今週のテーマ

障害者自立支援

2006年 9月11日(月) 放送分


明日の一歩のために

今日ご紹介するのは手足に障害のある子供達の施設「整肢療護園(せいしりょうごえん)」。リハビリに励む手足に障害を持つ、子供達の様子。更に、その子供達が語る、将来の夢をご紹介していきます。

リカちゃん11歳は両足と両手が不自由で、3ヶ月程前、歩けるようになるため、足の手術をうけました。現在は、歩くためのリハビリと、左手を上手に動かすための訓練を整肢療護園で受けています。今、やっているのは「作業療法」。定規で線を引く、ハサミで紙を切るなど、生活に必要な動きを訓練することで、体の機能を回復させるというもの。この他にも、この施設では、体操やマッサージなどで、体の動きを回復させる「理学療法」、またコミニュケーションに関するリハビリ「言語聴覚療法」など、障害児一人一人にあわせた、様々な訓練が行われています。







2006年 9月12日(火) 放送分


地域とのふれあい

27歳の時に精神を患った金沢さんは、働きながら治療を続けてきました。5年前に体調を崩して、仕事をやめ、障害者の作業所に通い、2年前からはミニ門松作りを地域の方に教えています。

ミニ門松作りを通じて、少しでも精神障害者の事を分かって欲しい。金沢さんのミニ門松作りには、そんな思いがこめられています。金沢さんの地域交流をサポートしているのは、障害者支援センター「のーま」。障害者からの医療や就職、住居などに関する相談を受け付けて、アドバイスをする等、障害者の生活をバックアップしています。金沢さんのミニ門松教室も、のーまのサポートでスタート。評判は上々で、昨年は小学校にも教えに行きました。また、金沢さんは、のーまに通う障害者にも門松作りを教えています。一人でも多くの障害者が地域と交流して欲しいという思いからです。








2006年 9月13日(水) 放送分


働いて、イキイキ
今日は、知的障害者の方が自立を目指して働いている施設「チャレンジャー」からレポートします。主に、雑誌の付録の袋詰め作業や、ダイレクトメールの封入などを行っています。ここで働く人は、養護学校を卒業して直ぐに入った人や、以前は企業で働いていた人など様々です。

こちらの就業時間は月曜から金曜まで、フルタイム。平均工賃はなんと8万8千円と高いのです。単に働く時間が長いだけでなく、生産効率も考えられているからです。また、高い生産性の秘密は、一人一人の高い労働意欲にもあります。個人個人にあった目標を設定して、達成度で評価する。それが励みになり、一生懸命働くという好環境が生まれているようです。ここで働いていた山本さんは、チャレンジャーでの高い作業能力が認められて、現在は企業で活躍しています。作業内容はメール便の配達で、他の社員とまったく同じ。特別扱いもありません。 




2006年 9月14日(木) 放送分

自由に羽ばたきたい

本日ご紹介するのは、知的障害をもつ方達が共同生活を行っている「グループホーム」。世話人の助けを借りながらも一人で生活する、という目標に向かっている方の奮闘振りをご紹介します。

町田市にある社会福祉法人・つるかわ学園では、知的障害者のためのグループホームを運営しています。姫がお邪魔したときには、今年2月からグループホームで暮らしはじめた中野さんが、みそ汁作りに挑戦しているところでした。本当はあまり料理は好きではないという中野さん。でも、中野さんには一人暮らしをしたいという目標があります。グループホームの目的は、障害者が一人で部屋を借りて、生活できるように訓練するのが目的なのです。食事は泊まり込みの世話人の方が用意してくれますが、掃除や洗濯などの家事は、自分達でやることになっています。また、中野さんのように、炊事も覚えたい人は、世話人の方が教えてくれます。






                                                                                                                                                                                               

2006年 9月15日(金) 放送分



暮らしをサポート

子供の頃から体が不自由だった櫻井さん。リハビリを行い、車の運転や、仕事ができるようにまでなりました。櫻井さんは現在一人暮らしをしています。そんな櫻井さんが楽しみにしているのは、休日に来てくれるホームヘルプサービスの方とのコミュニケーションです。

毎週土曜日の9時~12時。櫻井さんのところにはホームヘルパーがやってきてくれます。一年ほど前に股関節を骨折して、立ち仕事が辛くなった櫻井さんにとっては、週に一度の訪問でも大助かり。また、ヘルパーさんとのコミュニケーションも楽しみです。さらにもう一つの楽しみが、ヘルパーさんが作ってくれる手料理。なかでも好物の焼きそばは毎回作ってくれるのを楽しみにしているそうです。決して便利と言えない一人暮らしですが、障害者だからと特別扱いされずに育てられた櫻井さんにとっては、一人暮らしもあたりまえの事のようです。









 

 



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