今週のテーマ

食中毒撃退マニュアル



2006年 7月31日(月) 放送分


怖い!食中毒

夏場は気温や湿度が上昇し、菌が増えやすくなるため食中毒が多く発生します。しかし、食中毒になっても自分では判断が難しく、自己判断で対処した結果、重症になってしまうケースもあるようです。そこで、食中毒の症状と対処法をご紹介します。

近年、特に増え続けている食中毒が「カンピロバクター」によるもの。これは、調査の結果から、鶏肉に多く付着し、食中毒を引き起こすことがわかっています。そこで、実際には、カンピロバクターが鶏肉のどの位い確率でついているのかを、都内各地の10店舗から無作為に胸肉とレバーを購入し調査をしました。「東京都健康安全研究センター」で、検査した結果、なんと10品のうち6品からカンピロバクターが検出されました。こうした菌により食中毒にかかり、下痢だからといって下痢止めを飲んでしまうと、細菌を長く留めてしまうことがあります。疑わしい場合は、必ず医師の診断をうけてください。


 



2006年 8月1日(火) 放送分


食中毒撃退三原則

生鮮食品やキッチンには食中毒を起こす菌以外にも多くの菌がいます。そこで、ごく普通のお宅のキッチンにどのくらいの菌が繁殖をしているのか、拭き取り調査を行いました。そして、食中毒にならないための三原則をご紹介します。

一般家庭の食材や、まな板、流し、冷蔵庫などから拭き取ったサンプルを、専門機関で詳しく検査。菌が繁殖しやすい培地に採取した液を待つこと2日。なんと、拭き取りを行ったすべての箇所から、食中毒を引き起こす菌を含む、様々な菌がいることがわかりました。食中毒にかからないようにするには、食中毒を起こす菌を「つけない・増やさない・殺す」の三原則を心がけましょう。こまめに手を洗い、食中毒をつけない。菌は常温でも繁殖するので、夏場は作り置きはしない。そして、キッチン用具を煮沸消毒し、肉類は必ず火を通す事を心がけましょう。

 




2006年 8月2日(水) 放送分


これで安心、我が家の対策
夏場、時間が経って食べるお弁当などでは食中毒が発生しやすくなります。そこで、お弁当を作る際に気をつけたいポイントや、家庭で食中毒を未然に防ぐ簡単な方法をご紹介します。

食品を冷蔵庫に詰めすぎると、温度があがって菌が繁殖することがあります。入れる量は多くても7割程度にしましょう。炊飯器も、夏場は要注意!保温状態であっても長期保存せず、冷凍するのがおすすめです。布巾を台所にしぼりっぱなしで置いていませんか?布巾には高い確率で菌が繁殖します。お弁当に煮物をいれるなら、煮詰めて水気を飛ばすなどの工夫をしましょう。また、手には菌がついている可能性があるので、必ず箸をつかい弁当箱に入れましょう。冷凍食品は自然解凍すると菌が繁殖する可能性があるので、レンジが火を通して解凍しましょう。また、梅には抗菌作用があります。梅を食材に混ぜると効果的です。




2006年 8月3日(木) 放送分

外出先でも要注意!!

東京都では飲食店や、食品を取り扱う業者が衛生管理を積極的に行っていることを、我々消費者が目で見て分かるように「食品衛生自主管理認証制度」を設けました。月に一度、この制度に関するセミナーも行われています。

どのお店が安全なのか、私たちにもわかりやすいように、食品衛生自主管理認証マークが作られました。積極的に、衛生管理を行っていると認証された店舗にのみ交付されます。3年前から開始された、食の安全を示すこの制度、現在144店舗が認証をうけています。マニュアル審査と、実地審査で、衛生管理が実践されているか調査され、認証されます。厳しいチェックに合格し、認証を受ければ、衛生管理の意識が高い店として都民に公表されます。現在、東京都では、認証取得を希望する店舗向けに、食品衛生管理のマニュアル作成セミナーを実施しています。



食品衛生自主管理認証制度についてはこちら!

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/anzen/sonota/nin_shou/index.html






2006年 8月4日(金) 放送分



安全を守る飲食店

「食品衛生自主管理認証制度」で認証された店舗では、実際にどんな取り組みを行っているのか、そして、この制度の認証を取得しようときっかけなどを、実際に認証を取得した飲食店でお聞きしました。

食品衛生自主管理認証を受けた店舗は、手洗いから従業員の健康管理まで、様々な項目を設けた衛生管理のマニュアルを作り、毎日実践します。その衛生管理がきちんと行われているか、都の指定を受けた事業者が定期的に検査を行います。こちらは、マークを取得した洋菓子店。ケーキを作るのに必要な卵は、保存状態によっては、食中毒菌が繁殖しやすいもの。そこで、こちらではコストがかかっても、加熱殺菌した卵製品使うなどの対策を取っています。また、毎日の清掃の徹底とともに、従業員に病人がいないか、月一度の検便を行うなどの徹底した衛生管理をおこなっています。 




食品衛生自主管理認証制度についてはこちら!

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/anzen/sonota/nin_shou/index.html








 




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