立する子ども建ちは、少しずつ貯金をし、貯まったところで、自立しアパートなどを借りて、巣立つ事になります。取材に応じてくれた少女は、いまは充実していて、将来は調理師になりたいと語ってくれました。どんなに辛いことがあっても、子供達は、毎日少しずつ成長しています。その限りない未来に光をさすのは、私たち大人の仕事です。






                                                                                                                                                                                               

2006年 11月17日(金) 放送分



みんなで予防!

虐待に結びつく原因としては、経済的な不安や、育児不安、地域からの孤立感などで、そのストレスが子どもに向かう場合があるようです。これらの悩みを解決するために杉並児童館では、親子が自由に遊んだり、子育ての悩みを相談できる交流の場を設けていました。


虐待は、特別な家庭だけでおこる特別な事ではありません。普通のお母さんもイライラしたり、育児ストレスを感じたりすることもあるでしょう。そんな時は一人で悩んだり、抱え込んだりしないことが大切です。ここ杉並児童館「ゆうキッズ」は、たくさんの親子の交流場所となっています。また、先輩ママたちが、悩みを聞いてくれたり、育児のノウハウをアドバイスするなど、くつろげる環境のサポートも行っています。

それぞれの区に設置されている、子供家庭支援センターでは、「産後支援ヘルパー」「ひとり親家庭支援ホームヘルプサービス」など、家庭環境に応じたケアも行われています。

虐待は、他人事ではありません。解決はまず予防から!地域全体で虐待をなくすために、気を配ることから始めてみませんか?









 

 



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